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歴史の「IF」

Nebu3の回答

  • Nebu3
  • ベストアンサー率29% (114/386)
回答No.7

 個人の考えで書かせていただける問いかけなので僕も一言。 (2)~(3)が僕の答えです。  「IFはない」とこのコーナーや歴史本で見かけますが、その 意味するところは3つあるようです。(1)「過去のことはやり 直せないから論ずるのは無意味。」(2)「その時代の出来事を、 現代人の視点で論ずるのは誤り。」(3)「歴史は必然の積み重ね」  でも僕はこう考えます。 (1) 将来の進路を誤らないためにも過去の過ちを学びそこから  学ぶこと。逆に良い点を学び活かしていくこともたいせつ. (2) 自然科学もそうですが、人類は思考の未熟さを気づきながら  一歩一歩確かな思考を積み上げてきたのです。現代到達した事 をわざわざ放棄して過去の思考をまるで正しいかのように論ずる のは子どもじみています。勿論、文学ではないのですから、時代 時代の人々の思考とその背景は客観的に知る努力は当然です。 (3) 現代社会の分析に統計学その他の科学的な手法を用いるのと  同じく歴史学も考古学を初めとする様々な手法で調査・分析・ 思考して成立します。単に昔の「偉人」の一部を恣意的にとりあげ 「昔話」物語にしては歴史学とは言えません。その意味で現代人は さまざま「IF」をしながら過去のできごとを検証し大ざっぱな必然 ではなくて自然科学的な必然に近づけるべきと思います。 ※ 昔から「IF」はないとの言葉を目にしますが残念ながら高名な  研究者の言葉ではないと思います。イメージする限りでは自分の 言いたいことを反論拒否するために出して居るように思えます。

noname#205122
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。おかげさまで、大変参考になりました。 皆様のご回答を拝見させていただきながら、「歴史にIFはない」ということ自体、いろいろと解釈できそうな気がしてきました。No.7 のNebu3 さんも、三つの解釈を紹介してくれております。   後段で紹介いたしますが、そもそもの発端となった新書の記述も、「過去に起きた事実は変え様がない」という「イフ」ではないようです。 余談になりますが、私の高校三年生の時の担任の教師が「歴史」の教師でして、卒業アルバムの寄せ書きに「温故知新」と書いておりました。お恥ずかしい話ですが、昨年の10月頃から、日本史に関する参考書などを読み始めてから、はじめて、担任の教師が、何故「温故知新」という熟語を書いたのかをおぼろげながら知りました。 昨日の朝方、質問にある歴史本を読んでいて、「イフ」が目にとまり、「歴史に学ぶ」とは、どういうことだろう、「温故知新」とはどういうことだろうと、ふと考えてしまいました。 私も、これまでは、「歴史にイフはない」と考えておりました。ただもう、今更、歴史を学ぶような歳でもありませんし、歴史を教える立場でもありませんので、(1)歴史を楽しむのであれば「イフ」はあってもよいのではないか?(2)「温故知新」ということには、単に起こった事実からだけではなく、「イフ」によって「展開される仮想の?歴史」に学ぶということがあっても良いのではないか?(3)「歴史にイフはない」という固定観念にとらわれる必要はないのかな?と考えてしまい、皆さんはどのように考えているのだろうかと思い、質問した次第です。 まさに、「イフによって想像を膨らませることによって学べる歴史もあるかも知れないし、想像を膨らませること自体、人間の特技かも知れないなぁ」と考えているところです。 春が来て、花の季節を迎えるようになれば、また、「歴史」から、少し遠ざかるかも知れませんが、「イフ」を大切にしながら、「歴史」を楽しんでいきたいと考えています。ありがとうございました。 ついでながら、質問の中で紹介した歴史本から、その一節を紹介します。なお、著作権の問題もあるので、出典を明らかにしておきます。野口武彦著「鳥羽伏見の戦い」中公新書です。 ………………………………………… いつの頃からか、「歴史にイフはない」というたわごとがまかり通っている。 世にはしたり顔でそう言う人々が多いが、この言葉はどこの誰が言い出したのか出所不明なのである。ヘロドトスもギボンもミシュレもそんなことを言っていない。おそらく通俗版経済決定論にもとづく«歴史的必然»論の裏返しとして発生した俗説である。歴史の流れにあって確実なのは、始発条件としての存在拘束性と不可逆性だけである。未来に向かってどういう流路をたどり、どういう形状の堆積を作るかはあらかた当事者の«自由裁量»に属する。歴史は大小の決断の連続であり、無数のイフの群が相互排除的にひしめき、最後にその一つが他のすべてを押し退けて場所を占める瞬間瞬間の持続である。 歴史はイフの連鎖で成り立っている。 ………………………………………… 私には、この文章は難解で、正直言うと、まだ意味が理解できておりません。どうも、この中の「イフ」と「過去に起きた事実は変え様がない」という意味での「歴史にイフはない」の「イフ」とは、意味合いが異なるような気もしております。

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