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歴史の教科書の内容

歴史の教科書の内容 歴史の教科書に載っている内容で、誤りがあったり、別の説があったりする裏話的なものがあったら教えてください。

  • 歴史
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  • fumkum
  • ベストアンサー率66% (504/763)
回答No.4

教科書はほぼ10年サイクルで改正される指導要領に基づき編集され、検定を経て供用されるわけですが、その10年サイクルの間2回程度の改訂(小幅変更)を行うことが多くみられます。ですから3~4年で記述の一部が新しくなっていることになります。そして、最新の学説を取り入れて記述されていくために、学習年代により、内容が随分と変わることになります。特に近年の歴史学の研究成果は著しく、教科書の内容も大幅に変わってきています。1週間ほど前に新聞の広告欄に日本史の教科書の記述が大幅に変わっていて、その内容について書かれた単行本の宣伝が載っていましたが、新指導要領のもとで新教科書が供用される時期にはこのような出版がされることが多くみられます。それほどに日本史の記述は変化があることになります。 検定を経ているという教科書の性質上大きな誤りがあることは少ないのですが、考え方の違いによる批判は絶えず起こっています。近現代については日本のみならず中国・韓国からの批判や別の説が提出されるなどの事例が多くみられます。なお参考までですが、近現代(ペリー来航以降)の記述が増え続け、現在では40%以上の比率を占めるまでになっています。 さて、近現代を除くと教科書(教科書編集グループ)によって考え方が大きく変わるのは、武士の出自と出現時期をめぐるもので、これほど定説を見ず、教科書によりバラバラな記述となるものはほかに無いように思います。 教科書記述の誤り・変更について近年で一番有名なものは、旧石器捏造事件で教科書が書き換えられた件だと思います。詳細は下記URLでご覧ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A7%E7%9F%B3%E5%99%A8%E6%8D%8F%E9%80%A0%E4%BA%8B%E4%BB%B6 この件は、歴史教科書の記述について問題視している中国・韓国等の国々から、日本の歴史研究に対して疑義が表明されるなどの影響が出ており、国内や考古学だけの問題だけでなく、国際的な、近現代史的な問題にも発展したことに特色があります。 上記の単行本のコピーの中に、1192年ではない鎌倉幕府の成立というのがありましたが、頼朝の征夷大将軍就任が鎌倉幕府の成立年とされていたものが、寿永2年宣旨(1183)、守護地頭(1185)、頼朝の右近衛大将就任時(1190)等の説があり、確定を見ていないため、教科書の鎌倉幕府の成立年についての記述は、曖昧になっています。この件に関連して地頭に任命し、家人とする武家政権の基本構造の成立に関して、平氏政権との項目を設け、「清盛は彼らの一部を荘園や公領の現地支配者である地頭に任命し、機内から瀬戸内海をへて九州までの西国一帯の武士を家人とすることに成功した。」との記述になっています。この件に関しては最初の武家政権は平氏政権であるとの考えが主流を占めつつありますが、教科書に採用されるまでには至っていません。(地頭以外にも広域守護というべき「総管」職の任命などもあります) また、鎌倉幕府の性格(朝廷との関係)についても、以前は二元支配との考えが支配的でしたが、現在「権門体制説」と「東国国家説」に分かれて論争中で、結論を見ていないために曖昧なもしくは記述を避ける傾向にあります。 大きなところを挙げていきますと、大化の改新が否定されつつあり、教科書によっては乙巳の変と記述しているところもあります。645年に蘇我氏を倒したクーデターがあったことは認めるにしても、それが律令国家成立に向けての改革だったのかは疑問とされています。特に「改新の詔」については日本書紀の編者による潤色が以前から指摘されていましたが、今では詔そのものの存在を疑う考え方も多くみられます。また、関連して、地方組織の「郡」はこの時期には「評こおり」と言う名称で呼ばれ、各地に設置されていたことが改新の詔研究の中および木簡の発掘例から確かめられています。(評は教科書にも記述) 天皇号の成立が以前より遅く、天武天皇期と考えられ、記述されています。日本号についても律令体制の成立前後に正式に用いられるようになったとの記述もあります。