• 締切済み

生産費逓減のあとの上昇 上昇はなぜ起こる?

ミクロ経済学の生産費用曲線について質問です。序盤は生産費逓減ですが、これは規模の経済や経験曲線などで「そうなるだろう」とは思います。ですが逓減した後の上昇がなぜ起こるのかが分かりません。作れば作るほどコストは下がるのではないでしょうか。 上昇の理由を教えていただきたいです。具体的な例などもあればうれしいです。

  • jonsi
  • お礼率34% (203/586)

みんなの回答

  • gootttt
  • ベストアンサー率61% (191/309)
回答No.2

確かに小規模でしたら、大量に作った方が低コストで作ることができます。 なぜならば、最初に用意した設備や資源を使いきることで生産に無駄がなくなるからです。 しかし、生産要素(土地、資本、労働者、原材料など)は有限です。ですので、一定以上の大量生産になると資源が枯渇もしくは劣化していき、コストは次第に上がっていきます。 最も分かり易い例は農業でしょう。 確かに、米を作る場合もある程度の量を作る方が低コストで作ることができます。最初に開墾した田を全て使い切ってしまった方が当然効率よく米を生産することができます。 しかし、ある程度以上の米を生産する時はどうでしょうか?一番最初に開墾した田を使い切って生産できる以上の米を生産する必要があるなら、新たな田を開墾する必要があります。 しかし、最も良い土地は最初の田に使っているはずですから、二番目の田は最初の田より、日当たりが悪かったり、家から遠かったり、生産効率が悪いはずです。 二番目はまだマシだったとしても三番目、四番目はどんどん条件が下がっていくはずです。ですから限界費用はどんどん上昇するというのが基本的な考え方です。 石油で例えれば、石油の消費量が少ないなら、生産側は掘りやすい油田だけを安く掘ります。その結果提供される石油の価格も低い水準になるでしょう。しかし消費量が多いならば、海底油田などの掘りにくい油田を高いコストをかけて掘る必要があるので、価格も高い水準になるわけです。 自動車で例えるならば、個々のメーカーで考えるのではなく、自動車産業全体として考えてください。 自動車を作るには組み立てる労働者、自動車工が必要です。 しかし、自動車工は無限にいるわけではありません。今までの給料水準で自動車工になりたい人間は、大抵既に自動車工になっていますから、新たに自動車工場を立てるには、今まで以上の高い給料で自動車工を集める必要があります。 ですから自動車の国内生産をこれ以上増やすと限界費用が上がってしまうので、日本の国内メーカーは海外移転を進めているわけです(勿論それだけが理由ではないですが)。 ただこの考え方は随分昔に出来た考え方なので、この考え方が通用し難いときもあります。 例えば用意した設備や資源を使い切るまで(設備や資源を使い切る事により無駄を無くす)もしくは質問者さんが言う序盤の生産費逓減などがそれにあたるわけですね。 大規模の効率の良い設備を導入することによる規模のメリットです。 農業で例えれば、広い田があれば大きいトラクターや大きいコンバインで効率よく農業ができるので生産コストを抑えることができます。 しかしそれによってコストが下がっても、土地、労働者などに限りがある以上生産量を増やしていけばいつか必ず生産コストが上がっていく時があるわけです。 さらに、限界生産力逓減の法則が殆ど通じない業界も存在します。 その良い例がコンピューター業界や製薬業界です。 窓のようなOSや新薬などですね。 固定費用の開発費が生産費の殆どを占め、限界費用が極端に小さいので、これらの製品はまさしく作れば作るほど安くなります。正確には限界費用は低い水準で一定なのに対して固定費が高いので作れば作るほど平均費用が下がっていくわけです。 そのくせ固定費(開発費)が高いため参入障壁が高く、独占企業が好き勝手に出来てしまう困った産業なわけです。

回答No.1

どういう曲線か良く分かりませんが、大きなステップ増加の例としては、新たな設備投資などがいる。 なだらかなものであれば、時間外作業が発生するため割り増し費用が発生したり、外注化などによる費用アップでしょうか。

