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仮想通貨(暗号資産)って何?基礎から学ぶ第一歩

仮想通貨(暗号資産)」という言葉は、ニュースやSNSでよく見かけるようになりました。
でもその実態や仕組みについて、なんとなく聞きかじっただけで、詳しくはわからない……という人も多いのではないでしょうか。

OKWAVEコミュニティにも、「そもそも仮想通貨って何?」「どこで買うの?」「安全なの?」といった質問が多く寄せられています。

このコラムでは、そうした声をもとに、“今さら聞けない仮想通貨の基本”を3つの視点から解説していきます。

1. 仮想通貨とは何か?

仮想通貨とは、インターネット上でやり取りされる「国家や銀行に依存しないお金」のことです。
円やドルのように国が発行するものではなく、「非中央集権」と呼ばれる仕組みのもと、特定の管理者を持たず、取引は参加者どうしで検証・記録されます。

この仕組みを支えているのが、ブロックチェーンという技術です。
世界中の参加者が台帳を共有することで、不正や改ざんが起こりにくい、安心できる取引環境がつくられています。

仮想通貨の主な種類

仮想通貨には、使われ方や特徴によってさまざまな種類があります。代表的なものを見てみましょう。

  • ビットコイン(BTC):最初に登場した仮想通貨。金(ゴールド)に似た「価値の保存手段」として世界中で使われています。

  • イーサリアム(ETH):スマートコントラクトやNFTを動かせるブロックチェーンのプラットフォーム。その中で使われる通貨がETH(イーサ)で、主にガス代(ネットワーク手数料)として使われます。

    ※スマートコントラクト:
    あらかじめプログラムされた契約条件に従って自動で取引などを実行する仕組み。人の手を介さず、透明で安全な運用が可能です。
    ※NFT(Non-Fungible Token)
    代替不可能なトークンで、デジタルアートや音楽など、唯一性あるデータを証明できます。

  • リップル(XRP):国際送金を高速・低コストで実現するために開発されました。

  • ステーブルコイン(USDTなど):ドルなどの法定通貨と価値を連動させ、価格が安定するよう設計された仮想通貨です。

  • ミームコイン(DOGE、SHIBA INU、Nyanmaru Coin($NYAN)など):インターネットのジョークや話題から生まれた仮想通貨です。

    Tips
    「ミーム」とは、SNSなどで拡散されるネタやキャラクターのことで、共感やおもしろさから広がる文化的な表現を指します。
    ミームコインは、実用性よりも話題性やコミュニティの熱量で価値が動くことが多く、ユーモアや“ノリ”で支持される通貨ともいえます。

このように、仮想通貨は単なる“デジタルマネー”ではなく、それぞれに目的や思想、コミュニティの支えがあります。
投資対象としての注目が集まりがちですが、その背景には多様な設計思想が存在しているのです。

仮想通貨にはさまざまな種類があり、用途も性質も異なります。
けれど、どんな通貨であっても、避けて通れないのが“リスク”の存在です。
次章では、仮想通貨の魅力と、落とし穴について詳しく見ていきましょう。

2. 仮想通貨の魅力と、落とし穴

仮想通貨がここまで話題を集めているのは、それだけ“新しい可能性”を秘めているからです。一方で、価格の急変や管理の難しさといった「落とし穴」も存在します。

まずは、仮想通貨を使ったり保有したりすることで得られるメリットから見ていきましょう。

仮想通貨のメリット

■送金のスピードとコスト
銀行を通さず、個人間で直接送金できるのが仮想通貨の強み。
たとえば海外送金でも、数分〜数十分で完了し、手数料もわずか数十円というケースもあります。

■24時間365日いつでも取引できる
株式市場とは異なり、仮想通貨は深夜・休日を問わず取引可能。
自分のタイミングで資産の売買ができる利便性があります。

■キャピタルゲインという魅力
仮想通貨の魅力の一つは、その価格変動の大きさです。
価格が上昇すれば、購入価格との差額によって利益(キャピタルゲイン)を得ることができます。
ただし、保有しているだけでは利益は確定せず、売却した時点で初めてキャピタルゲインが発生するという点に注意が必要です。

■「持つこと」自体に価値がある場合も
仮想通貨の中には、売買目的だけでなく、保有することで得られるメリットがあるものも存在します:

  • ステーキング報酬:特定の通貨を一定期間預けることで、報酬(利息のようなもの)が得られる仕組みがあります(例:イーサリアム、ADAなど)

  • ガバナンス参加:保有通貨によって、ブロックチェーン上のプロジェクトに「投票」できることがあり、まるで株主のように意思決定に関われます

  • NFTやDeFiで使われる通貨:NFTやDeFiの多くのサービスでは、特定のブロックチェーン上で発行された通貨ETHやSOL(ソル)などを使って取引を行います。そのため、サービスを利用するには対応する仮想通貨を事前に保有しておく必要があります

    ※DeFi:Decentralized Finance。
    中央機関なしで利用できる金融サービスの総称。
    ※トークン:ブロックチェーン上で発行・管理される“デジタルな資産”や“権利”のこと。

  • ミーム的価値:DOGE(ドージコイン)などは、もともとジョークやネット文化から生まれた通貨です。投資というより、“ネタ通貨”としての面白さやコミュニティの盛り上がりを楽しむ人が多く、SNSでの話題性が価格に影響することもあります。

