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鉄道終端駅の安全は?

先日の土佐くろしお鉄道宿毛駅の特急列車暴走事故は、各方面に大きな問題を投げかけました。まずは、死傷された方のお悔やみ、お見舞いを申し上げます。 マスメディア各社の報道を総合しますと、事故を起こした列車は、最高速で駅構内に突っ込んだようです。 近々、私は高松(ここも宿毛駅と同じ様な頭端式ホーム)に行く用事が有るのですが、運転士に事故あるときは運命共同体になるのか大変に心配です。 全国に最高速で突っ込んでも安全な駅は、有るのでしょうか? 尚、「ATS-P」の存在は知っていますが、絶対に安全なのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.3

質問者さん こんにちは >全国に最高速で突っ込んでも安全な駅は、有るのでしょうか? というのはNo.1さんやNo.2さんのおっしゃっている通りありません。 ただし実際は”大部分の鉄道では最高速度で突っ込まない様な工夫がされている”というのが本当のところです。 質問者さんの言うとおりATS(列車自動停止装置)というのもその一つです。 ATSにはいろいろな種類があって(ATS-P)というのは”安全に止まれる速度パターンと列車の速度と照査する機能つき”のものを指しており、おもに首都圏や大阪圏のJRなど列車密度の高い場所で使用されています。 四国のJRおよび土佐くろしお鉄道の信号保安装置がどの種類を使用しているかにもよりますが、速度と照査する機能がないタイプなのか、または、連続的ではなかった(点照査)のか。(四国の鉄道で詳しい方補間お願いします。)点照査の場合はその地点を越した後に(力行)できてしまうのかもしれません。 国鉄時代からの方式のATSだった場合、ATSの仕掛けは先頭車両に搭載されている車上子へ2本のレール間に設置してある地上子から信号機が何を示しているのかの情報を発信しています。駅の手前には場内信号が設置されており、終端駅などは恐らく(黄)が示されていたと思います。このとき、その信号を超える手前で45km/h(鉄道会社にもよりますが・・・)まで減速しなければなりませんし、その先が終端だったり、出発信号機が(赤)の場合はATSが警報(ベル)を鳴らします。このATSには欠点があり、運転士はブレーキを掛けながら、確認ボタンを押すとATSは解除され、警報音は(ベル)から(チャイム)音に変わります。確認ボタンを押さないと非常ブレーキがかかりますが、確認ボタンを押して(チャイム音の時)しまうと、ATSは解除されているので、また加速できてしまいます。もし、このときに運転士さんにアクシデントが起こって、ハンドルを(力行)状態にしてしまった場合、止まれないこという状況になってしまいます。 (ちなみに、このATSの欠点で中央線東中野駅で過去に総武緩行線の電車事故がありました。朝のラッシュ時でダイヤが乱れており、事故をおこしてしまった運転士さんは、すこしでも遅れを取り戻そうと先行する電車に見越し運転で近づこうとしたところ、東中野駅構内で停止していた先行電車に追突してしまいました。この欠点を補って普及したのがATS-Pで、見越し運転がでない仕様(確認ボタンを押して解除する機能がない)になっています。) また、国鉄時代からのATSは運転士が目視で(黄)信号や予告信号機を視認した位置でブレーキをかけて、その信号を越えるまでに45km/h以下に落とすというのが前提ですので、速度照査機能が無いようなとき、場内信号手前で十分に速度が出てしまうと、やはり非常ブレーキがかかっても駅終端で止まれないと思われます。 東京の私鉄駅には宿毛駅の様に終端駅が多く存在しますが、よく利用する京王線の新宿駅を観察すると、終端部近くに地上子がたくさん設置されています。この地上子はよく見ると、終端の車止めに近づけば近づくほど地上子同士の間隔が詰まっており、それぞれの地上子ごとに細かく速度が決められていて、たとえば25km/h以下、20km/h以下、15km/h以下、10km/h以下、5km/h以下、0km/h以下(停止位置)などと設定されている様です。それぞれの地上子を設定されている速度を越えて通過してしまうと非常ブレーキがかかり、強制的に停止してしまいます。また、停止位置を越えてしまっても十分に速度が落ちているので、ATSによる非常ブレーキがかかっても十分に止まれます。(ただし、当然装置が壊れていないことが前提です。)JRのATS-Pも検出方法や動作のさせ方は違いますが、機能的には同様のものです。 今回は事故調査の結論が出ていないためなんとも言えませんが、”運転装置の不備””ATSの故障””ブレーキ系統の故障””信号システムの設計ミス”など考えられます。新聞記事によると、「運転席にある力行ハンドルが加速位置となっていた」とあり、運転装置の不備も気になります。ハンドルを放すと(運転士さんが意識不明となった時に握ったままなのであれば仕方ありませんが・・・)手を離すとバネの力で”切””位置に戻る様に設計するべきです。信号システムの設計ミス”というのは、もし、速度照査機能付きのATSであった場合、その場所で出しうる最高速度からATS非常ブレーキを動作させて、安全に止まらせることのできる位置に地上子を設置していたのかどうか?ということで、とても気になります。また、ATSを装備していてもメンテを怠っていて、もしくは定期検査後の試験方法不備で正常動作しなかったという事態も考えられます。(故障しない機械はありません。いつか壊れます。ですからメンテは重要です。) 命を失わない自衛策としては (1)先頭車両に乗らない、(2)2両目、3両目に乗車する場合、車端部には乗らない(衝突したときに車両同士がぶつかり、2,3両目あたりの車端部に力が加わり潰れやすいので)というところでしょうか・・・ ※私は鉄道好きなので、ついつい先頭車に(それも運転席のすぐ後ろに)乗ってしまいますが・・・・

