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輪廻転生の思想はいつごろから

一遍上人の出家したきっかけは、「独楽をみて、人の輪廻転生の運命に思いをはせたため」と聞きました。 すると少なくとも鎌倉時代には輪廻転生の思想が日本に根づいていたを思われます。 この輪廻転生の思想はいつごろから日本にあったのでしょうか? 仏教の教えの中にあったものでしょうか? また世界的にみると、輪廻転生の思想はいつ、どこで発祥したものでしょうか?

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  • makochi
  • ベストアンサー率38% (496/1279)
回答No.2

釈迦は「輪廻転生」について直接の言及はしていなかったといわれています. しかしながら,輪廻思想はこれまで,いわば仏教のメタファーとして存在するかのように扱われてきましたし,そう解釈されてきました. 輪廻転生と宿業(カルマ)は表裏一体の考えであり,成仏することでカルマを克服し,輪廻を抜け出す(=解脱)のだとされてきました.(だからこそ輪廻を超克した仏が信仰されるのです) 輪廻転生思想の発端が仏教以前であるというのは定説ですが,これはアーリア人の一種のイデオロギーのようなもので,広くインド社会で受け入れられていました.このことからも,古代インドにおける新興宗教としての(釈迦入滅後の)仏教が輪廻思想を自明のこととして,自らの教義を整えていったのは自然なことなのかもしれません. 日本に移入された時期ですが,そもそも輪廻転生や宿業論と類似した思想は世界各地に存在します.古代ギリシャにも輪廻思想はあったといいますし,誤解を恐れず言えば,キリスト教における原罪も,宿業論につながる考えと言えるかもしれません. その意味では,日本においても仏教伝来以前からの土着信仰に輪廻思想につながるものをみることができるでしょうし,そうした土台があったからこそ,日本において仏教が受けいれられたともいえるのではないでしょうか. (ここでいう「日本」は=日本人という意味ではなく,地理的概念上,便宜的に使っているものです.) ここらへんはさまざまに解釈が可能ですし,厳密には日本伝来の仏典解釈や,古代土着思想の解釈にもかかわってきます. ひとまず大づかみですが,私は以上のように考えています.

yoshinobu_09
質問者

お礼

ありがとうございます。 仏教の目標は輪廻から抜け出すことと考えていいのでしょうか? 輪廻を楽しむとか、ありのままの輪廻を受け入れるというんじゃだめですか。 極楽浄土へ成仏するという思想と関係がありますか。 霊魂が生まれ変わるという思想は日本にはあまり根づいていないと思います。 死んだら先祖の霊となって子孫を見守っているという考え方が一般的のようです。

その他の回答 (2)

  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.3

参考程度に 世界的に見ても輪廻転生の思想はここ数千年に発生したものではなくそれ以前の遠い過去からあったと思われます。むしろあまり常識すぎて何度も説かれなかった故に忘れ去られたというのが本当の所ではないでしょうか。仏教でも過去七仏も同じ教えを説いたということがありますので仏になっても転生しないということはありませんね。転生を自ら自由に出来るというのが解脱ということでしょうね。だから一般的な意味での輪廻転生は自分の自由意志ではなく決まった間隔で生まれ変わるととれますね。確かに80年ぐらいの半端な人生ですから何度も生まれ変わらないと何も修められませんね。また、霊がいるとしても400年前や一万年前のままでは進化してませんね。霊も進化するのが正しければ転生輪廻が必然ですね。

yoshinobu_09
質問者

お礼

ありがとうございます。 >世界的に見ても輪廻転生の思想はここ数千年に発生したものではなくそれ以前の遠い過去からあったと思われます。  同意見です。  ただ古事記などを読んでもそれらしき記述が見当たりません。  それで日本では輸入された思想なのかなと思っていました。  

回答No.1

 少なくとも、釈迦自身の人間が死んだ後についての立場は 「それは語ることではない」 というものであったはずです。仏教にあったとしても 弟子達の言葉、あるいは方便として説かれたものでしょう。

yoshinobu_09
質問者

お礼

ありがとうございます。 捨身飼虎の物語は後世の作り物というわけですが。 するとやはりオリジナルは、ヒンズー教あたりでしょうか?

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