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調査。各グループの代表の決め方。

stomachmanの回答

  • stomachman
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回答No.6

ANo.5のコメントに付いてです。 > 数理的な議論を始める際の、定義は自由ですから、数学的に差し支えないのは分かります。しかし数学的に差し支えないのであり、生物学や国語の面から見ると問題があるのではと思います。ご指摘にもありましたように、クラスターの名前がXやYではなく、単語自体の意味を持っているからです。  何度でも言いますが、名前(ラベル)には「他と区別するための目印」というだけの意味しかありません。「ラベルとして用いられている文字列を日本語として読むと意味を持つ」ということは、無視して扱います。ですから、どんなラベルを付けようが関係ありません。  問題は、本来無意味であるラベルを、全く別の意味にすり替えてしまう、ということをやった場合で、それは誤りかサギである。これはラベル自体の問題ではなく、その使い方の誤りです。だから、 
> またそれ以上に、定義が自由だとしても、その後の論理に矛盾があってはいけないのですから、 「それ以上」どころではなく、この論点ではただそれだけが問題なのです。
 > クラスター名を地域名・国名にした事が原因であり、差し支えたのではないでしょうか(笑)  不注意な読者を混乱させる原因になっている、という意味では差し支えたのかも知れませんね。 > ★私の第一の質問は、代表の選び方です。  何度尋ねられても答は同じです。そもそも、ラベルの付け方なんて他のクラスターと区別がつきさえすれば全くどうでも良い事であり、A,B,C…, (1),(2),(3)…とでもやっとけば十分なのですから、従って統計学的手法なんざあるわけがありません。  だから、問題は生のデータそのものの取り方、デンドログラムの作り方、および、それらの解釈です。  まだ説明していないのは、データそのものの取り方に関する問題でした。サンプルの選び方に著しいバイアスが入っていないかどうかという問題です。(本はともかく)論文に、どんなバイアス要因を考慮して、それをどうやって避けたのかがきちんと書けていないようなら、そのデータは大きく偏っている恐れが多分にあるものと見なさなくてはなりません。  例えば、酒場の女性従業員ばかりからサンプルを募集したら、無作為抽出とは到底言えないでしょう。あるいは新興住宅地の町内会を通して募集したら、その地域を代表しているサンプルとは言えないでしょう。住民基本台帳からランダムに人を選ぶ、ということは外国ではできない。遺伝子型を検査させて下さいとお願いしたとき、誰でも同じように協力・拒絶するかどうかは、文化に左右されるでしょう。これらの問題をどうやって回避したのかです。  無作為になるよう慎重に配慮してもなお入ってくる偏りは、サンプル数をうんと多くすることで影響を薄める。地域あたり数十人というのは、ここで言う「うんと多くする」の最低限ぐらいだろうと思います。しかし、それ以前に「無作為になるよう慎重に配慮」しているのかどうかが重要なポイントです。 > 権威を信じているNHK・岩波・日本文化人は科学力低下でしょうか。権威自身の節度も。  その本が本当に「混血・純血」を論じているのだとすれば、という前提で話をしますと、「混血・純血」という用語をきちんと定義しないうちは、ただ「データを取ったらこういう数字が出ました」で話は終わりで、「混血・純血」を論じ始めることもできない。そんな当たり前のことすら分かっていないでどうこう言う人たちは誰であれ、科学力どころかそもそも基本的な思考力に疑問がある、と批判されたってしょうがないんじゃないかと思います。  ところで、ひとつ極端な例として、仮想のある村を考えます。村の人は全員、1000年前のある一人の女性の子孫で、他の女性は一切入って来られません。この村の女性は、昔から、成人すると世界中を旅し、子供を産んで村に連れて帰ってくる習わしになっています。このため、村人にはいろんな顔立ち、目・髪・皮膚の色があって、世界の縮図のようである。たとえば、ある家系は代々北欧にばかり行くので、家族はみんな透き通るような色白である。別の家系はモンゴルが好きで、家族全員朝青龍みたいである。さらに別の家系では、どこに行くという決まりがないので、いろいろ混ざっちゃっている。でも、村人のミトコンドリアを調べてみると、(母系の祖先は唯一なのだから)全員ぴったり同じ。さて、この村を「純血」と言うのか「混血」と言うのか。  つまり、もし「混血・純血」を普通に使われてる意味(たとえば家畜の交配で言うような)で使うのだとするなら、核DNAにある父系のSNPを考慮しないで、母系だけに従うミトコンドリアを見て「混血・純血」を論じるのはずいぶん不思議なアプローチであり、少なくとも、ひどく迂遠なやりかただと思います。  さて、本を書いた人がそこまで物が分かっていないとは、ちょっと考えにくい。(なぜなら、そんなレベルでも研究費を獲得できるだけの実績が上げられたのなら、そりゃ一体どんなラッキーが続いたのか。)逆に、物が分かっていてなお、ミトコンドリアの調査だけを元に「混血・純血」の議論をもし実際に本に書いたとすれば、それは科学書ではなくて信仰あるいは煽動のための疑似科学書であろうかと思います。(「純血」という語が出て来るページを示して戴けますか?)

