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何故国はお金を刷る際に国債を使うのか

kouki-koureisyaの回答

回答No.4

>信用創造といって政府(中央銀行)は、自由にお金を刷ることができる、という概念を知りました。 そのとおり、自由にお金を刷る(と言うよりは創り出す)ことができます。 「自由に」と言っても、インフレ率がある値(専門家によって見方は異なるが2~5%)以下に制限することが条件です。 >その際に国債という、国の借金を使っているらしいですが、何故そういう仕組みにしたのでしょうか? 「国債という、国の借金」の部分が間違っています。 国債を発行するということは、通貨を発行する、と同じ意味です。 国債は「国庫債券」の略で「国家債務」ではありません。 資本主義の先進国は、すべて財政赤字(歳入より歳出がはるかに多い)は当然である、として成立しています。 不足分は国債で補えばよいという考えです。 お金を刷るには大変な手間とコストがかかりますが、国債ならあっという間にお金を創り出すことができます。 コロナ緊急支援の、令和2年の国民一人当たり10万円の特別定額給付金の例を思い出してください。 12兆円以上支給しましたが、これを支給するために1万円札は1枚も刷っていません。 国民各自が指定する口座に銀行が数字を打ち込んだだけです。 政府は、各銀行が日銀に持つ当座預金口座の数字を増やしただけです。 このように国債発行は容易なので、きちんと管理しておく必要があります。 そこで「国債整理基金特別会計」という制度で管理しています。 日本も財政赤字になるのは避けて通れない道であるから、「特例公債法」でお金を刷るより簡単で、管理し易い国債を発行できるようにしています。 他に建設国債もあります。 インフラ(新幹線・高速道路網・空港など)を整備するのに、国家の金庫に十分な貯えができたから、少しずつ用地を確保していこうなどと始めたのではダメですね。 まず資本を投下して、費用は後で回収するという考えです。 問題は、国債が国の借金だという思い込みです。 これについては、下記のQ&Aでの私の回答を紹介します。 「財源って?」 https://okwave.jp/qa/q10106813.html

situmon860
質問者

お礼

詳しい説明ありがとうございます。 >>「国債という、国の借金」の部分が間違っています。 国債を発行するということは、通貨を発行する、と同じ意味です。 国債は「国庫債券」の略で「国家債務」ではありません。 債権と債務の違いがよくわかりませんが、つまるところ国債とはお金と同義と考えたほうがいいということでしょうか(国債とは中央銀行にお金を発行する仕事を与えるようなもの?) >>お金を刷るには大変な手間とコストがかかりますが、国債ならあっという間にお金を創り出すことができます。コロナ緊急支援の、令和2年の国民一人当たり10万円の特別定額給付金の例を思い出してください。 12兆円以上支給しましたが、これを支給するために1万円札は1枚も刷っていません。 国民各自が指定する口座に銀行が数字を打ち込んだだけです。 政府は、各銀行が日銀に持つ当座預金口座の数字を増やしただけです。 なるほど、実態としてのお金を刷るイメージでしたが、銀行の数字を増やすだけというパターンもあるのですね そしてその作業は、政府が中央銀行に対して国債を与えることによって行わせる、というふうに解釈にさせていただきます。 >>他に建設国債もあります。 インフラ(新幹線・高速道路網・空港など)を整備するのに、国家の金庫に十分な貯えができたから、少しずつ用地を確保していこうなどと始めたのではダメですね。 まず資本を投下して、費用は後で回収するという考えです。 つまり国債とは、その事業にどれだけ金をかけたかを記録する用紙のような概念でもあるということですかね? ただ金を生み出すのではなく借金として考えたほうが、返済(お金の回収)時に世の中の金の量がプラマイゼロになるので、長いスケールでみた場合インフレ対策になる、という感じでしょうか。

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