兄らは最適の速さをお持ちか？

質問

兄らは最適の速さをお持ちか？

いやなに、自動車の交通ルールのことではないです。
思考におけるスピードというものが個性としてあるように思われる。この場合は打てば響くといった他者を想定した相互関係ではなく、まったくの自身の頭蓋内の作業を考えます。
たとえば刺激的な論考を読み、そのことについて考えるとするような場合。思考は前提となる知識を土台として、新しい刺激と自身の(思考の)スタイルとが切り結び、手持ちの駒を総動員し、戦略的撤退(エポケー)の可能性も含めて着地点を探し、幾折かのちに整合か宥和かまたは破綻かに向かおうとします。
さて、困ったことに質問者は思考の訓練が未熟ゆえ、テーマを捉えても陳腐なルーティンへ逃げ込むこと多く、そのため刺激そのものの衝迫力(って表現あります？)に曳き摺られるが多い。

兄らにお聞きしたいのは、どのようにしてご自身の最適な思考スピードを制御されておるか、ということです。たとえば上滑りする思考を中断して考えを断片的に文字にのこしてゆくといった身体の動きを利用する「有用さ」などを初級者に分かるように説いて戴けると有難いです。

なお、質問の意味が不明な場合は別な質問へお移りください。

回答No.4

cyototu · ベストアンサー

＞たとえば上滑りする思考を中断して考えを断片的に文字にのこしてゆくといった身体の動きを利用する「有用さ」など

思考のスピードや上滑りにどう関係しているかは判りませんが、私は自分独自の目で世界を見ることが出来るような訓練を、若い頃やったことがあります。ま、そのお陰で私の常識は世間の非常識、世間の常識は私の非常識と、なんともやりにくい人間が出来上がってしまったようですが。

その訓練とは、いつも小さなノートを持っていて、人と話ているとき、本を読んでいるとき、散歩のとき、要するにいつでも、何か感心したり思い付いたりしたことを書き留めるのです。ただし、ノートの取り方に重要な規則が在ります。必ず日にちを書き込むこと。また、文章の長さに関係なく原則として一頁に一項目。どんなに余白が残っても一頁です。ただし、文章が長過ぎて数頁に及ぶ場合には、それはそれで宜しい。そのような規則を作っておくと、あっという間にノートが最終頁まで来るので、達成感による充実感を味わうことができ、自分の自信に繋がって行きます。

今、ウン十年前のそのノートの一冊を開いてみると、「人間には手が２本ある。しかし、マイコンのマウスは片手しか使わない」（その当時はパソコンとは言わずマイコンと言っていました）なんて書いてありました。また「どこの国でもクーデターは軍隊が起こすが、警察がクーデターを起したと聞いたことがない」なんて言うのもありました。一頁たったこれだけです。

また、世間の人はしばしば受け売りは行けないと言いますが、私はこの世の中に原則として受け売りは存在しないと思っています。所謂受け売りをしている人は、他の方の言ったことを例えばオーム返しのように言う人だと思います。しかし、その人はその意見に共鳴出来たからこそ、そして感心出来たからこそ、そのことを他の人にも言っている訳ですね。共鳴出来るだけの心が既に出来ていた。だから、一旦共鳴出来たら、誰が何と言おうともそれは自分の意見であると心得るべきです。私のノートには、そう言う意味で本からの抜粋や人の言ったことの断片がいっぱい載っていました。

私はこのノートを取るという習慣を２０代半ばに初めて、３０代後半まで続けました。しかし、その後ある専門分野で論文を書くようになると、文章の一言一言に神経が行くようになってしまい、思い付いたことを殴り書き出来なくなってしまって、自然にその習慣をなくなくしてしまいました。しかし、その頃のノートは今でも私の宝です。その習慣のお陰で、知らないうちに、どこかで聞いたようなこと言わないへそ曲がりになれたと思っておりますから。

今、歳をとってたっぷり時間があり、このように若い連中を見下しながら悦に入っており、また、長々とした文を書くことに恍惚としていますが、こんな饒舌で人迷惑な人間になれたのも、その若い頃の習慣が大いに物を言っていたのではないかと思っております。

お礼

ありがとうございます。

今は廃刊になっている「月刊プレイボーイ」なる貧乏人男子向けの雑誌がありまして、その中のどの号かに「論争に勝つ」的な特集が組まれていたのを思い出しました。確か東大科の教授で、相手と対面して論争するときに両手にペンを持ち(その方は両手利き)、相手の論点のポイントを片手でまとめ、もう一方の手に持ったペンでそのポイントに対する反論をメモしていく、という内容でした。まとめと反論の同時進行。こういう人には勝てないな、とそのとき思いましたね。シングル・コアはデュアル・コアに勝てない。

