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集合の上限と下限についての理解方法
Caperの回答
- Caper
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● 私が ANo.7 で伝えたかったことを、以下にくわしく述べさせてください。 ご質問の文章の中で紹介されました Web ページ の中から、上限の定義についての記述を抜き出しました。ごらんください。 ● X を実数の集合とするとき、α = sup X ( α が X の上限である ) とは、 条件 S1: 任意の x ∈ X に対して x ≦ α 条件 S2: β < α である任意の β に対して、ある x ∈ X が存在して β < x を満たす。 3) 条件 S2 は、α をちょっとでも減らすと、X の上界でなくなることを述べている。 4) X の 上限 (sup): X のどの数よりも小さくない数 ( 上界 ) の中で最小のもの。 ● 3) は 条件 S2 の表現を少し変更しただけのものに過ぎません。ですから、条件 S2 と 3) とは論理的に同値です。 「 条件 S1 と 条件 S2 」と 4) は表現が異なりまが、「 条件 S1 と 条件 S2 」と 4) は論理学的に同値です。 「 条件 S1 と 条件 S2 」と 4) が論理学的に同値であるという理由は、以下のとおりです。 ●「 条件 S1 と 条件 S2 」を述語論理式で表わすと、次の 5) のとおりになると、私は思います。 5) ∃α((α ∈ R)∧∀x((x ∈ X)→(x ≦ α))∧∀β(((β ∈ R)∧(β < α))→∃x((x ∈ X)∧(x > β)))) P, Q, R を次のとおりに定めれば、上記の 5) は 下記の 6) のとおりに表わすことができます。 P = (α ∈ R) Q = (x ∈ X)→(x ≦ α) R = ((β ∈ R)∧(β < α))→∃x((x ∈ X)∧(x > β)) 6) ∃α(P∧∀x(Q)∧∀β(R)) なお、R については、次の変換を行なうことができます。 R ≡ ¬(∃x((x ∈ X)∧(x > β)))→¬((β ∈ R)∧(β < α)) …… 7) ≡ ∀x((x ∈ X)→(x ≦ β))→((β ∈ R)→(β ≧ α)) …… 8) ≡ ((β ∈ R)∧∀x((x ∈ X)→(x ≦ β)))→(β ≧ α) …… 9) 上記の 7) で行なわれた変換は「 R の対偶をとること 」によるものです。8) で行なわれた変換は「 特称命題の否定の定義 」「 ド・モルガンの法則 」「 含意の定義 」によるものです。9) で行なわれた変換は「 U→(V→W) ≡ (U∧V)→W 」 によるものです。 上記の 9) のとおりに R を変換することによって表わされる述語論理式は、上記の 4) を示すものであると、私は思います。 ● まちがっていたら、ごめんなさい。
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