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日本帝国海軍と陸軍は折り合いがつかなった?

この度、日本の太平洋戦争に関して質問させて頂いています。 太平洋戦争以前から中国に進出していた陸軍と、 太平洋戦争開戦に積極的ではなかった海軍が仲が悪かったと聞いたことがあります。 実際には太平洋戦争開戦に関して、陸軍・海軍はどのような意見があったのでしょうか。 また陸軍・海軍それぞれの上層部では勝利(または敗戦)についてどのような意見が持たれていたのでしょうか? 沢山のご意見をお聞きしたいので、ご意見お待ちしております。 どうぞ、よろしくお願いたします。

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  • mm058114
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回答No.4

この質問は、 1、何故陸軍と海軍は、仲が悪かったか? 2、太平洋戦争開戦に際して、上層部にどのような意見があったか? 3、どういう終戦講和を考えていたか? と言う事でしょうか。 1、 ・明治に遡り、陸軍はドイツを師とし、海軍はイギリスを師としたことにより、戦略眼が違った。 ・海軍は、日露戦争前に山本権兵衛大臣が解消したが、参謀総長の下に軍令部長だった姿を、未だに遺恨を持っていて、対抗意識があった。 ・陸軍は世界三大陸軍に数えられ、海軍も世界三大海軍に数えられていて、陸海両方、三大に入っているのは、世界中で日本だけだったけれども、それぞれの仮想敵国が違い、陸軍はソ連、海軍は米国で、バラバラであり、まるで日本の中に、別々の2つの国が共存していた様なものだから。 ・海軍はイギリスを模したスマートで、クーデターを起こしたり、長を無視した参謀による独断専行が横行する陸軍を、嫌っていた事。 ・陸軍は、莫大な予算を使いながらも、何もしない海軍を勇気が無いと嫌っていた事。 ・陸軍の政治に介入しようとする事を、良しとしない海軍は、陸軍を軽蔑していたこと。 2、 ・海軍は、陸軍が中国で戦争をしているのに、海軍も莫大な予算を使い戦力を作っているので、早く戦争しなければ、海軍のメンツが立たないと考えていた。つまり、太平洋戦争は海軍が欲した戦争である。 ・陸軍は、太平洋は海軍の戦争なので、大きな戦力を必要とせず、開戦当初の攻略作戦に少数戦力を裂けば良く、占領なれば、陸軍兵力は撤収すれば良いと考え、人ごとだった。 そして、撤収した兵力は、対ソ戦力に充当、若しくは復員して、弾発力向上の機会と考えていた。 ・対米英戦争時に比島、香港、グアム作戦を行う事は、大正時代から決まっており、陸軍兵力を使う事は、研究目標、規定の事になっていた。 ・海軍は、米軍の上陸攻撃力は弱いので、太平洋の島々は、海軍陸戦隊のみで、守備できると思っていた。 ・シンガポールに手を出したのは、南部仏印が手に入る事ができたから。従来は、海軍潜水艦による封鎖作戦と考えられていた。結果的に、マレーのゴム等の戦略資源を手に入れる事ができた。 ・海軍は、蘭印の油を欲しており、早期攻略を確実にするため、空母部隊を使うつもりだった。ただ一人、山本五十六がゴネて、真珠湾攻撃が行われた。 ・海軍の一部では、太平洋の戦争なので、海軍側から大臣兼任の首相が出なければ、おかしいと思っていた。譲って陸軍から出すのであれば、皇族。 3、 ・具体的終戦戦略は無かった。 ・海軍は、従来からの戦艦同士の艦隊決戦に勝利さえすれば、米国が講和を持ちかけると考えていた。 ・海軍は、艦隊決戦後に講和に応じない時は、太平洋の島々を要塞化長期不敗体制を作り、10年、20年、膠着戦をするつもりであった。その為に、海軍の戦力は、昭和25年完備を目標に進行していた。 ・陸軍は、このままの状態で戦力保持すると、昭和25年には国内経済生産力が破綻することが試算されており、中国戦線から毎年10万人削減目標進行中であったが、削減どころか、逆に増加してしまっていて、早期に長期作戦参加部隊の復員を行い、対ソ戦の国内弾発力の拡大を望んでおり、関心は中国にあり、対米戦には我関せず状態であった。 こんなところで、どうでしょう。

punizoku2
質問者

お礼

丁寧に解説して頂き、とても勉強になりました。 陸軍は大陸へ、海軍は東南アジア→太平洋への進出を考えていたのですね。 大変有難うございました。

その他の回答 (3)

