ドイツ語の「エスツエット」

解決済みの質問

ドイツ語の「エスツエット」

ドイツ語には、エスツエットという"ss"を表わす文字が使われます。形は大文字アルファベットの"B"に似ています。

エスツエットとssの表記の違いなどは文法書に書いてありますが、この言葉の由来、つまりなぜ「エスツエット」と呼ばれるのかをご存知の方はおられますか。

適切に説明されているwebサイト(英・独・日を問いません)があれば、教えていただけるでしょうか。

投稿日時 - 2002-10-16 22:12:05

QNo.382513

暇なときに回答ください

質問者が選んだベストアンサー

もともとssなのになぜszと呼ばれるのか,ということですね。
一言でいうと,ドイツ文字(Fraktur)では,エスツェットを印刷する際に本当にsとzをくっつけた活字で印刷したからです。
参考URLの1番目のページをご覧ください。(ドイツ語,英訳つき)
上のほうの右端に,Luther Frakturフォントのエスツェットが示されています。
この文字は,「縦長のs(fの横棒が左半分だけになった字形)」と「小文字のz(数字の3のような字形)」がくっついた形をしています。
ドイツ語では(英語などでも),小文字のsに2通りの字形があり,語頭・語中では縦長のs,語尾では丸まったs(現在のsにつながる形),と使い分けられていました。
ちなみに,ドイツ文字でない(英語などで使われる)通常の書体では,縦長のsは∫と書かれたり,fの横線のない文字が書かれたりしました。

より詳しい説明は,その名も
Der Buchstabe Eszett -- Form und Name
というページをご覧ください(参考URL2番め)。[s]音や[ts]音の表記法の変遷が,Ahd.(古高ドイツ語)にまでさかのぼって述べられています。こちらはドイツ語のページのみです。

参考URL:http://ourworld.compuserve.com/homepages/hartmannsgruber/typo2.htm,http://www.orthografiereform.de/ausarbeitungen/eszett

投稿日時 - 2002-10-17 00:53:00

お礼

早急に的確なご回答をいただきまして、ありがとうございました。歴史的な変遷が良く解りました。参考URLも興味深い内容ですね。

投稿日時 - 2002-10-17 06:28:26

ANo.1

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ベストアンサー以外の回答(1件中 1~1件目)

ANo.2

 
ドイツ語の「特殊文字」の「エス・ツェット」は、元々「ss」の子音ではありません。元々「sz」の子音で、語尾に「sz」という二つの子音がくると、zは発音しないで、ただの濁っていない「s」で発音したのです。

現代のドイツ語の文章・印刷文はラテン文字の標準的な字形で書かれていますが、少し古い時代、いまから半世紀ほど前だと、独特の「ドイツ文字」という字形で書かれていました。これは「ひげ文字」とも呼ばれましたが、装飾の多い字形で、いまでも、大文字は、色々な場合、エンブレムなどに装飾文字として使われます。

この「ドイツひげ文字」で書かれたドイツ語の印刷文書は、「sz」だけではなく、頻繁に続いて出現する子音二つを、合成した形で、一見、一つの文字に見えるような活字を使いました。「エス・ツェット」以外にも、たくさん、こういう合成活字があったのです。

詳しい事情はともかく、ドイツひげ文字印刷は止めて、普通のラテン文字字形でドイツ語も印刷するようになると、合成活字は、個々の文字に分けられて、特殊記号はなくなりました。その例外が、「エス・ツェット」で、ギリシア文字のβのような形のこの特殊文字だけが、現代ドイツ語の印刷字形で残っているのです。

こういった、二つの文字が、合成されて一見すると、一つの文字のような形になっている例は、ドイツ文字だけでなく、ラテン語やフランス語でもあったのです。これらは、筆記体で書いていた文字を、「活字」にする時、字形を決めようとして、合成文字ができたともいえますし、筆記体段階で、合成文字になっていた場合もあります。

ラテン語を大文字で書く場合、特に語頭に「AE」が来る場合、「E」の左側に、斜め線を左下におろしたような特殊な文字を使うことがあります。古いラテン語の活字本などでは、この字形が出てきます。これは、一字と考え、「エー」という音で読みます。

あるいは、英語で、「アンパーサンド ampersand」という名の「記号」があります。これは「&」のことですが、この「&」というのは、どうしてこういう形をしているかは、これも古い英語などの印刷本を見ると、元々の形が出ているのですが、これは、フランス語(ラテン語)の「et」(英語のand)の筆記体の合成文字として、こういう字形ができたものです。

また、「W」という文字は、英語で「ダブル」、フランス語で「ドゥブルヴェ」と言いますが、英語では「二重」といっていて、フランス語は「二重のV」と言っています。元々、ラテン文字にこの文字はなかったので、後世になって、「V」を二重に並べて、「VV」で「W」の字形を作ったのです。

イギリスの通貨のポンドの記号は、「£」ですが、これは、ラテン語の重さを表す、Libra の頭文字で、Libra は英語では、pound に当たるのです。またアメリカなどの通貨の記号「$」は、UとSを組み合わせて作ったとかいう話がありますが、それは俗説のようで、アメリカ合衆国ができる前からこの記号は使われていたようです。

これはおそらくスペインの硬貨の名前で、「8」という数字の記号で示されていたものがあり、この「8」コインの文字8を変形して「$」の記号としたようです。

関係のない話になりましたが、「エス・ツェット」は、「sz」であって、現在、エス・ツェット記号が使えない場合、これを「ss」で書き、また辞書での配列も、ssとして扱っていますが、元々は「sz」だったのです。
 

投稿日時 - 2002-10-17 04:28:14

お礼

詳しく丁寧な解説を頂き、ありがとうございます。他にも関連した例を知ることができ、大変参考になりました。

投稿日時 - 2002-10-17 06:33:16

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