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ルカによる福音書たとえ話について。

noname#202494の回答

noname#202494
noname#202494
回答No.6

迷える子羊、なくした小銭、the Prodigal Sonですよね。 イエスキリストが税金徴収人やならず者達と食事をしていた時に、パリサイ人や律法の先生達がやってきて、 ”まぁた、あんたは、そんな穢れた罪びととかかわりを持つだけでもいけないのに、一緒に食事をするなんて。。”と苦情を言い始めた、その返事として語り始めたたとえ話です。 ですから、1)迷った子羊、2)失われた小銭、3)親からの遺産を使い果たした不良息子は、神の教えからさまよい離れた罪びとたちを指します。 1)と2)は趣旨が殆ど同じです。 もしも罪びとが罪を犯し続け、神の教えから遠くに離れ続けて行くならば、イエスキリストは罪びとたちを捜しにゆく。もしもそこで罪びとたちが神の教えを受け入れるならば、神や天使たちも歓喜するであろう。 3)はルカの福音書の中でも、もっとも感動的なたとえ話で、レンブラントも画題にしています。問題児を持つ親御さんなら、このお父さんの気持ちはよく判るでしょう。 しかし、ここで1)2)のたとえ話と大きく違うのは、不良息子の品行方正な兄である、孝行息子が出てくることです。この息子は、”僕はずっといい子にしていたのに、ご褒美なんてもらったこともない”とぐずります。兄弟としては普通の反応ですが、自分本位で、お父さんの喜びを自分の喜びにはできない未熟者の証明です。 ”この兄の態度ははあんた達と同じだよ” たとえ話を聞いている、尊敬すべきパリサイ人や律法の教師の、イエスに対する苦情、(罪びとと食事をするなんて。。。。)は、品行方正な兄のわがままと全く同じことなんだ、とイエスは痛烈な批判を浴びせました。 いつも思うことですが、聖書の文言を細切れにして、いいように解釈すると、大意を見失ってしまうでしょう。詞書や、この15章が福音書のどの位置におかれているかも加味して、理解することが大切だと思います。 ”もしひとつだけ福音書を読むとしたらどれを選ぶべきか”の問いに、ルカ書を挙げるのが常識とされています。 この福音書に登場するイエスは倫理的なモデル、良き師のイメージが強い。 彼は、弱者や貧者、そして罪びとたちに、神の救済をもたらすためにやってきたと説きます。このthe Prodigal Sonのたとえ話は、ルカ福音書のイエスの教えの中核をなすもののひとつでしょう。 以上でした。

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