OKWAVE コラム
みんなの悩みや疑問が解決したQ&Aをもとに、日常生活や専門分野で役立つノウハウ記事をコラム形式でご紹介。
誰でも気軽に学べる情報をお届けします。
  1. TOP
  2. OKWAVEコラム
  3. 人間関係・人生相談
  4. 言葉にできない自分に寄り添う方法。セルフコンパッションとは?

言葉にできない自分に寄り添う方法。セルフコンパッションとは?

「周りの人は自然にできているのに、自分はなぜかうまくいかない」 
「何か問題を抱えているから、自分だけ置いていかれるのではないか」 

そんな不安を抱えたことはありませんか? 
特に恋愛や人間関係の場面では、周りが当たり前のように幸せそうに見える中、自分だけが取り残されたように感じる瞬間があるものです。 

そしてそういうとき、多くの人が思います。 

「もっとポジティブにならなきゃ」「強くならなきゃ」と。 

でも実は、その方向とは真逆のアプローチが、いま注目されています。 
それが――「セルフコンパッション」という考え方です。 

セルフコンパッションとは? 

セルフコンパッションとは、直訳すると「自分への思いやり」。 
簡単に言うと、「つらいときの自分に、やさしく接すること」です。 

たとえば、友達が落ち込んでいたら「大丈夫?」「無理しないでね」と声をかけるように、 自分自身にもそうやって声をかけていいんです。 

ところが、私たちは他人にはやさしくできても、自分に対してはとても厳しくなりがち。 「そんなことで落ち込んでるなんてダメだ」「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまいます。 

そんなときこそ必要なのが、セルフコンパッションの視点です。   

ポジティブシンキングとの違い 

「じゃあ、ポジティブシンキングと何が違うの?」と思うかもしれません。 

ポジティブシンキングは、 「うまくいってることに目を向けよう」「前向きにとらえよう」とする方法です。 

一方、セルフコンパッションは、 「つらい気持ちがあることを否定せずに、そのまま受け止めよう」というアプローチ。 

前向きになれないときに、「それでもいい」と受け入れてくれるやさしさがあるんです。 

感情に寄り添うのが苦手なあなたへ 

「他人にもうまく寄り添えないし、自分にもどう接すればいいか分からない」 
そう感じることは、悪いことではありません。 

もしかしたら、それはあなたが 
「相手のことを雑に扱いたくない」 
「ちゃんと伝えたい、理解したい」 
という思いを持っているからこそ。 

寄り添うことは、何も“完璧な言葉”や“正解のリアクション”じゃなくていいんです。 

言葉がなくても、寄り添える 

私たちはつい、「言葉にしないと伝わらない」と思いがちです。 
でも実は、言葉がなくても感情は伝わります。 

たとえばこんなシーンを想像してみてください

  • 誰かが悲しんでいるときに、ただそばに座って一緒にいる 
  • あったかいお茶を淹れて、そっと差し出す 
  • 無理に話させず、相手が話したくなるのを待つ 

どれも、特別な言葉はいりません。 
でも、「あなたのことを大切に思ってる」というメッセージはちゃんと伝わります。 同じことが、自分自身にもできるんです。 

自分に寄り添うための3つのステップ 

ここで、セルフコンパッションを育てるシンプルなステップを紹介します。 

① 気づく:自分の感情をそのまま認める 

「またダメだった」と責めそうになったとき、まずは立ち止まって 
「あ、自分、今すごく悔しいと思ってるんだな」と気づいてあげる。 

② 許す:ネガティブでもOKとする 

「こんな風に思ってはいけない」と押さえつけずに 
「ネガティブになるくらい、つらかったんだよね」と心の中で声をかける。 

③ 寄り添う:無理に変えようとせず、そばにいる 

「なんとかしなきゃ」じゃなくて、 
「その気持ちのままでいいよ。今はゆっくりしよう」と自分にスペースを与える。 

この3つだけでも、心は少しずつほどけていきます。 

「逃げているだけ」と感じるあなたへ 

楽しい時間を過ごしていても、「これは現実から逃げているだけなんじゃないか」 
そう思ってしまうこと、ありませんか? 

でも、そうやって感じるのも―― 
自分の人生をしっかり生きたいという、まっすぐな願いがあるからこそ。 

「逃げている」のではなく、今は「心が守っている」のかもしれません。 
その防衛すら、自分の味方として見てあげてください。 

ベストアンサーより引用 
自分を大好きになってあげる事。自分のダメな部分も含めて、これも私だと認めてあげる事。自分の良い部分だけを切り取って、ダメな部分を切り捨てない。どちらもあなた。どちらもあなたという構成要素。トータルであなた。そういう目線が自分自身に注げている時点で既に、あなたは自分自身に「優しく」なっているんだと思う 

最後に:自分にやさしくする勇気を 

セルフコンパッションは、甘やかしではありません。 
むしろ、本当に前を向くために必要な「土台」です。 

他人に見せるやさしさを、少しだけ自分にも向けてみてください。 
言葉が出てこないときも、うまくできないと感じるときも、 「それでも大丈夫」と、そっと自分に伝えてあげてください。 

まとめ 

  • セルフコンパッションは「自分への思いやり」 
  • 言葉がなくても、態度や姿勢で寄り添える 
  • ネガティブな感情を否定せず、そっと見守ることが大切 
  • 自分へのやさしさは、人生を前に進めるための力になる 

必要なのは、少しの「やさしさ」と「勇気」だけ。 
今日からほんの少し、言葉にならない自分の気持ちに寄り添ってみませんか? 

前の記事 夫婦愛が生んだ国民的ヒーロー アンパンマン!作者やなせたかしの人生を支えた妻とは?
次の記事 🙀中高生の8割がiPhoneを利用!?買いたくない親と欲しい子供のリアルな本音!