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洞房結節細胞の興奮収縮のメカニズム
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ペースメーカー電位の話しと不応期の話から理解しないと、説明ができないのですが、心筋細胞は基本的に興奮しやすい細胞です。とくに、ペースメーカーは神経細胞とは無関係に電位が絶えず変化している状態で、電位が発火レベルを越えると細胞膜が興奮します。非常に緩やかな変化ですが、この細胞も電気刺激を与えても何の反応もしない絶対不応期と、強い刺激には反応する相対不応期があります。他の心筋と似ています。 不応期を脱すると、発火レベルを越えた瞬間が興奮、この繰り返しがペースメーカーのもとです。静止電位からの立上りが早ければ心拍数が増え、アドレナリンでもこのような変化を起こします。静止電位が下がれば、興奮しにくくなり、発火レベルが上がっても心拍数は減ります。心筋の静止電位は細胞外のカリウムの濃度に依存し、ナトリウム濃度が低くなると、ピークが減少することもよく知られています。また、カルシウムももちろんイオンポンプやエネルギーの置換に関係するし、一つのイオンだけでなくかなり細かいメカニズムも理解されて来ています。 私の先輩もパッチクランプという方法で、細胞膜のイオンチャンネル一つずつの電気現象を解明する仕事をしている人がいますが、まだまだわからないことが多い世界です。詳しくは、心臓の電気生理学の成書がたくさん出ていますので新しいものを読むことをお勧めします。
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どうもありがとうございます。実はまったくの素人で中学生に心臓ってどうして動くの?と聞かれ興味を持った次第です。検索してみたら『臨床心臓電気生理学』という本が上がってきたので読んでみようと思います。