thegenus
質問者

お礼

>『不注意な読者を混乱させる原因になっている、という意味では差し支えたのかも知れませんね。』 これは少々難がありますよ。不注意な読者にも誤解・曲解させないように説明したかどうかが著者への要請なのですから。注意深い読者の方はどうやっても混乱しないという対比であればなおのこと、配慮すべき対象者は不注意な読者のみです。 今頃はミトコンドリアDNAやSNPは一般教養なんですかね。stomachmanさんが物知りなだけでしょうか。 必然的に、読者や聴衆には、制作者・発表者側よりもその件について不注意な人や知識に乏しい人がいますよね。

thegenus
質問者

補足

ご解説ありがとうございます。もう一度本を読み直してみました。 前の補足で本文にはないと書いてしまいましたが、クラスター名の中国人(1)の(1)のような数字の付加は本文にもありました。 その数字の異なるクラスターを地域名でまとめていることには変わりませんが。 クラスターの分け方については新しいクラスターが登場するたびに、「注意深く樹形図を見ると」というような言葉を挟んでいます。つまりは注意深く見るというのが分け方の基準なのではないでしょうか(笑) >『何度でも言いますが、名前(ラベル)には「他と区別するための目印」というだけの意味しかありません。「ラベルとして用いられている文字列を日本語として読むと意味を持つ」ということは、無視して扱います。ですから、どんなラベルを付けようが関係ありません。』 目印の意味しかなければ「ですから」になりますが、stomachmanさんの解釈であり、著者も読者も、目印以外の意味を含ませていると思いますが。 ★どうでもいいのならば、中国人(1)「11,4,1,5,13」のクラスター名を、日本人(1)にしても同じ結論になりますか? どうでもいいというのならば同じになるのでは? 単なる名前ではなくて、分類作業なのですよ。 私の質問は、中国人(1)の分類は中国人が多かった事が分類理由なのだが、そのクラスターは統計学的に中国人が優勢であると言えるのかということです。日本人も優勢なんじゃないのということですね。 混血/純血に関しては、文脈の中で異なるとされるものが交じり合う事だと思います。ですから、ご例示の外人男にはらまされた村は混血の村です。混血という言葉自体は個別に定義する必要なのない日本語です。 しかし話題にされている混血とは「混血説」の混血のようです。縄文人と弥生人の混在というこで、弥生人を大陸系の人たちとしている仮定です。人の移動を意味しているのでしょう。ご例示の村では女が戻ってくるのですから移動していません。つまり混血説でいうところの混血になりません。 この話題をする者は、日本民族は混血というのではなく、日本民族は混血説だと常に言うべきですね。混血説の意味ではなくっていますね。混血という言葉が誤解されるだろう言葉の持ち回しを著作者がしていると思います。そもそも混血説というネーミングがその分野の程度を示しているのかもしれません。 この議論をするのが目的ではありませんので割愛しますが、少しだけ触れると、混じりけのない韓国人が日本に渡ってきて雑種である日本人になったという印象を与えていますね。韓国人を基本単位にしていることがおかしいと思います。韓国人の方には縄文人にあたる人が欠落しているという解釈にはなっていません。社会的にも材料的にも生物研究的にも、現実的な物事の価値は純度の高い物の方が高いでしょう。日本人の純度は低いという印象操作に利用されています。非常に悪影響の大きい不用意な言説だと再確認しております。人類学は、DNAを使おうが、無法地帯ですね。 結果的に扇動的ですね。岩波やNHKの出したこの本を批判的に注意深く読む人はまずいませんよ。扇動の手法は誤解を利用するものが多いと思います。 stomachmanさんは遺伝学や進化論のような話にも関心が強いのですか。

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