黒体輻射セクションでつまづいているのですが,ご教授いただきたいことがあります。

このQ&Aのポイント
  • 空洞内の放射輝度は光の進行方向に依らず、空洞の形や壁の材質にも依存しないことが熱力学第二法則から導かれる。
  • 小円盤の温度が上がることによる熱力学第二法則への矛盾について、温度の低いところから高いところへ熱が移動することが関連している。
  • しかし、等温な状態から小円盤の温度が上がることについては納得できない。
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黒体輻射

W.グライナー 著の量子力学概論を呼んでいます。 早くも黒体輻射セクションでつまづいているのですが,ちょっと ご教授いただきたいことがあります。 この本には以下のことが書かれています。 ``空洞内のどの場所においても放射輝度 J(ω, T)は光の進行方向 に依らない。また,輻射場は等方的であり空洞の形や壁の材質に 依らない。というのも,もしそうでないとしたら熱力学第二法則に 反するからである。つまり 放射輝度 J(ω, T)が他のどの方向より 大きくなるような方向があるならば,その方向と垂直に,壁と同じ 温度の小円盤を入れると小円盤の温度が上がることになってしまうが これは熱力学第二法則に矛盾している'' 私が困っているのは,小円盤の温度が上がることになってしまうのが, どうして熱力学第二法則と関係あるのかというとことです。これは 温度の低いところから高いところへ熱が移動しているという点で 熱力学第二法則に矛盾しているという説明でよいのでしょうか。 しかし,もともとは等温であったのですっきりと納得できません。 ご教授ください。

質問者が選んだベストアンサー

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  • ojisan7
  • ベストアンサー率47% (489/1029)
回答No.1

>これは温度の低いところから高いところへ熱が移動しているという点で熱力学第二法則に矛盾しているという説明でよいのでしょうか。 ということですが、その把握でよいと思います。 >しかし,もともとは等温であったのですっきりと納得できません。 ということですが、これについても、同じことです。1つの系で低い温度(等温の)から高い温度に熱を移動させることは、系の外部に何の変化も起こさせずには不可能だからです。

JJQ303
質問者

お礼

非常に早いレスポンスありがとうございます! きちんと理解できました。ありがとうございました。

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