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樋口一葉の作品について
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私が初めて「たけくらべ」を読んだのは小学校六年生でした。 「擬古文」の文章は難しかったはずですが、古風な日本語のリズムの美しさにひかれ、ひたすら繰り返し読んでいました。冒頭の「まわればおおもんのみかえりやなぎいとながけれど…」から1ページ分くらいは今でも暗唱できます。同じ本に「わかれ道」「十三夜」「おおつごもり」「日記(抜粋)」なども載っており、その後もずっと愛読書となりました。 明治という、動いている時代の傍らで自分自身思うように生きられない女性の悲しさと強さ、また、その光景を鮮やかに浮かび上がらせるディテールとなっている着物や髪型、人力車、ランプ、といった明治の描写にも強く惹かれています。 大学は国文で、一年生の時に購読のテキストとして「たけくらべ」「にごりえ」を学びました。 少年少女の淡い初恋や、水商売の女の話は大学生の身にはくすぐったかったのですが、各種の解釈や説を学んで、ただ読むだけでなく「学ぶ」というのはこういうことかと実感した記念的作品となりました。 生活のためでしたでしょうが、この作品を生むためにのみ生きたかのような一葉の生涯にも感銘をおぼえています。 今でも一葉やその作品に関する書籍は折に触れて読んでいますが、何度読んでも新しい発見があります。 「感想」とも言えず申し訳ありませんが、本当に書ききれないんです。
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- tera2002
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30年以上前の卒業を控えた高3の時のことです。 ○○の名門と言われた高校でしたが、たったひとクラス女子だけの別名就職クラスというのに在籍していました。 父親が女を学校なんか出しても仕方がないといって・・ 進学の人たちはじぶんの関係ない教科は投げたりしていましたが、私たちはこれが最後の勉強と言うことで、みんな目を輝かせて授業に取り組んでいました。 そんな時、そういう態度に感動した現代国語の先生は、「にごりえ」「たけくらべ」の原文を文庫本でみんなで読み進めるという講義をしてくれました。 一葉の文章の美しさは声を出して読むといっそうわかります。 3年間の授業でこの講義が一番印象に残っています。 美登里と信如の淡いこいごごろを思うたびに、赤い色が瞼をよぎります。 そして薄幸の中で家族を食べさるためにひたすら生きたその短い人生を思わずにはいられません。 この講義の先生はいつもベレー帽をかむり、本当はフランス文学が専門だと言うことでした。きゃしゃな先生のその姿ややわらかなその語り口が今も鮮やかに浮かびます。
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