  • eroero4649
  • ベストアンサー率31% (10467/32916)
回答No.3

#1です。開戦の経緯と様々な事情についてはそれだけで本一冊書けるほどの話がありますし、陸軍の内部事情について言及すると皇道派と統制派の内部争いっていう話も出てこざるを得ず、そうなると「こーどーはってなんですのん?」という方にはチト難しすぎる内容になってしまうのでその辺りは割愛します。今年は戦後70年ということで太平洋戦争に関するムック本が沢山出ています。そちらによくまとまっていますのでそちらをご覧いただいたほうが話が早いです。 で、なんとなく世間のイメージとして「日米開戦に走った陸軍、積極的ではなかった海軍」というのがあると思いますが、それは一体誰が作り上げたイメージなのか分かりませんが、それは「事実ではない」といっていいと思います。確かに山本五十六提督や井上成美提督は開戦反対派だったのでそのイメージが世間に広まっていると思うのですが、結局太平洋戦争とはその名の通りに海の戦争ですので、どこへ行くにも船に乗らないと始まらないんですよ。だから陸軍がいくら積極的になろうがなるまいが海軍がやる気にならなかったら戦争は始められないんです。 海軍の思惑としては、「早いうちの開戦ならなんとかなる(かもしれない)」という希望的観測があったと思います。当時大和型戦艦を建造している最中で、3隻作っていましたよね。アメリカも新鋭戦艦をそのうち建造してくるけれども、大和型が完成してそれに対抗できる戦艦をアメリカが作るまでの間は日本側にやや有利になるだろうと。そしてアメリカは英独戦争(ナチスドイツとイギリスとの戦争)で英側に立っていたから大西洋艦隊の艦船を太平洋に回すことはできず、アメリカに二正面戦争を強いることができるかもしれないという期待はあったと思います。 あくまで海軍は「敵国海軍との決戦に勝つこと」を考えるところですから、国家の生産をどうするかとか、どうやって戦争を終わらせるかというのはそりゃ「政府や政治が考えること」なんですよ。それは陸軍も同じです。 そういうどういう方針で戦争をしていくかというような考えを「戦略」と呼ぶのですが、日本にはこの戦略を考えられる人がどこにもいなかったのです。どうするかの方針も示さないままふらふらと戦争に進んでいった当時の人々を我々は批判する資格はありません。だって、福島第一原発事故をどう収束させるのか誰も何も考えないまま原発再稼働にふらふらと進んでるじゃないですか。 「歴史はくり返す」っていうけれど、ここでくり返されているんですよ。私は福島第一原発事故は太平洋戦争におけるミッドウェー海戦の敗北と同じだと思っています。ミッドウェー海戦に敗北した時点で、太平洋戦争の日本の敗北への道筋はほぼ決まりました。しかしまだこの頃はそれに気づく人はほとんどいませんでした。同じように原発も私は実質的には終わったと思っています。理由は、もう新規で原発を建設することは現実的に不可能だからです。建設していいという自治体なんて日本中どこでも見つからないでしょう。そして事故の後始末もままなっていない状況なのに、「原発は日本の国策だから決して歩みを止めてはいけない」って堂々といってる政治家も少なくないでしょう? 何事も、始めるのは簡単だけど終わらせるのは難しいのです。不倫と同じなのであります。

punizoku2
質問者

お礼

日本にはこの戦争を進めるための戦略がなかったのですね。 陸軍も海軍もそれぞれの場所で戦略なしで戦っていたという感じでしょうか。 私も原発は反対です。 貴重なご意見ありがとうございます。

noname#212058
noname#212058
回答No.2

陸軍は最初から最後まで中国のことしか見ていません。中国の戦線をどうやって維持するかが問題で、太平洋の戦争は「中国で戦争続行するために、海軍が資源を回収のお使いに行った」程度にしか考えていなかった節があります。あのような大規模な戦争にもかかわらず、部隊のほとんどを中国から動かしていません。 海軍は海軍で、太平洋戦争前は、中国戦線での華々しい成果を国民に喧伝していた陸軍に比べて肩身が狭く、海軍士官は街ゆく人に「海軍の弱虫」となじらたこともあるようです。ここで一発、という想いもあったでしょう。また日本海海戦の記憶もあり、「自分はやればできる子」なんだと思っていた節があります。 戦況が悪化してくると海軍はわりと早いうちから諦めムードが漂います。艦が無ければ戦えませんので、ある程度失うともう挽回不能なことがハッキリ判っちゃうのでしょう。陸軍は中国しか見てないので、太平洋とは逆方向でインパール作戦とか始めて大いに楽しんだようです (皮肉)。 終戦前夜はもはやぐちゃぐちゃで、陸軍の一部はクーデター (宮城事件) まで起こして終戦を阻止しようとしますが、最終的には 8/15 に玉音放送が流れて終戦になったのは既知の通りです。これは首相・陸軍大臣・海軍大臣が良く踏ん張りました。太平洋戦争を通じて陸軍はケチョンケチョンに言われがちですが、最後の陸軍大臣は自分の責務を全うしたと思いますね。

punizoku2
質問者

お礼

玉音放送を阻む事件があったと聞いています。 それを考えると玉音放送を無事に行えたこと、内閣の方たちは頑張ったのですね。 回答大変有難うございました。

  • eroero4649
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回答No.1

>実際には太平洋戦争開戦に関して、陸軍・海軍はどのような意見があったのでしょうか。 海軍・・・俺たちのォォォ、戦争ダー!!! 陸軍・・・俺らの仮想敵国はソ連ッスよ。どうぞご勝手に。え?アメリカ陸軍の装備?興味ないんでよく知らないッス。 >また陸軍・海軍それぞれの上層部では勝利(または敗戦)についてどのような意見が持たれていたのでしょうか? <景気が良かった(勝ってた)頃> 海軍・・・うっひょうもうここまで来たらオーストラリアもハワイも占領しちゃうもんねえ。陸軍さん、部隊出してね! 陸軍・・・そんな戦力は用意できねーしそもそもそんだけの部隊を送る船もねーじゃねえか。バカジャネーノ。(世間のイメージと違って「補給が維持できないからお断り」といっています) <景気が悪くなった(もう負けそうな)頃> 海軍・・・もう空母も戦艦もやられて、フネのない海軍って(涙) 陸軍・・・負けたのは海軍であって陸軍じゃねえよ。でもアメリカ陸軍の火力スゲーナ。どうしたもんかな。

punizoku2
質問者

お礼

回答有難うございます。 なるほど!と大変参考になりました。

punizoku2
質問者

補足

私の読んだ書物の中には日本政府及び海軍司令部は太平洋戦争をできるだけ避けたいとの和平工作が見受けられました。 山本五十六の書籍などには真珠湾攻撃でアメリアにぐうの音も出ないほどの大打撃を与えなければ太平洋戦争は敗戦するとの考えを持っていたとありました。 この辺りのお話しをご存じの方がいらっしゃいましたらお教えただければと思います。

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