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死ぬ自由

nabayoshの回答

  • nabayosh
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回答No.22

倫理とは何か、という問題から入ります。 倫理とは「人がよく生きるためにはどうしたらよいか」ということです。 そして、それゆえご質問のような歪みが生じます。 「よく生きるためには、死んでしまったら生きられないのだから、とにかく生きることが大事であり、死ぬわけにはいかない」 これが倫理の主流の考え方だと思います。 だから「死にたい人を死なせない」ことが望ましいとされます。 しかし、実際に自殺する人は、それとは違う発想をします。 「よく生きることができないなら、死んだ方がましだ」 倫理が「生きる」ことに固執するのに対し、自殺者は「よく」に固執しているのです。 倫理学的なカラクリは、ざっとこんなところです。 哲学的にはどうかというと、諸説ありますが、私家版の説を唱えるならば(もちろん他の哲学者も言っているだろうことです)、 ・「生きる」と「死ぬ」を対比すべきではない。 ・「死」という最終地点に向かうことが「生きる」ことであり、また「死ぬ」ことでもある。それゆえ、「生きる」ことと「死ぬ」ことは観点が異なるだけで同じことを指している。 ・禁じるということは実際有効性を持たない。自殺を禁じたとしても自殺は相変わらず可能である。可能であること自体を変えることができない。 ・許可や禁止といったものをとっぱらって考えるのが哲学でもある。 ・結論:許すも許さないもない。 こういう意見になると思います。

noname#32404
質問者

お礼

回答ありがとうございます。私が当初、期待していた回答です。おっしゃる通りこの質問は哲学ではないかもしれません。 倫理と自殺者のポジションの違い良くわかりました。倫理の出発点がそういう事だと分かると整理出来そうです。 哲学の説明も納得できるものが多いです。できれば結論に至るプロセスをもう少し噛み砕いていただけないでしょうか。4つの定義から結論は結びつくんですが、少し弱いです。特に4つ目が難しいです。 もしくはこれらが説明されている哲学入門書を教えて頂けないでしょうか。

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