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江戸時代のお伊勢まいりについて

kagerohoの回答

  • kageroho
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回答No.5

お伊勢さんは、江戸時代、60年周期で大ブームが巻き起こり、ピーク時には年間数百万人が詣でたと言われています。人気の秘密は定かではありません。祀られている天照大神が商売繁盛の神として人気が高かったとも言われていますが、もっとも貢献したのは布教師とも言うべき御師の存在ではないでしょうか。お伊勢さんのご利益を広く民衆に伝えて、伊勢神宮をあこがれの地として広めました。 これは、お伊勢さんに限らず、様々な神社の御師が、全国を回りました。今、日本全国に稲荷神社や熊野神社があるのは、これら御師たちの仕事です。 また、江戸方面からであれば、東海道を歩きますが、街道沿線の観光地も人気があったようです。 ちなみに、当時、観光目的では通行手形を得ることが難しく、参詣目的で初めて手形をもらえたため、伊勢に限らず、関東であれば大山街道を通った大山詣、日光街道を通った日光詣など、様々な目的地があり、富士登山も信仰の対象でした。もちろん、庶民に伊勢まで行く旅費はなかなか工面できません。そこで、伊勢講という互助組織を通じて、集めた会費を旅費にして、代表者がお参りに出かけるシステムを取っていました。(富士講、大山講など、同じシステム) また、特にお伊勢参りの場合は、お伊勢参りだということがすぐわかるように柄杓を持って旅をしましたが、それを目印に、沿線の民家やお店から、銭や握り飯などの振る舞いがあったりしたそうです。 数百万人も集まるのですから、当然「江戸」の住人だけではなく、農村からのお参りも数多く報告されています。農村の場合、部落の代表として行くわけですから、講で旅費を工面するだけでなく、旅行中の田畑の世話も、部落の人たちが面倒を見たようです。 武士や豪商が伊勢に参るのは特に珍しいことでもないわけで、ここで「庶民」というには、庶民までが旅行できたということを現しています。

krya1998
質問者

お礼

御師の性格、信仰での旅とその方式、並びに講についての話は江戸時代の文化と風俗を画くたいへん貴重なものです。 有り難う御座いました。

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