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言葉にできない自分に寄り添う方法。セルフコンパッションとは?
記事の基になったQ&A
「周りの人は自然にできているのに、自分はなぜかうまくいかない」
「何か問題を抱えているから、自分だけ置いていかれるのではないか」
そんな不安を抱えたことはありませんか?
特に恋愛や人間関係の場面では、周りが当たり前のように幸せそうに見える中、自分だけが取り残されたように感じる瞬間があるものです。
そしてそういうとき、多くの人が思います。
「もっとポジティブにならなきゃ」「強くならなきゃ」と。
でも実は、その方向とは真逆のアプローチが、いま注目されています。
それが――「セルフコンパッション」という考え方です。
セルフコンパッションとは?
セルフコンパッションとは、直訳すると「自分への思いやり」。
簡単に言うと、「つらいときの自分に、やさしく接すること」です。
たとえば、友達が落ち込んでいたら「大丈夫?」「無理しないでね」と声をかけるように、 自分自身にもそうやって声をかけていいんです。
ところが、私たちは他人にはやさしくできても、自分に対してはとても厳しくなりがち。 「そんなことで落ち込んでるなんてダメだ」「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまいます。
そんなときこそ必要なのが、セルフコンパッションの視点です。
ポジティブシンキングとの違い
「じゃあ、ポジティブシンキングと何が違うの?」と思うかもしれません。
ポジティブシンキングは、 「うまくいってることに目を向けよう」「前向きにとらえよう」とする方法です。
一方、セルフコンパッションは、 「つらい気持ちがあることを否定せずに、そのまま受け止めよう」というアプローチ。
前向きになれないときに、「それでもいい」と受け入れてくれるやさしさがあるんです。
感情に寄り添うのが苦手なあなたへ
「他人にもうまく寄り添えないし、自分にもどう接すればいいか分からない」
そう感じることは、悪いことではありません。
もしかしたら、それはあなたが
「相手のことを雑に扱いたくない」
「ちゃんと伝えたい、理解したい」
という思いを持っているからこそ。
寄り添うことは、何も“完璧な言葉”や“正解のリアクション”じゃなくていいんです。
言葉がなくても、寄り添える
私たちはつい、「言葉にしないと伝わらない」と思いがちです。
でも実は、言葉がなくても感情は伝わります。
たとえばこんなシーンを想像してみてください
- 誰かが悲しんでいるときに、ただそばに座って一緒にいる
- あったかいお茶を淹れて、そっと差し出す
- 無理に話させず、相手が話したくなるのを待つ
どれも、特別な言葉はいりません。
でも、「あなたのことを大切に思ってる」というメッセージはちゃんと伝わります。 同じことが、自分自身にもできるんです。
自分に寄り添うための3つのステップ
ここで、セルフコンパッションを育てるシンプルなステップを紹介します。
① 気づく:自分の感情をそのまま認める
「またダメだった」と責めそうになったとき、まずは立ち止まって
→「あ、自分、今すごく悔しいと思ってるんだな」と気づいてあげる。
② 許す:ネガティブでもOKとする
「こんな風に思ってはいけない」と押さえつけずに
→「ネガティブになるくらい、つらかったんだよね」と心の中で声をかける。
③ 寄り添う:無理に変えようとせず、そばにいる
「なんとかしなきゃ」じゃなくて、
→「その気持ちのままでいいよ。今はゆっくりしよう」と自分にスペースを与える。
この3つだけでも、心は少しずつほどけていきます。
「逃げているだけ」と感じるあなたへ
楽しい時間を過ごしていても、「これは現実から逃げているだけなんじゃないか」
そう思ってしまうこと、ありませんか?
でも、そうやって感じるのも――
自分の人生をしっかり生きたいという、まっすぐな願いがあるからこそ。
「逃げている」のではなく、今は「心が守っている」のかもしれません。
その防衛すら、自分の味方として見てあげてください。
ベストアンサーより引用
自分を大好きになってあげる事。自分のダメな部分も含めて、これも私だと認めてあげる事。自分の良い部分だけを切り取って、ダメな部分を切り捨てない。どちらもあなた。どちらもあなたという構成要素。トータルであなた。そういう目線が自分自身に注げている時点で既に、あなたは自分自身に「優しく」なっているんだと思う
最後に:自分にやさしくする勇気を
セルフコンパッションは、甘やかしではありません。
むしろ、本当に前を向くために必要な「土台」です。
他人に見せるやさしさを、少しだけ自分にも向けてみてください。
言葉が出てこないときも、うまくできないと感じるときも、 「それでも大丈夫」と、そっと自分に伝えてあげてください。
まとめ
- セルフコンパッションは「自分への思いやり」
- 言葉がなくても、態度や姿勢で寄り添える
- ネガティブな感情を否定せず、そっと見守ることが大切
- 自分へのやさしさは、人生を前に進めるための力になる
必要なのは、少しの「やさしさ」と「勇気」だけ。
今日からほんの少し、言葉にならない自分の気持ちに寄り添ってみませんか?
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