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表色系、顕色系、混色系、カラーオーダーシステム
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元デザイナーのものです。 もともと、色彩の分類方は大量生産や、同じものを別の場所や別の手法で再現するために必要とされたもので、一品もので良かった時代には必要なかったものです。 つまり、工業製品や、建築の外壁などで設計士や、デザイナーがイメージして指定した色を実物に忠実に再現するためのものです。 厳密に言うと、色の感じ方は、100人いれば、100通りあるので、指定した色が 完璧に再現されることはないのですが… 車の修理をすると、微妙にその部分だけが違うのは、塗料をいくら調合しても、元の色を再現するのは大変だとの証明ですね(笑) 色の分類方法の一つに「表色系」があり、その種類に「混色系」・「顕色系」・「色材混合系」があます。 「表色系」は色名によって分類する、つまり、各色そのものに個別の呼び名を与え区別することと、わけて、色の相対的な位置関係を定義して、色彩を体系として表す方法ですす。色を数値や記号によってなるべく正確に表します。定量的に色彩をあらわそうとする人が決めたルールです。 ●「混色系」 光の混合割合によって色を区別する方法。測色器をもちいた測色による刺激値によって色を判別します。 代表的なものに、「CIE表色系(XYZ表色系)」、「オスワルト表色系」などがあります。 ●「色材混合系」 顔料、染料などから基本となる着色材を一定の比率に基づいて混合し、その色調変化を見本として表示する方法。 塗装・印刷・染色などの業種でよく用いられます。代表的なものに「DICカラーガイド」「塗装用標準見本帳」「SCOTDIC」などがあります。 ●「顕色系」 様々に着色した色票を、色知覚の心理的な三属性(色相・明度・彩度)に基づいて視覚的等間隔になるように体系的に配列し、色記号や番号などで定量的に表す方法。色材混合系と同様に、色票やカラーカードなどの具体的資料として活用されることの多いシステムです。代表的なものに、「マンセル色票」「日本色研配色体系/PCCS」「JIS標準色票」などがあります。 参考文献「カラーコーディネーター入門/色彩 改訂版」日本色研事業部 ⚫︎「カラーオーダシステム」 これはつまり、「表色系」の別名といってよいです。「物体色を順序良く配列し、合理的な方法または計画で標準化した表色体系」と国際色彩学会は定義しています。 つまり、上記のような色の考え方において 私たちの感じることができるさまざまな色を、色見本などの見える形にして、赤から紫、白から黒、さえた色から鈍い色という具合に、ある基準をもって分類し、順番に並べたもので、各色には、番号や記号が振られており、その番号や記号を言えば、いつでも誰でも同じ色を指定することができるというものです。 最初にもかきましたが、例えば工業製品なんかを作る場面で、「鮮やかな赤で」などと色名で色を指定すると、発注する人と作る人、それぞれがイメージする「鮮やかな赤」が違っていた場合に、違った色になりまよね。 「鮮やかな」って形容詞をつけなくても、単なる「青」って言っても人それぞれ違うわけです。 そこで、カラーオーダシステムを用いて、例えば「マンセルの何番」という具合に色を指定すると、指定する人と受け手の間にギャップが生じる余地がありません。なので、カラーオーダシステムは、産業界やデザイン界で幅広く使われています。 そんなカラーオーダシステムには、いくつか種類がありまして、もっとも有名といえるのがアメリカの美術教師マンセルが考案したマンセル表色系。 http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0 あと、スウェーデンの国家規格に定められているNCS、それから日本で開発されたPCCSやCCICなどがあります。 http://www.dic-color.com/knowledge/080926.html 今でも、大切にDICの見本帳とってあります。捨てられなくて…(笑) 参考になれば幸いです。
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お礼
ご丁寧にありがとうございました。 無料でこんなに詳しく長々と回答いただいて、大変恐縮しております。 しっかり回答を覚えます。 助かりました。 試験まであと数週間。頑張り続けます。 感謝いたします。