『罪と罰』

質問

ロシアの文豪ドストエフスキーに『罪と罰』という古典的名作があります。
　主人公の大学生はお金目当てで老婆を殺害し、
「天才には、目的を果たすためなら、凡人を殺す権利がある」
などと自己正当化しますが、予審判事に、
「では天才と凡人をどうやって区別するのかね？」
と反問されるそうです。

そこでお尋ねですが、その後、犯人の大学生は、どう反論したのでしょうか。
あるいは詰まって答えることが出来なかったのでしょうか？

自分で読めよ、とおっしゃる方は、ページ数などをお教えください。
その箇所だけ知りたいのです。（岩波文庫版だと有り難いです。）
よろしくお願いします。

回答No.1

Nakay702 · ベストアンサー

以下のとおりお答えします。

＞犯人の大学生は、どう反論したのでしょうか。
＞その箇所だけ知りたいのです。（岩波文庫版だと有り難いです。）
⇒岩波文庫版でなくてすみませんが、河出書房新社版（米川正夫訳）の289ページ以下にあります。（『罪と罰』は６編＋エピローグで構成されていますが、そのうちの第３編です。）

主人公ラスコーリニコフが新聞に発表した彼の論文「犯罪について」の内容をポルフィーリイ（予審判事）に説明するくだりです。ごく一部を引用しておきます。

「〔非凡人（天才）であるだけで凡人を殺していいと言うのでなく〕全人類のために救世的意義を有する思想の実行が、それを要求する場合にのみかぎるのです」（289ページ下段より引用）。

お礼

ありがとうございました。
岩波文庫版で探したら、「第３部」というところの終わりの方にありました。
刑事コロンボのような慇懃無礼でねちっこい予備判事と、犯人との、息詰まる長長しい対話でした。
回答者様のは「どういう内容についてなら良いのか」というものですが、私の問いは「誰なら殺す権利があるのか」「その人をどうやって特定するのか」というものです。
詭弁を弄しながら答えつつ、重ねての質問に少しずつ追い込まれ、詭弁ばかり弄していますね。
まともな答えになっていません（当然）。
そしてが疑われていることに焦りを深めていきます。（みごとな「倒叙」サスペンスです。）