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AD曲線シフトについて

拡張的財政策や金融緩和政策がAD曲線を右シフトさせる、とあるテキストにありました。 AD曲線は、物価下落時にLM曲線が右シフトし、IS曲線との交点が移動するその軌跡だと理解しています。IS曲線が拡張的財政政策により右シフトするためAD曲線もそのように動くにはわかるのですが、金融緩和政策がAD曲線を右シフトさせる理屈がわかりません。IS曲線の上を滑ってそれで終了のように思えるのですが、誰か詳しい方お教え願えませんでしょうか。 すみませんがよろしくお願いします。

みんなの回答

回答No.1

グラフを描かないで説明するのはかなりむずかしいのですが、質問内容を見ると、AD-AS分析について一定の理解はできているようなので、数式だけで説明してみます。 LM曲線は、L1+L2=M/Pという式で表されます。L1は国民所得に反応する貨幣需要、L2は利子率に反応する貨幣需要、Mは中央銀行がコントロールする名目マネーサプライ、Pが物価水準です。 AD曲線は、IS曲線やL1、L2と、名目マネーサプライが一定の時に、物価水準が変変化すると、 L1+L2=M0/P0 → L1+L2=M0/P1 LM曲線の式が上のように変化して、LM曲線がシフトし、IS曲線とLM曲線の交点が変わり、実質国民所得が変わることによって導き出されます。 ところが、物価水準が同じであっても、中央銀行が金融政策を実施して名目マネーサプライを変化させると、LM曲線の式がそれぞれ次のようにシフトします。 L1+L2=M0/P0 → L1+L2=M1/P0 L1+L2=M0/P1 → L1+L2=M1/P1 L1+L2=M0/P2 → L1+L2=M1/P2 これによって、名目マネーサプライが同じであっても、物価水準が変わることによって、実質国民所得が変わることがわかりますね。 つまり、名目マネーサプライを変化させることによって、言い換えれば、金融政策によって、LM曲線がシフトするわけです。 したがって、同じ物価水準であっても、IS曲線とLM曲線の交点が変わり、AD曲線がシフトすることになります。

india555
質問者

補足

なるほど。 縦軸に物価、横軸に国民所得をとり、金融緩和政策でも物価が変わらないという前提で考えるとLM曲線とIS曲線の交点はLM曲線シフトとともに水平移動してAD曲線は右シフトしますね。 ご回答ありがとうございました。

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