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歴史小説と嘘

史実とされている歴史と、ある作家が書いた例えば戦国時代の架空の物語は違いますよね。 (もし誰々がこうだったらのような) 後者の場合、単なる嘘なのに「歴史小説」というジャンルになると読む人がいるのは何故ですか?

  • 歴史
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みんなの回答

  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (811/3029)
回答No.7

無からドラマを作りキャラクターを作りその世界に読者を引き込むのは難しいものです。 ですが信長でも秀吉でも、それこそ弱小領主にいたるまで、それぞれにファンがついてファンとは言わないまでも歴史ファンなら各自思い入れや想像した姿があるものです。 作家はそういった思いに乗りそのうえで事実を事実としつつ事実の隙間を穴埋めする形で創作を突っ込んでいくことでファンの心をつかむものです。すでにある各武将の人気に乗っかるからヒットを作りやすいのです。

  • staratras
  • ベストアンサー率41% (1443/3519)
回答No.6

歴史を扱った小説と史実(学校で学ぶようないわゆる「歴史」)との関係は微妙で、優れた歴史小説を書いた森鴎外に「歴史其儘と歴史離れ」という作品があります。この問題で作家自身も悩んでいたことがわかる貴重な内容です。 回答者はこの両者の違いは「ジクソーパズルのピースを自分で作れるか作れないか」の差だと考えています 歴史の研究は現在残っている文書などの史料の裏付けをもとにその時代に起きたことやその時代の社会の構造を明らかにすることですから、(なくなってしまったピースが多い)ジクソーパズルを組み合わせるようなものです。このパズルのピースはなかなかうまく組み合わせることができず(史料間の食い違い)、欠落部分の多いなかで全体像を復元するのは至難の業ですが、そこが歴史家の腕の見せ所でもあります。 この歴史研究の大原則は、「歴史家は欠落したピース(史料)を創作(捏造)してはならない」ということです。当たり前のことですが、過去にそうした例もありました。一方歴史小説はそうではなくむしろ「欠落したと思われるピースをいかにうまく創作するか」「創作したピースをいかに既存(実在する)のピースとうまく組み合わせるか」が作家の腕の見せ所でしょう。 また実在部分と創作部分の量的なバランスもポイントで、後者が極端に多いものは歴史小説というより、ファンタジーやSFのように受け止められるかもしれません。 「歴史其儘と歴史離れ」は作家の永遠の悩みどころであり、歴史小説のポイントであり続けるのでしょう。

回答No.5

そもそも「小説」はだいたいフィクションであり、作者の世界観・時代観・人物観に加え、読みやすく面白くする表現力と技巧などでできています。 例えフィクションのファンタジーでも資料探しはかなり重要で、リアルティが割と大切らしいです。 現代モノでもただのドキュメンタリーよりも再現ドラマやドキュメンタリードラマの方が面白く感じますよね? 再現ドラマやドキュメンタリードラマなどは演者や演出、編集によって面白くさせます。 NHKeテレの番組「高校講座・歴史」などよりも「歴史探偵」や大河ドラマの方が面白いですよね。 「歴史小説」もそうです。 「史実」を描いていても登場人物の言動などや情景で面白くさせます。 先日お亡くなりになられた酒見賢一さんの「後宮小説」は中国史を知らなければ舞台が現実の国かと錯覚させられ、惹き込まれる程の文章力があり、大変面白かったです。 もちろん実際の歴史を描いた作品も描かれており、それもまた面白かったのです。 歴史の教科書や史書では数文字または数行で終わってしまうものも、小説では数ページやら数巻まで引きずることもあります。 日本史では今や超有名人となった坂本龍馬も小説に描かれたことによって有名になった人物です。 ですが、「歴史」教科からは消えていっているそうです。 幕末・明治維新という激動の時代、坂本龍馬がやった事は史学的にはさほど活動されていなかったのです。 歴史小説やドラマにより「定説」になったりしているものも結構ありますけどね。 面白いから読む、だけどフィクションかどうかは二の次になっているのかもしれませんね。

  • oska2
  • ベストアンサー率45% (2181/4830)
回答No.4

>史実とされている歴史と、ある作家が書いた例えば戦国時代の架空の物語は違いますよね。 当然、違いますね。 中国の三国志、日本の太閤記・忠臣蔵・龍馬が行くなどもフィクション物語です。 あくまで、史実を基にした物語に過ぎません。 >単なる嘘なのに「歴史小説」というジャンルになると読む人がいるのは何故ですか? 単純に、物語と割り切っているからでしよう。 歴史の勉強と歴史物語は、似て非なるものです。 ただ・・・。 何処の国でも、歴史は「為政者に都合よく編集・改ざん」を行っています。 日本でも、古事記・日本書紀に反する書物(神社仏閣の古文書など)逸話は「偽書扱い」となります。 まぁ、だから歴史小説も読むことが出来るのです。

  • 5555www
  • ベストアンサー率50% (139/276)
回答No.3

単なる嘘なのに「歴史小説」というジャンルになると読む人がいるのは何故ですか?……私もそうですが、嘘が交じっているとしても、最初から「小説」だと割り切っていれば良いことだし、楽しく、また興味深く読めればいいということだと思いますね。これが歴史学者の書いた学術書だと、読む前から構えてしまいますし、途中で、肩が凝って疲れてしまい続きません。ただし私の場合ですが。

  • Reynella
  • ベストアンサー率51% (540/1043)
回答No.2

(もし誰々がこうだったらのような) こういう小説は現時点では「歴史小説」にはジャンル分けしないのが普通です。仮想戦記、仮想歴史小説、歴史IF小説、など出版社や評論家によって用語は一定しませんが。信長が、義経が、実は生きていて・・・とか関ヶ原では実は伊達と上杉が組んでいて江戸をおそう、とか。 「歴史小説」は、あくまでも「史実」が基本です。勿論、諸説あるとか詳細不明な部分は作家独自の研究や、解釈も入りますし、多少は架空の人物も入れたりします。そこが「歴史書」ではなくて「歴史小説」ですね。例えば北条早雲や斎藤道三の前半生なんかはは作家によりいろいろです。ですが「単なる嘘」ではありません。他に歴史を背景として、主要人物を創作し、歴史上の人物を脇役にすることが多い「時代小説」というジャンルもあります。 歴史IF小説を好む人は、例えば「歴史」に納得がいかないひとや、歴史上では非業の死を遂げた人のファンなども多いですね。源義経の生涯を歴史や司馬遼太郎氏の小説、大河ドラマなどで見て、かわいそう!ひどい!と憤慨する人は、「実は大陸に逃れ、チンギス・ハーンとなり、やがてその子孫は仇である鎌倉幕府と執権北条一族への復讐のために元寇を起こした」という話を好むでしょう。また、歴史シミュレーションゲームファンなんかも歴史IF小説が好きな人は多いです。ゲーム上で、上杉・伊達連合軍で江戸を攻める、なんてことができますが、そういう小説があったら読んでみたくなるのかも。もしくは、歴史にまったく詳しくはないけれど、観光地で武将のおもてなし隊みたいなので嵌まった、とかもいるみたいですよ。

  • kon555
  • ベストアンサー率52% (1749/3354)
回答No.1

 小説に限らず、嘘を、というか虚構を自覚的に楽しむのがフィクションだからです。  ミステリーは実際に起きた事件記録ではありませんし、SFやファンタジー物は現実にはありえません。歴史小説や時代小説というジャンルも同じです。

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