関連するQ&A

  • 限界生産力逓減の法則

    こんにちは。 資格試験で経済一般知識を勉強しています。時間がなくテキストを読むしかできないので深く調べられないため教えて下さい。 普通大量生産した方がコストが下がるのが一般的であるのに、限界生産力逓減の法則が成り立つと仮定されるのはどうしてなんでしょうか。 理論上生産の増加に伴い追加的に負担する限界費用が次第に大きくなることを表す、とあるのですがなぜ現実とは違う理論を仮定するのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

  • 費用逓減消費について

    費用逓減消費について質問があります 一般的に、費用低減消費の例として電気・ガス・水道といった「公共事業」が挙げられると思います。 そして、これらの財は、市場を通じて供給できるが、生産規模が大きいほど小さい費用で生産できるため、ひとつの企業が市場全体を支配するようになります。 ここで質問なのですが、「生産規模が大きいほど小さい費用でできる」という意味は具体的にはどういう意味なのでしょうか?公共事業である電気・ガス・水道が、何故生産規模が大きいほど小さい費用で生産できるのでしょうか? 初歩的な質問で申し訳ありませんが、ご教授願います。

  • 企業の生産関数は、規模に関して逓減?

     企業の生産関数は、 サービス業は規模に対して一定、 電力会社は規模に対して逓増というのは理解できるのですが、 一般的には、企業の生産関数は規模に対して逓減と聞きましたが、本当でしょうか? いわゆる「規模の経済」とは反対なので、理解できていません。 ご存じの方、よろしくお願いします。

  • ミクロ経済学 限界生産力について

    ミクロ経済学の質問です。 コブダグラス型生産関数についての記述に 限界生産力(MP)は生産要素投入比率によって決まり、生産規模には依存しない とあったのですが、どういうことでしょうか? 限界生産力逓減の法則とは違うのでしょうか?

  • ミクロ経済学の消費者余剰の具体的意味

     ミクロ経済学は売り手と買い手の経済行動をミクロな視点から積み上げていってマクロ経済を読み解くという視点かと理解しています。その理論の一つに消費者余剰、生産者余剰という概念があります。  生産者余剰は平たく言えば売上高から費用を引いた残りの利益のことを指していますね。この売上高も費用も日常的な感覚や会計の視点からも納得感があってすぐに理解できます。  ところが消費者余剰になると途端に分かったような分からないような、きつねにつままれたような感覚になります。定義としてはある財について最大限払ってもよいと考えていた金額から実際に買えた金額を引いた残りが消費者余剰ですよ、とされています。生産者余剰における売上高や費用に相当するミクロ経済学的な定義に比べて、消費者余剰における最大限払ってもよいと考える金額という定義はあいまいなものでいまひとつ納得感がありません。  生産者余剰を分析する際の供給曲線はその本質は別名、限界費用曲線と言われているように費用曲線ということですよね。総費用曲線を生産量で微分した曲線です。ある財を生産する費用は客観的に測定可能です。  消費者余剰を分析する際は総消費便益曲線を消費量で微分します。それが需要曲線です。需要曲線が右下がりになるのは、微分する前の総消費便益曲線が逓減しているからですね。  消費者つまり買う側にとっても利益があるよという考え方は経済学特有の思考方法と思います。普通に考えれば買う側には費用のみが発生するのであり、儲けがあるなんて想像もしません。このあたりをどう飲み込むのかがミクロ経済学を理解するポイントのひとつのように思われます。  買う側にとっての総便益というのは、売る側ににとっての総消費のように客観的に測定できるものなんですか?買う側にとっての総便益曲線が客観的に描ければ消費者余剰も理解できることになるような気がします。そもそもそこは定義の話でそいういうものとして飲み込んで、ミクロ経済学を理解すべき性質のものかもしれません。

  • ミクロ経済学についての質問です

    今週、ミクロ経済の試験があるのですが I長期平均費用逓減産業とはどういう状況であり、経済にどのような影響を与えるか。 II等生産曲線が原点に対して凸なのは何故か。 III需要の価格弾力性が需要曲線の場所によって異なるのは何故か、また、その大小と値上げが収入に与える影響について説明せよ この3つがどうしてもわかりませんでした。 どなたかお分かりになる方、一つでもいいので教えて頂けたら幸いです。

