• ベストアンサー

バトル・オブ・ブリテンのIF

mig15fagotの回答

回答No.5

#1の再投稿です(苦笑) まず、零戦とはどんな戦闘機で、どんな背景で出てきた戦闘機だったのかということを考えないといけませんね。 ご存知かもしれませんが、日本海軍は零戦の前に「96式艦戦」という戦闘機を正式採用していました。 この戦闘機は当時としては速度性能は普通、武装と防弾は当時の水準、でも格闘戦性能は世界水準を大きく上回るというものでした。       ↓ ここから日本海軍の格闘戦第一主義が生まれました。 第二次大戦中の世界の戦闘機の一般的な戦闘方法は「一撃離脱主義」と言われ、簡単に言えば高速性と上昇能力と急降下性能が求められるが、パイロットの練度はそこまでは求められないものでした。 実際、バトル・オブ・ブリテンの時でも英国は基礎的な飛行訓練を終わって、3~6ヶ月訓練飛行中隊で訓練したパイロットを実戦に投入できるレベルでした。 一方、格闘戦のできる戦闘機乗りというのは2~3年訓練しないと作れないし、(2~3年訓練しても)モノになるかどうかわからないものでした つまり、ルフトバッフェが零戦を採用したとする「IF」は、少なくとも1938年にルフトバッフェが格闘戦主義を採用して、96式艦戦を採用しないと成り立たない「IF」なのです。 それでは格闘戦戦闘機という代物はそんなに強いか?と言われると、 「相手が格闘戦の何たるかを知らない相手であれば有効」 だけど、 「相手が格闘戦の何たるかを知ってる相手ではそれほど有効な戦法ではない」 というのが真相です。 大戦後期の日本海軍航空隊は、平均敵航空機1機を撃墜するために40機の航空機を失っていたことから考えても明らかだと思われます。 (ヘルキャットは航空戦での被撃墜数:撃墜数=1:30程度です) 一撃離脱用戦闘機として、スピットとヘルキャットではそれほど大きな差はないことを考え合わせると、 実際には零戦よりメッサーに増槽をつけたほうが使えたでしょうね。 バトル・オブ・ブリテンに興味がありのでしたら、ハヤカワ文庫の「戦闘機」(レン・デイトン)という本が多数の示唆を与えてくれると思います

black25
質問者

お礼

とても参考になりました。ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 非四輪者のドイツ軍マニアです

    ドイツはBf109みたいな旧式戦闘機ばかり使っていて負けたんだすか。 バトルオブブリテインのころのBf109E3はかなり低性能ですよね。 防御力は弱いし、航続距離は致命的に短いしいいところが全然ありません。 なんでFw190A系に転換しなかったんですか、こっちの方が遙かに強そうですけど。 Bf109って零戦より弱いですよね。だから、連合軍に完全に制空権を奪われて負けたんでしょうか。

  • アメリカはなぜ「イスラム国」を本気で攻撃しないの?

    ニュース映像などを見ただけですが、「イスラム国」って機関銃を手にした兵士は多そうですが、戦闘機などを保有してるようには思えません(有っても旧式でごく少数?)。 ならば、最初にF-22などのステルス戦闘機で制空権を握り、後はB-1・B-2(B-52でもいいか・・・)などの爆撃機で東京大空襲のような絨毯爆撃を行えば、アメリカの圧倒的軍事力なら1~2週間程度でイスラム国は壊滅すると思うのですが、なぜ実行しないのでしょうかね?

  • ソ連の前線戦闘機

    ソ連の前線戦闘機 ソ連の戦闘機MiG23についてWiKipediaでは写真下の分類のところに、前線戦闘機、多目的戦闘機、迎撃戦闘機、戦闘爆撃機、練習戦闘機とあります。 前線戦闘機以外はWiKipediaに項目があるのでどういうものかはわかりました。 しかし前線戦闘機は項目がないので詳しい事がわかりません。 WiKipediaのMiG23の解説の中に「前線の制空権を確保するための前線戦闘機」という文があるのですが、これはF15が分類されている制空戦闘機と同じような意味にとれるように思えるのですが、前線戦闘機と制空戦闘機は同じようなものでしょうか?それとも大きな違いがあるのでしょうか? 知ってる方教えて下さい。お願いします。 http://ja.wikipedia.org/wiki/MiG-23_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

