糖が他の物質と結合している場合のアノマー構造は不変である理由

このQ&Aのポイント
  • 糖のアノマーについて南江堂の「シンプル生化学」では、糖の1位に他の物質が結合した配糖体では、開環アルデヒド構造が取れなくなり、アノマー同士が交換できなくなる
  • 糖の1位以外の部位で他の物質が結合している場合は、アノマー同士の交換には影響はない
  • このような理解で合っているか自信がないため、正確な理由を教えてほしい
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“糖が他の物質と結合している場合のアノマー構造は不変である”理由

南江堂の「シンプル生化学」で、糖のアノマーについて説明している部分で、変旋光の説明の直後に「しかし糖が他の物質と結合している場合のアノマー構造は不変である。」という文章があり、この意味がいまいちつかめません。 過去の質問を参照したところ、 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=168676 に変旋光についての質問があり、 「この平衡が起こるには,開環したアルデヒド構造をとる必要があります。開環したアルデヒド構造をとるには,アノマ-位(糖の1位,開環構造でアルデヒドになる位置)がフリ-(別の糖などが付かない OH の状態)で存在している必要があります。」という回答がありました。 これをヒントに考えると、上であげた文章の言わんとするところは、「糖の1位に他の物質が結合した配糖体では、開環アルデヒド構造が取れなくなり、アノマー同士が交換できなくなる」ということでよいのでしょうか。 では、糖の1位以外の部位で他の物質が結合している場合は、アノマー同士の交換には何ら影響はないのでしょうか。 もしそうだとすると、“糖が他の物質と結合している場合のアノマー構造は不変である”というのは少々説明不足ですよね。 このような理解で合っているのかどうか自信がありません。どうぞよろしくお願いします。

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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • rei00
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回答No.1

お示しの質問で回答した rei00 です。 > これをヒントに考えると、上であげた文章の言わんとする > ところは、「糖の1位に他の物質が結合した配糖体では、 > 開環アルデヒド構造が取れなくなり、アノマー同士が > 交換できなくなる」ということでよいのでしょうか。  実際に「シンプル生化学」の記載を見た訳ではありませんので,もしかしたら違ってるかもしれませんが。お書きの内容で正しいと思います。 > では、糖の1位以外の部位で他の物質が結合している場合は、 > アノマー同士の交換には何ら影響はないのでしょうか。  『何ら影響はない』と言われる,とチョット考えてしまいます。それは,例えば,2位に他の物質が結合している場合など,α体とβ体の安定性に影響が生じる事は考えられます。そうなると,α体とβ体の平衡の位置に影響が出てきます。  そうではなくて,「アノマー同士の交換が起こるかどうか」と言う事であれば,『何ら影響はない』(平衡,つまりアノマー同士の交換,は起こります)と言う事になります。 > “糖が他の物質と結合している場合のアノマー構造は > 不変である”というのは少々説明不足ですよね。  そうですね。実際,アノマー位がフリーで他の位置に他の物質が繋がったタンニンがありますが,この化合物は平衡混合物として存在します。

akaishi
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。 私の質問にしてくださった回答だけでなく、私が引用した回答も、とてもわかりやすいものでした。 (引用した回答を見つけなければ、この質問も「 糖が他の物質と結合している場合のアノマー構造は不変であるってどーゆー意味ですかー?」というやる気のない漠然とした質問になっていたことと思います…(笑)) どうもありがとうございました!

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