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経済学(財政政策)について
財政支出の増加分をすべて増税によって賄うと、なぜIS曲線は右にシフトするのですか? 教えてください。
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- statecollege
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訂正。回答1は次のように訂正してください。 Yの増分は -(c/(1-c))ΔT + (1/(1-c) ΔG = ΔG となり、Yは増税分ΔT=ΔGだけ増える、つまり、IS曲線が増税分だけ右にシフトすることがわかる。 別の言葉でいうと、均衡財政の乗数は1である。つまり、政府支出を増やし、それを増税で賄うと、利子率が変わらなければ、GDPは増税分だけ増えることになる、ということです。ただし、ここでは利子率がどうなるかは考慮しておらず、IS曲線が右にシフトするといっているだけなので、LM曲線が通常のように右上がりなら、最終的には利子率が上昇し、Yは増加するが、増税分ほどには増加しないことになる。
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質問から10日以上経過しているのに回答者はだれもいないのですか? 簡単に言うと、減税の乗数効果より財政支出の乗数効果のほうが大きいからです。簡単な(閉鎖経済)マクロモデルを考えてみましょう。 Y = C + I + G C = c(Y-T)+ C0 0 < c < 1 I = I(r) I'(r) <0 ただし、Y = GDP、C=消費、I=投資、G = 政府支出、c=限界消費性向、T =税、r=利子率。簡単化のため、税は一括税を仮 定。 2番目の式、3番目の式を1番目の式に代入すると Y = c(Y-T) + C0 + I(r) + G これをYについて解くと、IS曲線 Y = -(c/(1ーc))T + (1/(1-c))(C0 + I(r) + G) を得る。この式から、rが与えられたとき、政府支出の増分を増税で賄う、すなわち、ΔG = ΔT とすると、Yの増分は -(c/(1-c))ΔT + (1/(1-c) ΔG = ΔG だけYは増税分ΔT=ΔGだけ増える、つまり、IS曲線が増税分だけ右にシフトすることがわかる。 いいかえると、政府支出はYを増やし(ISを右にシフトさせ)、増税はYを減らす(IS左にシフトさせる)ように働くが、政府支出の乗数1/(1-c)のほうが、増税のマイナスの乗数-c/(1-c)よりも大きいので、政府支出の増分と税の増分が同じなら(政府支出が増税で賄われる)なら、Yは増加するのである。