セシウムについて

質問

以前も同じ様な質問をさせて頂きましたがもう一度お願いします。
セシウムはそのままだと半減期は３０年と言われています。
しかし体内に取り込まれるとカリウムと同じで水溶性の酸化塩となって体外に排出されやすくなる為に体内での半減期が７０日であるらしいのですがそれで良いのしょうか？
これは魚や海洋生物でも同様であり従って食物連鎖の頂点にあるクジラやその他肉食の魚には長く留まらないと言うのが前回の回答とＷｉｋｉによる結論であった様な気がします。
そう考えて良いのでしょうか？

回答No.3

indoken2 · ベストアンサー

お礼に書かれたことについて、

> 海洋生物にはセシウムが入ったり出たりしていると言う事でしょうか。
その通りです。
海洋生物に限らず、人間も、その他の動物も です。
全ての植物も微生物も です。

> すると入っている間の被ばくの問題（奇形が発生したり）が観測されているのでしょうか。
当然被ばくもあります。
被曝線量が多ければ、ガンや奇形の発生なども当然多くなるはずです。

ただし、ご注意頂きたいのは、放射線被曝の問題は、セシウムに限らないし、原発や核実験に限らないということです。
カリウム40などの自然の放射能や宇宙線からの放射線を、すべての動植物が（当然人間も）受け続けているということです。
その自然由来の放射線量は、人間一人当たり体内だけで合計７０００ベクレル（１００ベクレル/キログラム）くらいですから、決して少ないレベルではありません。
そういう自然環境の中で全ての動植物と共に人間は生存してきたのです。
今問題になっているセシウムのレベルがどの程度の問題か判断するためには、この自然の放射能レベルと比較するとよいと思います。
少ないレベルでも、放射線量が多いことはそれだけガンや遺伝障害の発生を増やすと考えられるので、
放射線量が少ない方が良いのはその通りですが、わずかな違いを過剰に問題視することは、本当の問題解決にとって、妨げになると思います。

お礼

大変詳細なご説明有難うございました。
おかげですっきりしました。

回答No.2

indoken2

二つの半減期は、言葉が同じですが、意味は全く違うので、気を付けましょう。

セシウムの半減期が３０年と言うのは、セシウム（この場合セシウム137のことですが）と言う物質が、３０年たつと半分に減ってしまうということです。この３０年と言う年数は、セシウムがどこにあっても、体の中にあっても、体から外に出ても、煮ても焼いても 変わりません。

体内のセシウムの半減期が７０日くらいと言うのは、体の中のセシウムの内の半分は７０日経つと 体の外へ出ていく ということです。つまりは、体の新陳代謝の話です。

お礼

すると海洋生物にはセシウムが入ったり出たりしていると言う事でしょうか。
すると入っている間の被ばくの問題（奇形が発生したり）が観測されているのでしょうか。
特に海の食物連鎖の頂点にあるクジラやその他大型肉食魚などは被ばくによる何らかの生物学的な影響が出ていてもおかしくないと思うのですが。

とにかく半減期の意味がまるで違う事が分かりました。

有難うございました。

回答No.1

nezusuke

いわゆる半減期とは物理学的半減期です。
それに対して　生物が取り込んだ時に体内に留まる期間を表したものは生物学的半減期といいます。

おっしゃられる通り、放射性セシウムで７０～１００日くらいと言われています。
重金属のように蓄積続ける訳でなくその期間で半分が排泄、代謝されるということです。

ご参考までに。

お礼

よく分かりました。
セシウムそのものが半減する時間か体内に留まる時間の意味なんですね。
有難うございました。