いくつか理由が挙げられます。
まず、食文化の違いです。アフリカでの一般的な主食と言えば、トウモロコシや根菜類を加工したものです。つまり、調理時間に時間を要し、味がないので副食に食費が掛ることになります。アフリカでの栽培を考慮すると有用なネリカ米ですが、米食文化の導入を進めていくという課題が残っているのです。また、輸入米のほうが結果的に安く手に入るというのも現状です。
それから、ネリカ米は高収量・耐病性を改良してアフリカでの栽培を容易にして、西アフリカ稲開発協会やFAOが積極的に推進しているとはいえ、現地では種子の不足や土壌劣化(陸稲なので焼畑による環境破壊も否めません)などの問題も報告されています。まだ産地の土壌との相性など、足りないデータがまだまだあるので、これからの研究が注目されます。ご参考になれば幸いです。
※リンク先はネリカ米がもたらす長所の紹介です。裏を返せばアフリカ農業の改善すべき問題点です。
お礼
英語のサイトもたくさん回ってみたのですが、長所ばかりが書いてあり普及が進んでいないとする内容は非常に少なかったです。 回答いただき、ありがとうございました!