仮想通貨は、「使う」だけでなく「持つこと」自体が、新しいサービスや文化、経済圏への“チケット”になることもあるのです。

仮想通貨のリスク

管理の難しさとハッキングリスク
仮想通貨は「自分で守る資産」とよく言われます。取引所がハッキングされたり、倒産したりするリスクがあるだけでなく、自分で管理する場合にも注意が必要です。

たとえば秘密鍵の紛失や誤送信など、個人のミスで資産を失うリスクもあります。こうした損失は「セルフGOX」と呼ばれ、回復が困難です。

仮想通貨には銀行のような再発行や補償制度がないため、セキュリティ意識と管理方法の選択が非常に重要です。

具体的な管理手段については、次章で詳しく解説します。

3. 仮想通貨、はじめの一歩──取引の流れと注意点

1. 取引所の口座を開設する

仮想通貨を始めるには、まず取引所にアカウント登録し、本人確認(身分証の提出など)を行って口座を開設します。

日本国内で多くの人が利用しているのは、中央集権型取引所(CEX)と呼ばれる取引所で、運営企業が存在し、カスタマーサポートや日本円での入出金対応などの体制が整っています。

bitFlyerGMOコインコインチェック などがその一例で、いずれも金融庁に登録された仮想通貨取引所です。登録は一定の法規制に準拠していることを示すものですが、安全性については各取引所のセキュリティ対策や運営方針も確認することが大切です。

Tips
本来、仮想通貨は「非中央集権(Decentralized)」という考え方に基づき、国家や企業といった中央の管理者に依存せず、参加者どうしで取引を記録・検証する仕組みとして生まれました。

しかし、日本をはじめ多くの国では、仮想通貨を扱うにあたり一定の安全性と規制遵守が求められています。そのため、運営主体が明確で監督可能な中央集権型取引所(CEX)を通じた取引が一般的になっているのです。

これは「非中央集権という思想」と「現実的な安心・安全のバランス」を取るための仕組みとも言えるでしょう。

2. 日本円を入金し、仮想通貨を購入

開設した口座に日本円を入金し、仮想通貨を購入します。PCやスマホアプリから手軽に操作できますが、慣れないうちは操作ミスに注意が必要です。

3. 仮想通貨の安全な管理方法

購入後は取引所に置いたままでも管理できますが、より安全性を重視するなら「ウォレット」での保管がおすすめです。

  • オンライン型(ホットウォレット)
  • 専用端末型(ハードウェアウォレット)
  • 紙に記録する(ペーパーウォレット)

【質問】
ハードウォレットやペーパーウォレットの使い方やリスクについて教えてください。

【ベストアンサー】
ハードウォレットは安全ですが、紛失やパスワード忘れで通貨を失うリスクあり。秘密鍵を失うと復元不可なため、厳重な管理が必要です。

4. 税金への注意も忘れずに

仮想通貨で利益が出ると、確定申告の対象になります。対象はあくまで「確定した利益(売却益など)」であり、含み益には課税されません。

【質問】
仮想通貨で利益が出ましたが、その後損失になりました。税金はどうなりますか?

【ベストアンサー】
途中で利益が確定していれば、その分は課税対象になります。年末時点での損失は相殺されません。

仮想通貨の税制は複雑なので、取引履歴を記録しておくことが大切です。自動計算ツールや税理士の利用も検討しましょう。

ちなみに:国内取引所で購入できない仮想通貨もある

【質問】
国内取引所からビットコインを送って、海外取引所で別の通貨を買いたいのですが、やり方が分かりません。

【ベストアンサー】
まず国内でBTCを購入し、海外取引所の正しいアドレスへ送金。送金後、目的の通貨と交換します。アドレスを誤ると資産を失う恐れがあるため慎重に。

日本国内で多く利用されている中央集権型取引所(CEX)は、金融庁の規制下で運営されており、取り扱う仮想通貨の種類が限られています。そのため、国内では購入できない通貨も存在します。

そうした通貨を入手するには、分散型取引所(DEX)を使う必要があります。DEXは、ブロックチェーン上でユーザー同士が直接取引を行う仕組みで、自由度が高い一方、英語表記やサポートのない操作環境には注意が必要です。

たとえば、日本発のミームコイン「Nyanmaru Coin($NYAN)」もその一例で、Solanaブロックチェーン対応のDEXでのみ取引が可能です。

★Nyanmaru Coin($NYAN)の購入ステップ(例)

  1. 国内取引所でSOLを購入
    (例:GMOコインbitbankSBI VCトレードBITPOINT など)
    ※SOLは、Solanaブロックチェーン上で使われる仮想通貨で、処理が速く手数料が安いことからNFTやDeFiの分野でよく利用されています。

  2. Solana対応のウォレット(例:Phantom)を作成し、SOLを送金

  3. 分散型取引所(例:Raydium)に接続して、SOLをNYANに交換(スワップ)

このような手順には、ガス代(ネットワーク手数料)が発生します。これは、ブロックチェーンでの処理を行うための利用料で、状況により金額が変動します。

また、詐欺サイトや偽トークンも存在するため、必ず公式情報を確認し、慎重に行動することが不可欠です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
仮想通貨は、単なる「儲かるかどうか」で語るにはもったいない、新しい技術と価値観の入り口です。 正しく知れば、自分の資産を守りながら、未来の選択肢を広げることもできます。 気になることがあれば、ぜひ質問してみてください。

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