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兵器製造技術の平和的転用について

兵器は過酷な条件で確実に作動する信頼性が必須ですが、このような要求にこたえられる技術は平時にも容易に転用されることが想像できます。私が一番印象的だと思ったものは戦艦大和の主砲台を回転させる技術が某ホテルの回転展望台を作るときに使われたという話です。たくさんの例があると思いますが、いろいろな側面からのご教示をいただければ幸いです。

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  • eroero4649
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回答No.4

瓶詰、缶詰からフリーズドライに至るまで保存食のほとんどといっていいものはレーション(軍用食)として開発されたものです。 サラリーマンのスーツは軍服からきているものですし、トレンチコートのトレンチとは「塹壕」という意味です。クリミア戦争の兵士のためにバーバリー社がコートを作ったのがトレンチコートの始まりです。 ゴアテックスはアメリカ軍の依頼を受けてデュポン社が開発したものです。 その会社や学校の組織は、軍隊の組織が元となっています。1個小隊がだいたい30~50名、3~5個の小隊が集まって中隊、中隊3個くらいで大隊、歩兵大隊が3個と砲兵などの支援部隊が集まって連隊(旅団)になって、連隊(旅団)で一つの独立した(自前で動ける)組織となります。小隊がクラス、中隊が学年、大隊が数学年でそれに給食や用務員さんなどの裏方(支援)組織となってひとつの学校になると考えれば同じですね。 現在の宅配業者が行っている最も効率よく荷物を運ぶシステムのことを「ロジスティクス」といいます。ロジスティクスとは「兵站」という意味で、始まりは第二次大戦のノルマンディー上陸作戦の準備で、ノルマンディー上陸作戦が「史上最大の作戦」と呼ばれるほど膨大な部隊を動員する作戦だったので、武器弾薬食料などの補給品の量も数も膨大になり、それを効率よく保管、運用するために考え出されたシステムが戦後に物流業界に転用されたものです。 コンピュータ通信をするときに、あるホスト巨大コンピュータを介しての通信となるとその巨大コンピュータが万が一ダウンしたときにシステム全体がダウンしてしまうのでコンピュータ同士を複合的に接続し、どこかのルートが寸断されても他のルートで通信することができるというシステムを最初に作ったのはアメリカ軍です。つまりこれが今のインターネット。インターネットは元々軍事通信システムを民間に転用したものです。 そのインターネットで通販の際などに使われる暗号技術。暗号はいうまでもなく敵に通信内容を知られないために軍隊で使われ始めたものです。 飛行機は第一次大戦と第二次大戦で劇的に進化し、ターボエンジンも航空機&戦車のエンジンとして開発されました。ジェットエンジンを最初に乗せた飛行機はご存知の通り戦闘機です。 世の中のロケット・ミサイルと呼ばれるものを辿れば全て、ナチスドイツが開発したV1・V2ロケットに着きます。「サラブレッドを辿ると4頭の馬になる」みたいな話ですね。 かように、軍事技術の民間転用というものは「そういうものもある」どころか純粋に民間だけで開発され運用されてきたもののほうが少ないのではないかと思うほど多岐にわたります。

kaitara1
質問者

お礼

なるほどですね。

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その他の回答 (5)

noname#232759
noname#232759
回答No.6

ゼロ戦開発時の空気力学特性の経験を応用して新幹線作ったらしいですよ。

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回答No.5

第二次大戦中に、弾道計算や暗号解読のために 開発された計算装置、ENIACが、コンピュータの ルーツの1つです。 また、インターネット草創期に、アメリカの軍事 研究予算がつぎ込まれで開発が進みました。 (それ以前は、センターコンピュータを各地の端末 で共有する方式で、そこが攻撃されると機能がマヒ するから。よく言われる「軍事研究だった」という のは言い過ぎのようですが) ロケット(ドイツのV2)や原子力(原爆)も軍事 目的が端緒です。

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  • nijjin
  • ベストアンサー率27% (4714/17447)
回答No.3

GPSや電子レンジもそうですよ。 どちらももはや無くてはならないものです。

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  • ithi
  • ベストアンサー率20% (1961/9578)
回答No.2

kaitara1さん、こんばんは。 速射砲の砲弾の装填技術がボーリングのピンに使用されていたようです。

kaitara1
質問者

お礼

そうでしたか。原理は違うのかもしれませんが文具のホチキスが機関銃からの命名であることを思い出しました。

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  • tzd78886
  • ベストアンサー率15% (2589/17102)
回答No.1

元々コンピュータは大砲の軌道計算を手早くやるために開発されたものです。戦時中に開発されたコンピュータは、配線を組みなおしてプログラムを組み替えるという今とはかなり違うものですが、元になったことは間違いありません。 クローラ(無限軌道、キャタピラー)は、戦車が道が無いところを自在に走行できるように採用されたもの。戦後ブルドーザなどに大いに転用されました。 ジェット機技術も、戦時中に軍用機の高速化を狙って各国が秘かに開発をしました。特にドイツの物が優れていて、戦後になって連合国各国に技術が流出して、旅客機の高速化に貢献しました。 食品添加物は軍用食が長持ちするように採用されたのが始まりです。戦後になって一般の加工食品に転用されました。健康に良くないとかいうことは、戦場では日本兵が多数餓死したように食えないことの方が大問題ですからあり得ないことだったのです。

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