起承転結は大事ですが、ストーリーよりもいかに見せどころを作るかということが重視されると思います。
10年ほど前ですが雑誌の応募作品へのコメントを見ていた時、「絵柄、ストーリー、共に申し分ないですがキャラクターに魅力が感じられません」といった評価が最も多かったです。
逆に「キャラクターは大変魅力的ですが起承転結をしっかりしましょう」といった評価は存在しませんでした。
絵柄とキャラクターへのダメ出しが多かったです。
自分の絵柄にあった雑誌に投稿することは重要ですが、描いている人が意外と気がついていないのが「話の内容と絵柄があっているかどうか」です。
このサイトで以前見た質問ですが、「少女漫画誌へ行ったら絵が少女漫画っぽくないと言われ、少年誌へ行ったらなんか少女漫画っぽいねと言われ、ファンタジー誌へ持って行ったらどんな読者層を狙っているのかわからないと言われた」というものです。
この人は絵柄と描きたい内容が一致していませんでした。
少女漫画のような絵柄で少年誌のような話を描いてもどちらにも居場所がなくなるだけです。
心構えとしては、プロになるなら「描きたいものをたくさんの人に読んでもらいたい」という気持ちを捨てることです。
クリエイターはみんなそうですが、クライアントに「こういうの描いて」と言われて「いえそれは描きたくありません」と言ったらクビにされるだけです。
なので雑誌をよく選ぶことは大切です。
絵柄が近いからといって、恋愛漫画が苦手なのに少女誌に行っても嫌いな方面を描かされ続けるだけですから。
小説誌でしたが、編集者からのアドバイスとして
「ここをもっとこうした方がいいというリテイクを拒否する作家がいる。例えば、ヒロインがツンデレすぎて可愛くないからもっと態度を軟化させた方がいいという編集者に対し『嫌です!このヒロインは僕が10年間愛し続けてきたヒロインなんです!変えたくありません。このかたくなさがいいんだ、この子はそんな簡単に男に尻尾振ったりしないんだ!』という作家は扱いづらい。どんなにいい作品を書く作家だとしてもデビューさせたくない。賞に応募するといいところまでいくのにその後仕事が来なかったり持ちこむと上手く行かない人は自分の人間性を見直して。書きたいものを書きたいなら同人誌でやった方がいい」
とありました。
お礼
すっごく参考になりました!ありがとうございましたm(._.)m