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ルカによる福音書たとえ話について。
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結論から申し上げますと、いずれのたとえ話も悔い改めてキリストの下に来た人々を喜んで迎えるべきことを教示したものです(ルカ15:7,15:10、15:32を参照)。 15:1,2で、パリサイ人たち(ユダヤ教の指導者たち)は、イエスが収税人や罪人と食事をして彼らを迎えたことを非難しました。パリサイ人にとって、自分たちの基準で律法を守っていない人たちは罪人だったのです。パリサイ人と書士たちは、一般の人々を足で踏みつける泥のようにみなしていました。実際、彼らは、「地[土]の民」を意味するヘブライ語のアム・ハーアーレツという表現を使って、そのような人々を軽蔑していることを示していました。イエスはこうした彼らの主張に反論するために一連の分かりやすいたとえ話を述べられました。いずれの趣旨も悔い改めた人を受け入れるべきであるということですが、それぞれのたとえ話からさらに詳細な情報を得ることができます。 一番目の例え話は、自分たちは義にかなっており、神の囲いの中にいて安全だが、卑しいアム・ハーアーレツは迷い出て失われた状態にある、と考えていたパリサイ人の観点に立ってイエスは話されました。 二番目の例え話も一番目のたとえ話の精神をさらに強調するために追加的に話されたものです。 三番目のたとえ話に登場する、悔い改めた弟を歓迎しないどころか、弟を迎えた父親を憤って非難した兄はパリサイ人を指していました。 なお、先の方でマタイ10:37を挙げられた方がおられましたが、文脈を見るとその趣旨が理解できます。10:16以降でイエスの弟子になる人は迫害を受ける可能性があることについてイエスは言及しています。そうした文脈の中で、10:34-36で、家族から迫害を受けることも覚悟するように述べておられるにすぎないのです(この聖句を文字通りに解してキリスト教を過激な宗教であると批判する文献を見かけますが、文脈をきちんと見ていないことに起因するもので、論外です)。そして、10:37でたとえ家族から迫害を受けてもキリストの道に従うように述べているにすぎないのです。 他の聖書の多くの言葉は、家族を愛するように明確に勧めています(エフェソス5:21~33など多数あり)。
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