  • 第二次世界大戦でドイツ上空で制空権が

    連合国側に渡ったのはどの時期ですか? 資料を読みあさるとある時期になるとドイツ上空には連合国の爆撃機戦闘機がたくさんいて ドイツの戦闘機が飛び立つとすぐに迎撃されると読みました。

  • 日本陸軍の地上攻撃機

    九八式直協偵察機、百式重爆、九九双軽 いろいろいますよね。 でも、旧陸軍が攻撃かけるときは火砲、戦車の支援はあっても 航空支援がいるイメージがない。 戦闘機の制空戦闘と双発機による戦略爆撃の話が多いような。 陸軍航空隊の小型爆撃機、攻撃機の実態は? ちゃんと敵陣地や戦車を攻撃していたんでしょうか? やっていたとして独米ソよりは密度低めですか? 戦局が守勢に回った後は、どうしてたんでしょうか? 特攻はわかりますが、それ以外で。転属?

  • F/A18が空母艦載機の主力としての資質

    かつてのアメリカ海軍の戦闘機はF14氏でしたが退役なさってしまいました! それに空母艦載爆撃機も退役して今はF18殿が両方こなしておいでです! それにF35君が空母艦載機として活躍する未来の話もf18氏は主力として活躍しようと意気込んでおられると聞きました! 爆撃も制空もf18氏に委ねる理由は何でしょう? そうする利点などもお教え願いまする!

  • Bf110は過小評価されすぎではないでしょうか

    Bf110は過小評価されすぎではないでしょうか? よく”バトルオブブリテン(以降BOB)でスピットファイアに撃墜されまくっていた駄作機”と言われますが、それは単に双発戦闘機がドッグファイトに向かなかっただけで、本当に駄作機だったらそれ以降使われることは無かったはずです。それにBf109もBOBでは航続距離があまりにも短いという欠点をさらけ出したのは一緒です。(くわえて言うならJu87やHe111、G50なんて目も当てられない) BOBを扱った書物を呼んでいるとたまにBf110がスピットをボコボコにした戦闘も出てきますし、Bf110はMe210が出てくるまで対爆撃機戦闘の主力でした。 みなさんはどう思いますか?

  • Bf110は過小評価されすぎではないでしょうか?

    Bf110は過小評価されすぎではないでしょうか? 非四輪者です。よく”バトルオブブリテン(以降BOB)でスピットファイアに撃墜されまくっていた駄作機”と言われますが、それは単に双発戦闘機がドッグファイトに向かなかっただけで、本当に駄作機だったらそれ以降使われることは無かったはずです。それにBf109もBOBでは航続距離があまりにも短いという欠点をさらけ出したのは一緒です。(くわえて言うならJu87やHe111、G50なんて目も当てられない) BOBを扱った書物を呼んでいるとたまにBf110がスピットをボコボコにした戦闘も出てきますし、Bf110はMe210が出てくるまで対爆撃機戦闘の主力でした。 みなさんはどう思いますか?

  • 経済制裁の誤算と対空火器の限界

    アメリカやNATO(EU)の経済制裁は無意味、幾らでも他国から 経済援助してくれている。ロシアの超音速戦闘機の爆撃につい て、ロシア基地からの超音速戦闘機の飛び立ちを掴めているの か、掴めていればアメリカやNATO(AU)の対空火器では撃ち 落とせないのか、ウクライナの制空権を守る事の出来るのは、 性能のいい対空火器だけです。それさえもないのか。質問です。 せめて、超音速戦闘機対空戦闘火器の補充を出来ないのだろう か?

  • 非四輪者のナチスマニアです。第二次世界大戦の戦争後

    非四輪者のナチスマニアです。第二次世界大戦の戦争後期になるとドイツ上空や日本上空を 連合軍の戦闘機爆撃機が飛びまくってますが、そのころになるとドイツや日本の戦闘機はもう 皆無の状態だったんですか?