Kazupie
質問者

お礼

ご丁寧な回答、ありがとうございます。 私も小さい頃からの鉄道ファンで、運転台後ろの「かぶりつき」が好きでしたが、先頭車には乗らないようにします。

その他の回答 (3)

  • B-rapid
  • ベストアンサー率33% (368/1098)
回答No.4

♯2です。 ちょっと補足しますと、少なくともJR発足以後に製作された鉄道車両については、運転士に何かあったときの何らかの安全装置が取り付けられています。 新幹線の場合は、ATCがあります。山陽新幹線で運転士が睡眠時無呼吸症候群が原因で運転中に意識を失ったときはこのATCが正常作動して停車位置がずれた程度で済んだというのはその好例です。 在来線の場合は、EB装置もしくはデットマン装置があり、JRグループ(や乗り入れている鉄道)ではEB装置が一般的に採用されています。これは一定時間(約1分)運転士が何も運転関係操作をしないと警報ブザーが鳴り、その段階で確認ボタンを押すなどの操作をしないと非常ブレーキが作動するものです。 今回の事故の場合は、このEB装置が作動した形跡がないことが事故原因解明の鍵になっているわけです。 ちなみにデットマン装置は私鉄などに採用されているシステムで、マスコンハンドル(自動車で言うアクセルにあたるもの)から一定時間手を離すと自動的に非常ブレーキが掛かるものです。

Kazupie
質問者

お礼

その後のマスメディアの報道を見ますと、ATS地上子の設置間隔に問題があったようです。今回の見直しで、より高度な保安システムになることを期待します。

  • B-rapid
  • ベストアンサー率33% (368/1098)
回答No.2

>>全国に最高速で突っ込んでも安全な駅は、有るのでしょうか? 結論から言ってしまえば「ありません」、それこそ「絶対に墜落しない飛行機はありませんか?」レベルの話になります。 一部の駅では、車止めに衝突したときにの衝撃を和らげる油圧ダンパーを取り付けてあるところもありますが、今回のように100km/h近い速度での衝突は想定外でしょう。 今回の事故はまだ最終的な原因は明らかになっていませんがEB装置が作動した形跡がないことから終着駅に到着する寸前に運転士に何らかのアクシデントがあって制御不能の状態に陥った様です。 その為ATSは作動したものの想定速度をはるかに超える速度でしたから非常ブレーキが間に合いませんでした。 ATS-Pですと、そのあたりはある程度は回避できますけど車両側のブレーキ系統が故障していると作動してもブレーキがきっちり掛からないという可能性(過去の過走事故にもブレーキ系統の故障が原因と言うのも多い)もあります、より高度なATCを採用しても大阪市のニュートラムでブレーキ系統のトラブルが主因で過走し車止めに衝突する事故を起こした例もあります。 今回の事故は不幸な偶然が重なり合った結果と受け止め、あまり無用な心配をされないほうがよろしいかと思います。

Kazupie
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 やはり、「絶対に墜落しない飛行機」はありませんよね。 土佐くろしお鉄道では、全線全駅のATS見直しを運行再開までにするそうです。

  • Kon1701
  • ベストアンサー率24% (1445/5856)
回答No.1

まず、列車の大幅なオーバーラン、これは滅多にあるものではありません。今回は終端ゆえに大きな事故となりましたが、通常の駅であっても大きなオーバーランはやはり別の種類の事故につながります。しかし、毎日数え切れない列車が駅に止まるのに、この種の事故はほとんどありません。停車と通過を間違えた例はまれにありますけど。 また、駅でなくても先行する列車がいるのに減速しないと追突の危険があります。このような事故もまた、ほとんど発生しません。 安全のための機能は正常に機能している、と考えるべきではないでしょうか? もちろん絶対なんてことはありません。ですが、確率的には無視できるほど小さいものではないでしょうか? 一般に終端駅は、わずかなオーバーランでも事故につながるため、途中で速度オーバーなどの監視をして自動的にブレーキをかけます。 事故は完全に防げはしませんが、安全への配慮は行われています。私は列車に乗るのをやめたりはしませんね。

Kazupie
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 やはり、「絶対安全」と言うことはありませんよね。 土佐くろしお鉄道では、全線全駅のATS見直しを運行再開までにするそうです。

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