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江戸時代の遊女のお化粧について。
時代劇で遊女が出てくるシーンがありました、その遊女のおしろいが、顔だけ塗られてなくて、首から下が塗られていたのです。その遊女はあまり位の高い遊女ではない設定の様でしたが、当時、位が高くないと顔だけおしろいを塗らないという風にきまっていたのでしょうか??
- hanginthereog
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- 川原 文月(@bungetsu)
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こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 >>遊女のおしろいが、顔だけ塗られてなくて、首から下が塗られていたのです。 まず、回答から述べますと、 顔も「白粉(おしろい)」で「薄化粧」をしています。 首から下に白粉で厚化粧をするのは、髪の毛の「黒」と対比して襟足(えりあし)を強調して美しく見せるためです。 >>当時、位が高くないと顔だけおしろいを塗らないという風にきまっていたのでしょうか?? 位には関係ありませんでした。 ただし、「かむろ」と言う、まだ、見世に出ない少女は全て「薄化粧」でした。 「上方(かみがた)ポッテリ、江戸淡く」 と、狂歌に詠われたように、 上方では、顔も襟足も厚化粧がもてはやされましたが、これは、公家を真似したもので、白粉を顔から襟足に厚化粧をし、顔は、「眉」も筆で書き、口紅を鮮やかな「赤」で塗りました。公家は素顔を見られることを「はずかしい」という感覚がありました。 江戸では、公家の文化が定着せず、顔は薄化粧、首から下はやや厚化粧が流行しました。 (よもやま話) (1)将軍家に嫁いだ公家の姫君は、大奥でも顔から襟足にかけて白粉で厚化粧をし、眉を書き口紅を塗りました。これは、先にも述べましたが、公家衆は素顔を見られることは「恥」とされたからです。従って、公方さまも姫君の素顔を一生涯見ることができなかった、と、言われています。 なお、将軍のことは「公方さま」または「大樹(たいじゅ)さま」、「御公儀(ごこうぎ)さま」とよばれており、良くTVで、 「将軍様のお成り~」 などと叫びますが、単なる視聴率を上げるための所業。 (2)白粉には「鉛」が多く含まれており、それを塗りたくっているため、顔や襟足から体内に吸収され、情緒不安定、発狂などの精神障害や貧血などを起こす女性が多かった。特に、厚化粧の公家衆や御台所、上方の遊女には多くみられました。 (3)化粧品の種類としては、 「紅」「白粉」「眉墨」「化粧水」「糠袋(ぬかぶくろ)」などがあり、現代のゼリー状、または、クリーム状のものが無かっただけで、ほとんどが揃っていました。また、上流階級の女性は「爪紅」ももてはやされました。 いつの時代でも、女性は化粧には余念が無かった・・・と言うことでしょうね。 (4)庶民の上流階級の妻は「眉」を剃り落として、毎日、眉墨で書いていました。また、遊女では、「眉」は剃らず、毛抜きで余分な眉毛を抜いて形を整えていました。
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なるほど! 顔だけ白くしていないっていうのは、一種のファッションの様なものだったんですね!! ほかにもよもやま話ありがとうございます、興味深く拝読させて頂きましたwww