bellykaz830のプロフィール

@bellykaz830 bellykaz830
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  • 登録日2012/06/05
  • 性別女性
  • 亡き妻への独り言です

    こんなタイトルで失礼します。お読みいただいてご感想などをいただければ幸いです。 この3月のはじめに、楽しみにしていた桜を見ることなく、妻が永遠に旅立ちました。それが未だに受け入れられません。然したる兆候もないのに、突然癌を発症し、半年を超えたところで53歳の生涯を閉じました。 その後、四六時中、妻への思いというより、詫びたい気持ちに襲われています。32歳で結婚して25年、子供には恵まれませんでしたが妻との生活には本当に恵まれました。と思っていましたが、今、静かに振り返ればあれもこれもと悔いの残ることばかりです。 ごく平凡な勤め人でしたので、それほど贅沢はせず、老後に備えての蓄えに回しました。二人で本を読んだり、音楽を聴いたり、詩を書きあったり、いろいろなことを話あったり、散歩に出かけたりして過ごす日々でした。旅行なども短い国内旅行でした。それでも二人には十分な楽しみだと思っていました。 しかし、病床でTVを見る妻に今まで知らなかった面を発見しました。おしゃれ番組、すてきなレストラン紹介番組に関心を示していました。その妻が世界街角の旅番組を見ていてうっとりとしてすてきね、と言うのを聞き、治ったら行こうねと言うと、本当に?うれしい、と答えて笑顔に涙を流してから7日で命を終えました。 何故、もっと広い目で、妻の本当の気持ちを汲んであげなかったのか、いろいろな経験や楽しみをさせてあげなかったのかと悔やみます。 妻は私に遠慮して自分のしたかったことも言わなかったと思います。美女の部類に入る女性でしたが、服装についての希望を訪ねても特に望まず、食べ歩きなどを聞いても家で2人の食事がいいと言い、海外旅行は定年後でいいと言い、その言葉を信じてきましたが、本当は私に遠慮して、多くを押し殺していたと思えます。何という人生を過ごさせてしまったのかと、取り返しのつかないことに胸が張り裂けそうになります。 こんなことなら、妻が嫌がってもいろいろなことに誘えばよかったという自責の念でいっぱいです。が、今となっては何もできません。 更に、別れが近いことを察したのでしょうか、妻は私に「ありがとうございました」と微笑んで言ってくれたことが心を癒してくれる一方で、何もしてあげられなかったのに何故?と言う気持ちを強くさせます。 今は、未だ、眠りにつくことが恐ろしくて、明け方まで起きていることがしばしばです。隣の枕に向かってただただ、ごめんねを繰り返すばかりです。 こんな私が今から妻にしてあげられることはないでしょうか。あればどうか教えてください。