  • 独占企業への課税と価格の上昇幅について

    独学でミクロ経済学を勉強しているものです。 タバコが1社だけで生産され、限界費用は一定であるとします。 ここで政府がタバコ1箱につき、10円の税金を新たに課したとします。 タバコに対する需要曲線が線形(数量をQ、価格をp、a、bは定数として 需要関数がQ=a-bpで表される)ならば、タバコの価格上昇幅は、 税額よりも大きくなるでしょうか?それとも小さくなるでしょうか? (課税により独占企業の限界費用はちょうど税額分だけ増加することに します) 『スティグリッツミクロ経済学』 第8章独占、独占的競争と寡占 P.394の練習問題2より抜粋しています。 ミクロ経済学に詳しい方ご教示願います。

  • 生産者余剰分析と限界費用の関係

    ミクロ経済学の生産者余剰分析についてなのですが、 生産者余剰=収入-限界費用 と習ったのですが、 (数量×価格が収入で、供給曲線から下の部分が限界費用で) どうもピンときません。。。 企業の利潤最大条件で価格=限界費用ですので、 限界費用で売れたということはすでに利益は出たということですよね? ならば限界費用を全部引くってのはおかしくないですか?? 差引かれた限界費用(生産者が売りたいと思う価格)の中にも利潤は含まれているはずだと思ってしまうんですが。。。 間違いなく私の理解が間違っているのだろうなぁーと思うのですが、 どのように理解をもっていけばいいのかわかりません。。。 どなたか教えていただけると本当に助かります。 よろしくお願いいたします。

  • 生産能力の拡大と固定費

    生産設備能力の拡大に従い設備コストの限界的増分が逓減し、平均費用も低下する、ということを聞いたのですが、これは同じ生産能力を持つ設備を2つ運用するよりも、2倍の生産能力を持つ設備を運用するほうが固定費が低いという意味なのでしょうか? 分かりにくい質問で申し訳ありません・・・

  • 供給曲線の形について 右上がり、右下がり

    資格試験で「経済学」の勉強をしています。 右上がりの供給曲線が、導出されるプロセスについて、なかなか納得がいきません。 一般的に、図で(1)の形が、出てきて、限界費用曲線(MC)と、平均費用曲線(AC)や平均変動費用曲線(AVC)との交点の右側が、供給曲線という説明がされると思います。 上段の、費用曲線が生産量が増えた時に、再度、上方へ傾きを急にしていくプロセスについて、そうかなあ?と思います。 一般的には規模の経済が徹底的に機能していて、上方へ傾きを急にしていくようなプロセスは、あまりないのではないかと。 生産量が増えた時に、 手狭になってきた工場で生産しないといけないとか 労働者の管理がしづらくなり、管理部門が膨れ上がるとか、労働組合ができて賃上げ交渉してくるとか あるとは思いますが、 鴻海とか、大量生産で勝っているところをみるにつけ、そう思います。 あるいは、大規模な設備投資をするリスク、実際に破綻する大規模な工場(シャープ亀山工場など)のコストなども、考慮するので、上昇するということなのでしょうか。 もし(2)(変動費と固定のお馴染みのグラフ)の形、あるいは(3)のような形の費用曲線であれば、限界費用曲線は、水平あるいは右下がりになるかと思うのですが、一般的には企業の状況としては、(3)のような状況のほうが多いのではないかと思うのですが、どうでしょうか? そうであれば、この右下がりの個々の工場の供給曲線を、合計したときの、供給曲線も、同じように右下がりになると思います。A) また一方で、全く別の視点で、 価格が高いほど、生産者は新規参入したり無理してでも生産するので、供給曲線は右上がりになる、というのは、よく分かります。B) AとBで矛盾するので、よく分からなくなります。 断片的に理解しているので、なにか根本的な誤解があるかと思うので、ご指摘いただければありがたいです。