＞その訓練とは、いつも小さなノートを持っていて、人と話ているとき、本を読んでいるとき、散歩のとき、要するにいつでも、何か感心したり思い付いたりしたことを書き留める

これが最もオーソドックスかつ強力な思考ツールですね。わたしもやってみてその有効性を実感しています。如何せん長続きしない。手持ちの脳味噌を頼りすぎて手を動かさないという小さい失敗を積み上げてきました。

多分、これという万能ツールはないかもしれません。自分流の方法を進化させる努力をしてきた者があるとき以降その実りの果実を味わうのだという思いが強いですね。

回答No.3

noname#118718

創造的な面が強くなるにしたがって「待つ」という作業の割合が大きくなるような気がします。
車の運転で、いくら速度を上げても赤信号での停車で効果が相殺されるのと同じように
思考スピードはあまり効果ないような気がします。
それよりも、「待つ」を楽しむ、景色を楽しむ方が効果があるかなと思います。

お礼

ありがとうございます。

＞「待つ」を楽しむ、景色を楽しむ方が効果があるかなと思います。

極意のようなものですね。気持ちの余裕が結果として最適スピードに調整される。達人ですね。あやかりたいものです。

回答No.2

Mokuzo100nenn

拙者は江戸っ子でせっかちな性格なので、思考の速度というか、結論に達する時間は短いですね。

じっくり時間をかけて思考した結果の結論Aと、迅速な思考をした結果の結論Aで、結論が同じなら思考時間が短い方が勝ちじゃねえか、という根性もあるみたい。思考時間に関してケチとも言えます。人生の大半の事はこの節約モードで思考しておればうつ病になることもなく、またパラノイアとかになることもなく、安全確実なんです。

しかし、ときとしてそのような即席麺的人生でよいのかという疑問がよぎる事も有ります。

銀座にアスターという中華料理屋があって、昔は大衆的だったんですけど、店を建て替えてからというもの随分と高級な方へ上方移行しました。そのアスターでお昼を食べる時には五目そばに決まっている（思考節約モード）のですが、一度、それぞれの料理の醸し出す芳香から味、歯ごたえまでをすべて考えながら菜単の隅から隅まで読みとおしてみたいという思いもあります。その場合は、思考節約モードとは異なり、中国4000年の歴史における料理の発展過程やまた現在利用されている食材の採取・流通過程、そして銀座で働いている中国人料理人の来し方行く末にまで考えを巡らす必要が有るでしょう。そうすることで、日常の限られた昼食時間を人生の豊潤な時間に変換することが可能なのですね。

でも、それだけ時間をかけて菜単を熟考して、結果が五目そばを注文することになったらどうしよう！！！

従来から時間節約モードでない思考時間もあります。それは夜、就寝前に床に入ってから微睡む（まどろむ）までの時間です。こちらは、なんら結論を出す必要に迫られていないので、思考と言うより空想に浸ります。今度の現場では内装に石膏ボードなどを使っているが、やはり竹で木舞（こまい）を編んで土壁を作ってあげたいなあ、そうすれば50年たっても調湿作用が衰えずに温暖湿潤な日本で過ごしやすい空間が提供できるのになあ、なんで多寡が20万、30万を節約して100年間の過ごしやすさを犠牲にするかなあ、、、、。などなど、です。

思考時間節約モードと熟考モードをどのように使い分けるかによって人生の質がきまるのかもしれませんね。

お礼

ありがとうございます。

＞思考時間節約モードと熟考モードをどのように使い分けるか

ここがポイントですね。使い分けるにはそれなりの人生経験が要りますね。つまり無駄な思考も訓練のうちということですね。

回答No.1

Y Y（@yy8yy8az）

“スピード”にこだわらないのであれば、

　「理」に走りすぎないようにしています。

　また言葉の意味を正しく捉え、使うようにしています。

　“思索”をはしごのようなものに例えれば、「理」「言葉」に依存しすぎるということは、阿弥陀くじのようなはしごを上っている状況に、なってしまっているのではないでしょうか。

お礼

ありがとうございます。

難しい微妙な表現が並んでいます。

＞「理」に走りすぎないようにしています。

走りすぎる、とは具体的にどういう症状が出来するのでしょう。
でも、

＞阿弥陀くじのようなはしごを上っている状況に、なってしまっている

はよく分かる表現でした。ありがとうございます。ただ、思索は往々にして「阿弥陀くじ」的に蛇行したり往還したりする性質のものだという印象がつよいので、そのことと思考の速さはあまり関係がないような気がします。

短時間で合理的に考え一定の結論を出す、ということならそういうことになるでしょうね。