スルホン化したポリスチレンの特徴とC=Oピークの由来について

このQ&Aのポイント
  • スルホン化したポリスチレンについての文献には、IRスペクトルとその帰属が載っており、スルホン化したものにだけC=Oに帰属されるピーク(1740cm^-1)が出ていることがわかりました。
  • スルホン化したポリスチレン中にC=Oは見られないように思えますが、実際にはポリマーの酸化に起因するものとされています。
  • スルホン化は、ポリスチレン粒を硫酸中に分散させ、洗浄および乾燥する工程で行われます。
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スルホン化したポリスチレンについて

こんにちは、化学を勉強している大学生です。 文献に、「ポリスチレン」と「それをスルホン化したもの」のIRスペクトルとその帰属が載っており、殆どは構造通りのものでした。 ただ、スルホン化したものにだけC=Oに帰属されるピーク(1740cm^-1)が出ており、「ポリマーの酸化に起因するもの」とだけ言及されていました。 一見するとスルホン化したポリスチレン中にC=Oはなさそうなのですが、これは何に由来するものでしょうか? ちなみにスルホン化は、微小なポリスチレン粒を40℃で硫酸中に分散させる→遠心分離で回収→エタノールで洗浄→1日以上真空乾燥するという工程で行われていたようです。 よろしくお願いします。

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  • Pinhole-09
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回答No.1

濃硫酸や発煙硫酸は強い脱水力とともに酸化力も 示します。   wikipedia の「硫酸」の項参照。 ーCH2ー の一部が酸化され、-CO-になります。 ポリマーの末端部に多いと思われます。 濃硫酸のスルフォン化では、反応液はかすかに 亜硫酸ガスの匂いもします。

sakurazora
質問者

お礼

-CH2-の所gポイントでしたか、回答ありがとうございました!!

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