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平家物語の冒頭文の質問
heisenbergの回答
- heisenberg
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一つの私見として・・・。 「音」だと物理的な概念に収斂されてしまい 「ただの自然現象的なもの」になってしまって聞く人に対する訴求力が弱くなるように思えます。つまり 意思や意志を持たない 「ただの物理的存在が発する物理的現象」として捉えられることになりかねないのではないか・・・。 一方「声」と表現すると 「意志と意思を以って相手に何かを訴えかけていく」という 擬人的で生々しく 且つ主体的・情緒的な意味合いを帯びてきます。自らの思いを外に向かって発信していく・・・。 そういう観点から 「祇園精舎の鐘」は ある思いを持って「人の世は【諸行無常】であることを訴えている」ということを表すためには ここは「音」ではなく「声」であることが 表現上 必要だったのだと考えます。そして それは作者の意図的なものではなく 優れた表現力と文章に対する感性が本能的に選び採らせたものだと推測します。優れた表現者は極く自然に 自身の表現したい内容に相応しい言葉を見つけ出してその位置に書きつけるものです。 ここで「音」ではなく「鐘の声にした必然性」というのも 作者の物語作家としての優れた感性と表現力からすれば 極く自然に納得できるのです。
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お礼
物理的な概念でなく且つ主体的・情緒的な意味合いを出すために 声にしたということですね。 ありがとうございました。