冨樫さんの代表的漫画「幽遊白書」の10巻の見開きにもありますが、
アニメにはあまり関わっていません、と本人が明記してあるようにアニメはアニメで別の仕事と受け取った方がいいでしょう。
ただし、HXHのアニメが始まる前に冨樫さん自身が簡単なキャラクターの原案を書き下ろしていた経過が過去のジャンプ本誌に書かれてあったのを記憶しているので、簡単な指示はすることはあるようです。
最近ではデスノートを描いていた小畑さんもそうですが、参考程度にキャラクターの原案を提供しています。
そのくらいならば漫画家さんも関わることがあるようです。
後は、アニメ専門の方に一任してしまうのでしょう。
中には漫画家からアニメーターに転職する方もいますが、そこまで多くはいません。(監督では宮崎駿先生や大友克洋先生とか)
アニメの絵の作業工程は大まかに
絵コンテ→レイアウト→原画(→修正原画)
となっていて、コンテで適当な構図を左半分に書き右半分シナリオや台詞を当てはめて、レイアウトに移ります。
レイアウトからB4サイズくらいの割かし大きな紙に定規を使って細かくキャラクターや背景を描いて行き、そのあとトレースして原画で修正を加えていきます。
映画などになると原画から更に修正を加える修正原画というものがあります。
それから着色に入りますが、
今ではセル画がなくなりなって、代わりに線画スキャンといったコストのかからない方法で、PCなどに取り込み着色をしています。
それぞれ担当が違うので、当然一人でなんでもかんでも一緒くたにやるわけではありません。
絵コンテ・レイアウト・原画は全て分業でやることもありますが、一枚の線画に対してレイアウト・原画辺りは一人でやることが多いかもしれません。(今のアニメの現状が詳しくわからないので明言できませんが)
どこまでのシーンが一人の担当で描いているのか?
ということになると、それは「カット」の話になり
わかりやすくいえば、背景などが別の角度(シーン)に切り替わるまでの一続きのシークエンス(場面)です。
その1カットのシーンは一人の担当だけで基本的に全て描くはずです。
アクション系のアニメだと10秒くらいあれば1,2カット使うのでしょうかね?(その辺りは、アニメを注意深くみていれば概してわかるかと思います)
何カットかシーンが切り替わると途端にキャラクターの雰囲気や表情が変わったりする理由は、詰まるところまったく別の作画担当に変わったことによるものなんですよ。
因みに中にはコンテもレイアウトも原画も全部一人でやってしまう人もいましたが、今のご時世そういった人は稀でしょうね。
嘗て宮崎さん、大友さん、富野さん辺りはそうでしたね。
加えてメカニックデザインや脚本まで同時に勤めていたときもありましたかね。
それと昔こそ、背景は美術アートの方がアクリルで着色した上にキャラクターを被せてセル画を作っていましたが、現在背景はCGの時代ですから、線画スキャンしたら担当の方が背景も着色していきます。
兎に角レイアウトや原画を描いている方達は、仕事している間はずっと描き続けている訳ですから、シナリオを考えない分漫画家さんより手を動かしている時間は多いかもしれませんね。
絵に関してはですが・・・