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集合の上限と下限についての理解方法
OurSQLの回答
仰るとおりです。 以下、A は R の空でない部分集合とします。 A が下に有界であることは、A の下限 inf A が存在するための必要十分条件です。 同様に、A が上に有界であることは、A の上限 sup A が存在するための必要十分条件です。 これらの場合、inf A やsup A が A の元である必要はありません。 min は最小元、max は最大元を表します。 A が下に有界であることは、min A が存在するための必要条件ですが、十分条件ではありません。 同様に、A が上に有界であることは、max A が存在するための必要条件ですが、十分条件ではありません。 min A が存在すれば min A ∈ A であり、max A が存在すれば max A ∈ A です。 A が下に有界のとき、A の下界すべてからなる集合を L とおきます。 このとき、L は必ず最大元 max L を持ち、inf A = max L が成り立ちます。 さらに、A が最小元 min A を持てば、min A = inf A = max L が成り立ちます。 同様に、 A が上に有界のとき、A の上界すべてからなる集合を U とおきます。 このとき、U は必ず最小元 min U を持ち、sup A = min U が成り立ちます。 さらに、A が最大元 max A を持てば、max A = sup A = min U が成り立ちます。 No.4 に挙げた10個の例のうち、いくつかをもう一度見てみましょう。 01. A = { 1, 2, 3, 4, 5 } のとき、 A は上下に有界で、L = (-∞, 1], U = [5, + ∞) また、A は最小元 min A と最大元 max A の両方を持ちます。よって、 min A = inf A = max L = 1, max A = sup A = min U = 5 03. A = (0, 1] のとき、 A は上下に有界で、L = (-∞, 0], U = [1, + ∞) また、A は最大元 max A は持ちますが、最小元は持ちません。よって、 min A は無し, inf A = max L = 0, max A = sup A = min U = 1 08. A = (-∞, 1) のとき、 A は上に有界ですが、下に有界でないので、A の下界は存在しません。よって、 L = 空集合、U = [1, + ∞) A は下に有界でないので、最小元も下限も持ちません。また、A は上に有界ですが、最大元は持ちません。よって、 min A は無し、inf A は無し、max A は無し、sup A = min U = 1 09. A = [0, + ∞) のとき、 A は下に有界ですが、上に有界でないので、A の上界は存在しません。よって、 L = (-∞, 0], U = 空集合 A は最小元は持ちますが、上に有界でないので、最大元も上限も持ちません。よって、 min A = inf A = max L = 0, max A は無し、sup A は無し
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