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方言と標準語の違いは?全国の言葉を解説!
記事の基になったQ&A
日本は地域ごとに多彩な方言が存在し、それぞれに魅力と特徴があります。一方で、標準語は全国共通語として整備されています。本稿ではOKWAVEに寄せられた質問をもとに、九州、北陸、東京を含む全国の方言と標準語の違いに触れ、日本語の多様性を考えます。
第1章:九州弁と関西弁の違い
九州弁と関西弁は西日本特有のイントネーションが似ているため混同されがちです。しかし、言葉遣いや文法には大きな違いがあります。
質問:九州弁は関西弁?
質問者は福岡で「〜やろ?」「アカンやん」といった表現を聞き、西日本の言葉が似ていると感じたようです。「九州の人は関西弁と間違えられることがあるのか?」という疑問も寄せられました。
ベストアンサー
「岐阜を境に東と西で言葉が異なり、西日本は共通点が多いです。ただし、福岡地方の言葉が大阪弁と同じように聞こえることはありません。イントネーションに共通点があっても、単語や文法は大きく異なります。」
主な違い
- 形容詞:九州弁「よか」、関西弁「ええ」
- 理由表現:九州弁「〜やけん」、関西弁「〜やから」
- 否定表現:九州弁「〜ん」(例:行かん)、関西弁「〜へん」(例:行けへん)
さらに、テレビやメディアの影響で関西弁が全国的に浸透し、九州でも関西弁風の表現が混ざることがあると回答者は指摘しています。
第2章:北陸の方言の特徴
北陸地方は関西と東京の影響を受けつつ、独自の方言文化を育んでいます。特に福井県と石川県の言葉には興味深い違いがあります。
質問:北陸のイントネーション
質問者は福井市では「東京っぽい」、石川県では「関西っぽい」イントネーションを感じたと述べ、地元の人々の感想を尋ねています。
ベストアンサー
「福井県は地形の影響で地域ごとにアクセントが異なります。南部(嶺南地方)は京都式、福井市周辺は無アクセント、岐阜県境付近は東京式アクセントです。」
福井弁の特徴
- 平坦な無アクセントの話し方(例:「そうだね」→「そーだのー」)
- 南部では京都式アクセントが主流。
石川弁の特徴
- 「〜まっし」(〜してください)や「〜げん」(〜だよ)といった語尾。
- 関西弁に近い抑揚が特徴で、親しみやすさを感じさせます。
第3章:東京弁と標準語の違い
東京弁は標準語の基盤となった言葉ですが、完全に一致するものではありません。
質問:東京弁は標準語に最も近い?
「東京弁は標準語に最も近いのか?」という質問が寄せられました。これは標準語の成り立ちを理解する上で重要なテーマです。
ベストアンサー
「明治から昭和初期にかけて、東京山の手の教養層が使う『山の手言葉』を基に標準語が整備されました。戦後、『標準語』は『共通語』という概念に置き換えられ、全国で通じる言葉として普及しています。」
東京弁の分類
- 山の手言葉:上品で柔らかな響き。標準語の基盤。
- 下町言葉:活気がありリズム感のある話し方。
標準語との違い
- 地域特有の発音(例:「シ」と「ヒ」の混同)を排除。
- 抑揚を調整し、全国的に通じやすい話し方を採用。
まとめ:日本語の多様性に触れる楽しさ
九州弁、北陸の方言、東京弁と標準語を比較することで、日本語の多様性とその背景にある文化や歴史が見えてきます。それぞれの地域特有の言葉を知ることで、旅行や日常の会話がさらに豊かになるでしょう。方言は日本語の魅力の一部であり、その違いを楽しむことで、日本文化への理解も深まります。
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