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人類は月へどうやって降りたのか?

jupitanの回答

  • jupitan
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回答No.7

まず、いきなりアポロ(計画)で月着陸を果たしたのではありません。 1960年代初頭のマーキュリー計画(一人乗り)、ジェミニ計画(二人乗り)を経て、専用の(それまではアトラスやタイタンなど軍のミサイル打ち上げ用を流用)大型3段式打ち上げロケット(前段階のサターン1B、そしていよいよ本命のサターンV)の設計・開発・製造、そして三人乗りアポロ宇宙船(CM&SM)と月着陸船(LM)の開発に辿り着くのですが、それには膨大なデータや培ってきたノウハウ、数々の試行錯誤を必要としました。具体的には有人の地球周回軌道飛行、地球-月間の飛行、月周回軌道飛行、宇宙空間でのランデブー、ドッキング、宇宙遊泳、大気圏再突入、太平洋上着水、空母による回収、等々です。 やがてそれらの蓄積は確実に人類を月に送りこめる!という確信へと変っていくのです。 アポロを打ち上げたサターンロケットはかのドイツ人天才科学者フォン・ブラウンのそれまで培われたノウハウの集大成による設計です。 有名なアポロ13号は運悪く支援船にトラブルが起き、急きょ帰還を余儀なくされましたが(この時の乗組員とNASAとの残された機能をフルに使っての臨機応変措置は見事の一言でした!)、アポロ11号から最後の月着陸をしたアポロ17号まで月着陸船(乗員2名)に乗った12名が月着陸を果しました。この間、打上げや帰還時の失敗は皆無です。これはメインの月着陸と合わせて本当にすごいことです。 確かに現在のコンピュータ技術と当時のものとは「月?とすっぽん」でしょうが、宇宙空間でのドッキングや月面着陸等の重要な部分は各ベテラン宇宙飛行士のまさにパイロットとしての職人芸!に大いに頼る部分があったと聞いています。 そんなところがコンピュータ任せでハイテクを駆使した現在のものより遥かに確実にコトを成功裡に導いた主たる要因かも知れませんね。 このサターンロケットこそが、地球の周り(一応、ぎりぎり宇宙空間と呼べますが)を這うように?飛行するスペースシャトルなどとは違い、まさに真の宇宙ロケットでした。多段式(三段式)によりぐんぐんとスピードを増し、やがて地球の重力を振り切り(脱出速度)真の宇宙空間に飛び出した先端部のアポロ宇宙船は一路、月を目指したわけです。 月の周回軌道上で指令船(CM)から切り離された着陸船(LM)は下部のメインエンジンを噴射しながら軟着陸します。月面着陸後、今度は上部のみが切り離されてエンジン噴射して上昇します。120~130キロ上空で周回中の指令船とドッキング後、着陸船上部を切り離し月面に捨てます。 その後、地球への帰還に移ります。地球の軌道に乗ると最後に支援船(SM)を切り離し、三人の乗った円錐形のカプセルのみが大気圏再突入は果し、三個の大型パラシュートで減速しながら太平洋上に着水、そして待機していたヘリで無事回収後空母へと運ばれて本国に戻ります。 燃料ですが、液体燃料の化学ロケットなので主にケロシンとヒドラジンですね。酸化剤と混合し真空中でも効率よく燃焼します。ただ、前者は推力は大きいものの長時間貯蔵が出来ないので第一段目に、後者は推力は若干劣るものの常温で長時間貯蔵出来て何度も着火可能なので上段部や宇宙船(カプセル)の主エンジンや姿勢制御用に用いられます。 最後に、間違いなく人類は月に行ってますよ! ちなみに一昨日の7月21日はちょうど40年前、人類が初の月着陸の偉業を成し遂げた記念すべき日でした・・・

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