人格の同一性についてですが、
えっと、
例えば多重人格ってありますよね。
記憶は大切で、脳には莫大な記憶が蓄積されていて、外部から刺激があると、瞬時に過去データをいくつかひっぱりだし、その中から一番該当するデータと比較分析して、出力(行動なり思考)をします。
ところがその記憶部分やら人格統一を司る機関が損傷すると、あたかも別人のようになります。
例えば肉が嫌いだった人が、脳に損傷が起こると人格が変貌するばかりか、あれほど嫌いだった肉をうまそうに食べます。
また一時的にバイパスが物理的につまってしまうと、その時だけ、データの符合ができず、別の出力結果を出すか混乱したりします。
また心理的な抑圧によっても、通常の系統を脳内物質が流れづ、別な思考になったりして、どうしてあの時あんなこと考えたんだろう?と自分を疑ったりもします。
痴呆が起こるとまるで別人格になったりするのも、脳が原因で起こります。
あんなに穏やかだった人が、あれほど怖かった人が何故最近はどうしたんだ? という事を聞くけど、そういう人格(性格)が極端に変わった場合は脳に何かが起こった可能性がありますよね。
また過去に嫌な思い出があると、無意識の内に反射的に拒絶して、自分でもどうしてそういうことをしたのか理解できないって事があります。
データの符合の時点で脳が計算されて、それは却下ってなるのでしょう。
そう考えると多重人格は脳の問題のように思います。
別の魂が侵入したり、霊が乗り移ったりして人の行動を操作しているのではない。
憑依という現象。
興奮状態に陥るとまさかあの人がといわれる様な行動をします。
ドーパミン(だったかな~?)の過剰分泌により、通常とは違う思考・行動をしてしまう。
薬物によらずとも、トリップできる人もいます。
女はどっかの脳機能の部分が男の8倍も働くそうです。
「前と言ってたことと違うぞ」「女は気分屋」「女心と秋の空」
本人にどうして前と違う事を言うのかといっても、納得できる回答はない。
本人だってよくわからないのだから。
脳機能の問題だと思う。
平均男の8倍だから、中にはもっと活発に動く人もいるだろう。
また、暗示・催眠というものがあります。
これによって人格が<一時的に>変わることもあります。
ヤクザ映画を見終わった人が肩で風きってしばらく乱暴な口を利くのも一種の暗示や催眠。
しかし暗示や催眠は長く続かないので、時間とともに元の性格に戻る。
一卵性双生児を長年研究している人がいます。
その人が言うには、どうやら人の性格は一生変わらないらしい。
だが、「前回やったらまずい結果になった」と経験記憶があれば、別の事をやるそうです。
例えばおとなしい人は一生本来の性格はおとなしい。
しかし、それではクラスに溶け込めず孤独感を味わう。
それでクラスにいるときは、ちょっと明るく振い協調性を出すことでクラスという社会に溶け込もうとし、それを見た人は、「あの人は明るい」と評価する。
親は「家では黙りこくっておとなしいのに・・・」と不思議に思う。
心理・記憶・脳などいろいろ入れてしまいました。
人格の同一性は所詮他人の評価であって、真実ではないと思います。
そして自分では同一か違うのか見ることはできないと思います。
他人という鏡に映った世界(虚像かもしれない)を認識することしかできないと思います。