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戦時債権は当時現金化できた?

戦前の債権(国債、報国債権、貯蓄債権)などの償還期限は 10年から20年と長いものがほとんどです。 これらと手っ取りば早く現金にかえる市場はあったのでしょうか? 銀行や郵便局で、現金化できたのでしょうか? もしそうだとすればインフレになったはずですが。 よろしくお願いします。

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回答No.2

現金化できたでしょう。 ただ、普通の人が現金化したことはあまりないのだろうと思います。 東京株式取引所や大阪株式取引所の中に国債市場が開設されていて、東京株式取引所のでの国債の年間取引高の発行残高に対する割合は、(1928年)31.7%がピーク頃で、ドンドン減って、(1940年)6.2%へと減っています。 下記のP4、P5、P34、P35などをみてください。 http://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/05-J-10.pdf 1940年の国債発行残高の状況をP34、P35の図表2でみると、残高が急増しています。 つまり、国債の取引は減ってないということです。 その上、こうした株式取引所での国債取引が全てではなく、市場外での取引がとても多く、公社債引受協会[1980]は、戦前期における債券売買については、「取引所取引に数倍する場外自由取引が存在し」たと推察しています。 ということは、それなりに、国債なども色々な形で売買していたということです。 株式市場や債券市場そのものが戦時体制で衰えても、資金が必要な人は、何かを換金化するでしょうし、そのとき株式や国債などは、土地家屋や骨董などとよりも先に換金するものとしていろいろやったということでしょう。 公社債引受協会[1980]は、戦間期における金融の緩和、社債引受機構等の制度面の整備、機関投資家や個人投資家の成長等が公社債市場の発展を促進したと分析した上で、戦間期には「日本の公社債市場が、その歴史においてもっとも自由かつ活発に機能し、まさに本来の市場として確立しえた」と論じているそうです。   現在でも個人で株を持っている人の多くは、株を塩漬け状態です。売買することは滅多にないですが、換金するときには市場で売買します。 昔も郵便局などで国債を買った人の多くは償還期限までの塩漬けでしょう。事情ができて換金するときは、知り合いに買い取ってもらったり、国債取引市場以外で民間銀行などに買い取ってもらっていたのだろうと想像します。 郵便局で国民に国債を売った量の推移は、下のPDFでわかります。(p21/45) http://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk20-3-9.pdf   国債の利子がよくないとしても、素早い換金をしようとした人は多くないと思います。 もともと普通の人は、財テクやリスクヘッジを考えて売買するようなことは多くはないです。 また物価は結構ひどく上下します。国債はある程度長期での安定した利回りを確約していますから、現在の物価上昇が大きくてもやがて安定するんじゃないかという思いも混じって、債権はそのまま持っていることが多いです。 物価と国債利回りの比較推移は、下のPDFでわかります。(p25/45) http://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk20-3-9.pdf   確かに日銀引き受けを無制限にして国債をバンバン発行すると、ハイパーインフレ状態になります。 日本では終戦後に極端に物価が上昇しましたが、国債のことという面もあるでしょうが、領土が減り、海外から多くの人が引き揚げ、日本列島の中の生産施設や農地などは戦争で生産力を失って廃墟状態、食料も米国の支援物資で凌ぐような状態でしたから、物価が急上昇するのは当然で、かつ、戦争が終わったのでベビーブームがおき需要も急増、産業も急速に工業化が進むという経済変動の時代だから、物価が大きく変わっても当然です。戦争中の国債発行の影響は限定的でしょう。

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回答No.1

国が発行した債券を,期限前に買い戻すことはあり得ません。 物不足の時代ですから,僅かな利息目当てに買い集める人も少なかったでしょう。 市場と言えるほどの取引があったとは思えません。

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