更に近年発見された「富本銭」の鋳造の記述が登場しています。 奈良時代に関しては三世一身法・墾田永年私財法の捉え方が変わってきています。今までは公有地に対する私有地との考え方が強かったのですが、現在では民間の開墾による耕地の拡大を図り、政府の掌握する田地を増加させ、政府の土地支配を強化する政策(この段階では課税対象地)とされ、722年の百万町歩開墾計画からの一連の流れと理解されています。二法により成立した荘園を初期荘園とされますが、律令政府の地方支配機構の国郡制度に依存していたために一〇世紀までには衰退し、後代の寄進地系荘園とは一線を画すことも明記されています。 土地支配・荘園制の研究は古代・中世史研究のメインであり、解明が進んでいる分野です。律令支配は個別人身支配体制と理解され、桓武天皇時代以降特に再建が図られますが、一方で公営田・官田などの請負制が施行され、醍醐天皇期を画期として名を単位とする請負制に移行し、土地支配の体制に変化します。地方政治についても国司への請負制への移行が行われます。そして、延久の荘園整理令を経て、公領が整理され荘園と同じような形態を持った荘園公領制という体制に移行し、この体制が中世社会を特色づけます。この荘園公領制という考え方は近年の研究成果によるもので、荘園の本家(本所)・領家に当たるのが朝廷(または知行国司・院-院分国の形で)・国司。間に荘園の預所、公領の目代を挟んで、在地領主としての預所代-下司・公文と、在庁官人-郡司・郷司・保司。そして荘園・公領共にこれらの領主層の下に名があり、その請負人としての名主が存在します。名主の下には実際に耕作にあたる下人・作人などがいる体制です。このような重層的な土地支配の体系を職(しき)の体系と呼び、また、本家職などの職務に付随する収益権をも職としますが、教科書では職として記述されています。つまり、公領は院・知行国主・国司の私領と変わらなくなったと理解され、関係する院分国・知行国についても教科書に重要な扱いをされるようになっています。 さて、上記の郡司・郷司・保司は公領を律令体制下の国-郡-里という縦割りの区分から、並立的な郡・郷・保に再編し、国司が開発領主・豪族層を任命したものです。地方行政は国司の派遣した目代の指導下に、在庁官人(国衙の組織の中で税所などの所の実務を分担する地方出身の官人。豪族・開発領主出身者が多く、世襲的。時代が下るにつれて国司にまで任命され、国衙の実権を掌握する者も出てくる。)が実務をとり、公領を在庁官人たちの領地のように管理したりしますが、郡司・郷司・保司、在庁官人、預所代、下司・公文、開発領主・豪族層は相互に重なる階層でもあります。(「さて」から以降の多くの内容も教科書には記載されています。) それから国風暗黒時代という考え方が否定されつつあるため、教科書に国風暗黒時代との表記はなくなったこと。国風文化の成立には中国文化の受容・消化が寄与したことが教科書に記載されています。関連内容については下記をご覧ください。(私が回答した内容で申し訳ありませんが) http://sanwa.okwave.jp/qa7103605.html 段々と質問の趣旨から離れ、変更点が長くなったのでこれ位にしますが、最初にも書きましたが、日本史の学説の変化ははなはだしいものがあります。旧来の学説が否定され、新たな考えに変わることも度々ですが、そこまで行く過程で、「権門体制説」と「東国国家説」の対立のように教科書の記述は曖昧になることもよくあることです。 本当に長くなり申し訳ありません。参考までに。

  • koban22
  • ベストアンサー率12% (19/150)
回答No.3

極東国際軍事裁判で、A級戦犯のやつら、無罪っていうのは、真っ赤なウソです。 ネトウヨがでっち上げた代物で、国際法学者というのは真っ赤なニセモノであるパルの信者に過ぎないということ。

回答No.2

少し下品な話になってしまいます。 黄熱病の研究で有名になった努力家の野口英世さんの裏話です。 研究していた黄熱病に感染し、命を落としてしまうほど勤勉な方です。 私は彼を尊敬しています。 あまり公には掲載されませんが、 実は黄熱病のほかにも成果をあげた研究があります。 それは梅毒です。 自らが感染してしまい、研究と同時に自分で治療したそうです。 本当に偉大な方です。 汚いお話で申し訳ありません。

回答No.1

 聖徳太子存在しなかった説とかでしょうかね。

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