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なぜ中国にカレーは伝わらなかったの?

歴史を勉強していて疑問に感じたことです。 インド発祥の仏教が太古の昔にシルクロードを通じて中国に伝播したのは有名な話です。 他方、同じくインド発祥のカレーが仏教とともに中国にもたらされたという話を聞きません。 達磨や玄奘などの中国とインドの交流に寄与した人達は、仏教だけを伝えて、カレーを伝えることはしなかったのでしょうか?

  • 歴史
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  • ベストアンサー
  • phj
  • ベストアンサー率52% (2344/4489)
回答No.12

たぶん、今までの回答をみても、本当は「なぜインドから中国まで伝わった香辛料の使い方が日本まで伝わらず、日本にはイギリスを通してカレーとして伝わったのか」という風に考えなければならないのではないでしょうか。 実際、インドから東南アジアを回り台湾や中国まで戻ってみると、使用されている香辛料がほとんど同じであることがわかります。 つまり中国でも「カレー」を作るだけの香辛料はあり、またインドからレシピも伝わっているはずである、ということでもあります。これらの香辛料の代表的なもの、たとえば胡椒やウコンは、8世紀には中国大陸の文献(当然に仏教とともにインドから伝来した文献)を通じて日本でも知られており、ごく少量は薬としても使われていたようですので、中国では日本に比べて、15世紀の西洋大航海時代よりもはやく、これらの香辛料に親しんでいたと考えるほうが自然でしょう。 しかし、陸続きで香辛料を栽培する風土を領土に持たない日本では、ほとんどの香辛料を輸入するしかなく、一部日本で栽培できたもの以外は貴重な薬として珍重されるほかは、食料用に使用されるほどには日本に根付かなかったのでしょう。 そのため、日本にはカレーをつくるだけの豊富な香辛料がなかったのです。 これが変わったのは、イギリスによる缶詰によるスパイスの発明です。これが「カレー粉」であって、このイギリスのカレー粉によるカレーライスを軍隊食として提供したことが、日本にカレーを普及させる原点になったわけです。 ところでこの「カレー粉」なんですが、インドにはありません。ガランマサラという、カレー粉に近い香辛料を調合したものは、現地でも売っているようですが、そもそもインドでは自宅のレシピにそって香辛料を調合したものが結果して「カレー(香辛料のスープ)」であって、日本人やイギリス人が認識する「カレー」というものは存在しないのです。 つまり、中国大陸にインドのレシピが渡っていたとしても「カレー」というレシピは存在せず、カレーとレシピが登場するのは、インドを植民地化したイギリスの料理においてなのです。 これがインドから中国に「カレー」が伝わらなかった本当の歴史です。

historydaisuki
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 歴史的にみて、インド原産の香辛料料理のいくつかが、太古の昔より人々の往来とともに、同心円的に広がっていったと考える方が自然でしょうね。 ただ、イギリスからカレーが広まった時のような、香辛料料理にインパクトがなかったのではないかと理解しました。

その他の回答 (12)

  • usami33
  • ベストアンサー率36% (808/2210)
回答No.2

#1です ちょっと補足 料理としてのカレーは根付かなかったですが、カレーに使用される各種香辛料は中華料理に使用されてます。

  • usami33
  • ベストアンサー率36% (808/2210)
回答No.1

伝わってます 日本とは違い、交流が密だったため、 インド式のまま伝わったので、口に合わなかったんでしょうね。 と言うより、中国の食事方法が、一人ずつ取り分けるのではなく、 大皿をみんなで囲んで食べるため、 食文化としても、受け入れられなかったと考えるべきでしょう。 ちなみに近代だと、イギリスの植民地だったので、 イギリスに行くと、カレーはインド式です。

historydaisuki
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 私も食文化の違いや香辛料の流通事情から、日常の食事としてのカレーが根付かなかったのではないかという説を支持します。 ただ、そのことを伝える文献とか資料、あるいは最近の研究をみかけないんですよね。 その辺りのことで何かご存知でしょうか?

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