ハードに歪んだエレキギターの和音について

質問

私はDTM初心者です。

ハードに歪ませたエレキギターの音で、
パワーコード以外の和音(CやFm7等)を弾くと、
濁ってうなりも生じるのは納得なのですが、
日本を代表するＶ系バンドのバンドスコアを見て実際に曲を聴く限り、
ハードに歪んだギターで5和音や6和音を弾いています。

濁りやうなりを出さないために歪ませないギターで弾いているのかと思いきや、
思いっきり歪んだギターで5和音や6和音を弾いてました。
でも自分のDTM環境のエレキギター音源で演奏すると、
やはり濁りますし、うなりも生じます。
「じゅわわわーん」という感じです。
うなりがひどい音程ではかなりプルプルします。

5和音や6和音を弾いている例を挙げますと、
L'Arc～en～Cielさんの「Blurry Eyes」という曲のサビでは、
譜面上では6和音をバリバリ使ってるように記載されてます。
実際の曲を聴くとギターはかなり歪んでます。
でも聴いてると全然濁ってないですし、うなりも生じてません。
気付いてないだけかも知れませんが…。

やはりこれが本物のギターとDTMのギター音源の差なのでしょうか？
それとも譜面が間違ってるのでしょうか？

L'Arc～en～Cielさんだけでなく他のＶ系バンドの方々の曲でも、
ちょいちょい5和音や6和音を見かけます。

よろしくお願いします。

回答No.1

-9L9- · ベストアンサー

L'Arc～en～Cielのギターはクランチ系であり、ハードに歪ませた音ではありません。ソロで単音弾きしているときにはやや強めに歪ませているようですが、少なくともバッキングでコード弾きしているときにはかなり生音に近い感じです。ロックでのエレキギターの音色というのはパートごとに使い分けるのであって、最初から最後まで同じ設定で弾いているギタリストなんてまずいません。ソロの時に思い切り歪んでいるから他のパートも思い切り歪んでいると思っているなら間違いです。歪んで聞こえるというのはギターアンプの特性で中域が持ち上がった独特のサウンドのことを言っているんだと思いますが、すくなくともラルクの北村健のサウンドはそんなに歪んでいる印象はありません。
ハードに歪ませているギターというのは、たとえばＢ’ｚの松本隆弘の弾くようなギターです。ラルクとは曲調も奏法もギターの種類も違いますが、違いが判りませんか？
前にも書きましたが、ハードに歪ませたディストーションサウンドというのは基本的にソロ用です。この音色でバッキング演奏する場合には基本的にパワーコードで、Ｂ’ｚは大体このパターンです。ラルクやBUMP OF CHICKENなどコード弾きを多用するPOPS色の強いロックでのギターは、強弱のニュアンスの出やすいオーバードライブやブースターによるクランチサウンドが基本です。クランチでも歪ませている以上はある程度の濁りやうなりは出ますが、音を伸ばさなければ感じないこと、音程差が近い音（濁りやすい音）を省略したり置き換えたり（4度→11度など）することなど、奏法やアレンジでカバーできることです。
なお、ディストーションサウンドでも、トーン設定やディレイとの組み合わせ方などで濁りの少ない音作りはある程度可能で、TOTOやBOSTONなどの80年代のアメリカンロックではよく使われていましたが、それも奏法とかみ合わなければ意味がありません。Ｂ’ｚの音作りはこの流れにあるように思います。

お礼

回答ありがとうございます。

何度もご教授頂き有難いです。

仰るとおり、L'Arc~en~Cielさんの曲をよく聴いてみると、
ギターの音はクランチサウンドでした。

ただ、私の手持ちのメインで使ってるギター音源を
アンプシミュレーターを通してクランチサウンドにして、
複雑なコードを弾くとやはり結構濁ります。
手持ちのギター音源はいろいろありますが、
音源によって濁り方、うなり方はまちまちで、
私のメインで使っている音源が一番濁りやすくうなりやすいです。

ここで-9L9-様にご紹介したいのですが、
Acid Black Cherryさんの「in the Mirror」という曲なのですが、
ハードに歪んだギターで複雑な和音を弾いてます。
あと前回書かれてましたが、
「ハードに歪んだギターでアルペジオを弾く人なんていない」っておっしゃってましたが、
実際、この曲はハードに歪んだギターでアルペジオも演奏してます。
なので悩みが完全には解消されなかったんです…。

あとAcid Black Cherryのyasuさんは昔から、
ハードに歪んだギターで「ラ(A3)、ド(C4)」などの3度にあたる2和音を弾かれたりしてます。
これを手持ちの音源のどれで試しても「プルプル」うなるので、
「これが本物とDTMの違いか！！」とシミジミ感じていました。

何が言いたいのかよく分からなくなってきましたが、
-9L9-様のお陰でかなり悩みが解消されました。

ただクランチサウンドを弾くと結構濁るのが気になりますが、
それは私の手持ちのギター音源の質が悪いのかなとも思ったりします。

ありがとうございます。

回答No.2

-9L9-

紹介の曲をYouTubeで聞いてみましたが、派手にコード弾きで伸ばした音を出していると思えるのはエンディングあたりに一カ所あったくらいで、あとはほとんど単音弾きやパワーコード、カッティングだと思います。複数の弦を弾いているように見えても、実際には一本二本しか音程を出さない（ほかの弦はミュート）というのはロック系のギターではごく一般的な奏法です。
また、BUMP OF CHICKENがクランチ系の音でよくやるような、アルペジオで複数の弦を同時に鳴らしているような場面も見当たりません。コードを分解して弾いているような場面はありましたが、次の音を出すときには前の音は消して、基本単音弾きで展開しているように思われます。
なお、エンディング付近のコード弾きやミスと思われるような複数弦が鳴っているところではしっかり濁っていますが、アンサンブルの中の一部のためにそれと感じないだけだと思います。
本物のギターでもアンプやエフェクターだけでプロ並みの音を作るのは難しいし、弾き方に左右される要素がかなり高いです。あなたの持っているバンドスコアにどう書かれているかは存じませんが、楽譜というのは鍵盤楽器を基準に作られたもので、ギターのニュアンスを十分に表すことはできませんし、根本的にギターと構造の違うDTMで再現することは極めて困難でしょう。
実際、DTMで曲作りをしている人でも、アマチュアならギターだけは生演奏というのが普通だと思います。ボカロPと呼ばれるような人たちも大抵生録で作っているようですし。

お礼

回答ありがとうございます。

そういうことなんですね。
ハードに歪んだギターでは単音弾きかパワーコードということなんですね。

ただ前回のお礼欄にも書きましたが、
Acid Black Cherryのyasuさんは、
ルート音に対する3度との2和音をよく使われているのですが、
あれはテクニックということなのでしょうか。
確かにプルプル震えてるように聴こえますし、
それをわからないようにするために細かく刻んでいるようにも思います。

何度も回答して頂いてありがとうございます。
メチャクチャ助かってます。