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和声に重きを置く曲はいつから?

Ta595の回答

  • Ta595
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回答No.7

#6です。再びこんにちは。ちょっと補足したくなりましたので,再登場です(^^ >ただ、どうも楽器性能が絡んでいる気がします。 鳴っている音よりも深層の部分(形式とか,調性とか,内面の表出とか)を重要視する「ドイツ・オーストリア系ロマン派」が発達し,作曲技巧の複雑さが頂点に達そうという時に,それへのアンチテーゼという形で「響きそのもの重視」という考え方が起こり出す,それに並行して,質問者さんがおっしゃるように,楽器の性能アップ(+演奏技法の発達)とともに,「響きそのものの美しさを聴かせたい」という欲求も大きくなる,さらに,市民階級が豊かになるに伴いクラシック音楽の裾野が拡大することで,別の系統の音楽的バックグラウンドを持つ人たちが「クラシック音楽」の作曲に取り組み出す,等々,いろいろな要素が絡み合っていると思います。私は不勉強なのでよく分かりませんが,おそらくはもっといろいろな要因があるかもしれません。 また,もともとの質問として, >音を止めて和声で勝負する歴史を開いたのは誰なのでしょうか。 という一文がありましたが,どこかに曲がり角や特定のひとつの引き金があった訳ではなく,流れの一部としてとらえればよいのではないかと思います。バロックや古典派でも書こうと思った人は書いた(と思われる)けれども,実際にはそういう曲は少なく,上記のようなさまざまな要因の中で表現の幅がひろがっていくにつれて増えてきた,という感じでしょうか。 #19世紀末あたり,というのはイメージとしては分かります。上記のような動きはちょうどそのくらいの時期ですよね。 ---(以下,ご質問とは直接関係ありませんが)--- 国民楽派,印象派,「春の祭典」,無調音楽,これらとて,ロマン派の音楽や調性音楽からの「ジャンプ」ではなく,流れの中でのある程度の必然であるように個人的には思っています(それぞれ,天才のひと押しが必要であったにせよ)。また,モーツアルトからベートーヴェンへの変化は,ドイツ系音楽内のマイナーチェンジではとても片付けられない,調性音楽から無調音楽への移行と同等(またはそれ以上)の重みがある,とも言えるのかな,と個人的には思っています。 *クラシック音楽の全体像をつかむというのは,巨大なパズルをピースをひとつずつ集めていくようなものですよね。我々が手にできる材料は本当に限られた一部分だと思います。私の回答があいまいなのは,その限られた材料の中で自分の考えを安易に固定したくないからです。変な例えですが,古代の歴史についての見解が,研究が進むにつれてどんどん変わっていくようなものでしょうか。 申し訳ありませんが,そこはご了承ください。 以上,蛇足ながら(^^

noname#32495
質問者

お礼

ご同意いただき、ありがとうございます。 いま、頭が飽和状態で、あたらしい見解も見えないので、クラシックでも適当に聞きながら、また補足させていただこうかと思います。

noname#32495
質問者

補足

前半のご見解、まったく同意です。そうであればすごくすっきりします。 裾野の広がり、観衆も対象も価値観も、ということで、新しいタイプのものがということになろうかと思います。もちろん思い込んでいるだけかもしれないのですが、少なくとも私とTa595さんは、そう思っています。 この価値観の広がりということで、気づいたのですが、作曲家の視点の広がりという目で見ると、「演劇」から「自然観光」や「自然博物館」に裾野を広げたのかなと感じました。 「鐘」を題材とした曲が目立ちます。「鐘の谷」とか薄学なので思いつきませんが、「自然音」やら「情景」を「人間内面」に絡めないで、そのまま抽出指定校という流れがあるように思います。19世紀後半と思います。これはやはり、まったく憶測に過ぎないのですが、社会の変化が効いているのではないでしょうか。価値観の広がりです。 で、音を止めた音楽が出てきた気がします。 もちろんそれだけでなく、リズムの強調や新しいものが出てきたと思いますが。 しかし、「芝居」から「自然観光」への意識の流れが一番重要だと思います。

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