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科学反応で発生する熱エネルギーについて

レポートを制作している中学生です。 中学生でも一応理解のできる範囲の回答をお願い致します。 (イオンについては一通り学習してあります) 例えば塩酸と水酸化ナトリウムの中和ですと、 HCl+NaOH→H2 O+NaCl+熱エネルギー となりますよね。 これをイオンで考えると H(+)+OH(-)→H2 O +熱エネルギー Cl(-)+Na(+)→NaCl となると教わりました。 この時、H2 Oの合成では熱エネルギーが発生しているのに対して、 NaClの合成では発生していません。 分解では原子と原子の結びつきに熱エネルギーを要するので 吸熱反応となり、 化合ではエネルギーが余るので発熱反応になると教わりました。 ではNaClの合成でエネルギーが発生していないのは何故でしょうか? また、熱エネルギーが生じる条件(法則)などは あるのでしょうか? 初歩的な質問で申し訳ありませんが、よろしければ回答お願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • rei00
  • ベストアンサー率50% (1133/2260)
回答No.4

 既に回答が出ている様に,水溶液の状態では Na+ と Cl- の間の結合が殆ど存在しないからです。  もう少し具体的に説明しましょう。  「塩酸」塩化水素分子(H-Cl)を水に溶かしたものです。この水に溶けると,H-Cl の H と Cl の結合が切れ,H+ と Cl- に分かれます。この時,H+ と Cl- は周りを水分子で囲まれた状態になります。この様なイオンを「水和イオン」と言います。  この時,H と Cl の結合が切れるので「吸熱反応」と思いそうですが,多数の水分子と H+ や Cl- との間の結合が出来ますので,全体としては発熱反応になります。   HCl + aq. → H+(aq.) + Cl-(aq.) + 熱エネルギー      [aq. は溶媒の水;(aq.) は水和している水]  NaOH の場合も同じです。   NaOH + aq. → Na+(aq.) + OH-(aq.) + 熱エネルギー  ここで,両者を混ぜると,H+ と OH- は反応して水分子になります。この場合は,結合が出来ますので発熱反応です。   H+(aq.) + OH-(aq.) → H2O + aq. + 熱エネルギー  = H+ + OH- → H2O + 熱エネルギー  一方,Na+(aq.) と Cl-(aq.) はそのままの状態で存在します。溶液中のイオンは Na+ と Cl- だけですので,形式的に Na+ + Cl- → NaCl の反応式を書きますが,溶けた状態では反応していません。ですので,熱エネルギーの出入りは考えません。  『熱エネルギーが生じる条件(法則)』ですが,原料(反応式の左に書いたもの)が持っている総エネルギーが生成物(反応式の右に書いたもの)が持っている総エネルギーより多ければ,多い分のエネルギーが熱として出てきます(つまり,発熱反応)。  参考になりそうなページ(熱化学)を下にあげときます。高校生用のページですが,わりと簡単に書かれていますので解るのではないかと思います。

参考URL:
http://www.geocities.com/yoshihitoshigihara/netu.htm
chan_2
質問者

お礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。 非常に丁寧に説明して下さりありがとうございました。 難しい内容ですがわかり易かったです。 おかげさまでかなり深いところまで突っ込んだレポートに なりました。 それにしても化学って、やればやるほどどんどん深みに はまっていきますね…。面白いです。

その他の回答 (3)

  • nozomi500
  • ベストアンサー率15% (594/3954)
回答No.3

塩酸と水酸化ナトリウム自体が、イオンのかたちで存在しているので、 (もともとが、H+ とCl-。Na+ とOH-、というかたちで存在している) Cl-とNa+については、中和後も、そのままイオンとして存在するから、何も変化していない。 ちなみに、結晶の水酸化ナトリウムを水に溶かすだけで発熱します。

chan_2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 お礼が遅れて申し訳ありません。

  • acacia7
  • ベストアンサー率26% (381/1447)
回答No.2

あ。補足ですが、 飽和してない水溶液中では基本的にNaClの結合はありません。 というのは、別々に水和したイオンで存在する方が安定しているからです。

chan_2
質問者

お礼

細かいところまでありがとうございます。 良いレポートになりそうです!

  • acacia7
  • ベストアンサー率26% (381/1447)
回答No.1

(1) H(+)+OH(-)→H2 O +熱エネルギー (2) Cl(-)+Na(+)→NaCl (2)の反応でもあまったエネルギーは放出されます。 ただし、(1)の反応にくらべると放出されるエネルギーが 小さいので書かれていないだけでしょう。 というのも、最終的にできる結合の強さが大きく違うためです。 つまり、共有結合とイオン結合では安定の度合いが大きく違うので、 放出されるエネルギーも大きく違うのです。

chan_2
質問者

お礼

わかりやすいご回答ありがとうございました。 エネルギーの量は結合の強さで決まるのですね。 参考になりました。

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