bonbon999_ の回答履歴
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- 規制速度と実勢速度の開きをどう思いますか?
本年4月に公表された警察庁の資料によると。(規制速度決定の在り方に関する調査研究検討委員会、平成21年3月) 規制速度・実勢速度・85パーセンタイル速度の関係は 80km/h、 80-90km/h、 110km/h、 中央自動車道 60km/h、 80-90km/h、 100-110km/h 、 阪神高速 p84,85のグラフより 85パーセンタイル速度(85%ile)とは、85%の人の走行速度分布の上限値を表す値で、この速度より早く走っている運転者は全体の15%ということになる。 結果を見ると、自動車専用道路では、規制速度にかかわらず、実勢速度、85%ile速度共に変わらない。運転者は道路の状態を見て各自走行速度を判断し、規制速度は無視されていることが分かる。また、実勢速度分布の幅を見ると、規制60km/hでは70-120km/h、規制80km/hでは80-120km/hで、規制速度が低いほど、規制速度を守ろうとする人がいるために速度分布の幅が広くなる。速度差が大きいほど事故率が高くなることは統計的に分かっている。 以上の結果から分かる重大な事実は、 (1) 規制速度が速いからといって実勢速度、%ile速度が速くなるわけではない。 (2) 低すぎる規制速度はかえって事故率が大きくなる危険性が増す。 この現象はカナダの調査結果とも合致する。 警察はこの事実を知っていて、規制速度の30―35キロ以上を検挙している様だが、道路利用者の90%以上が犯罪者となる規制速度を放置して、不透明な基準で検挙することは、法治国家ではありえないことで、法規無視を奨励しているようなものと感じていますがどうでしょうか。