- 締切済み
「般若心経」や「法華経」の作者は?
馬鹿 禿(@baka-hage)の回答
- 馬鹿 禿(@baka-hage)
- ベストアンサー率67% (99/146)
御返事ありがとうございます。 もうしばらくお付き合いください。 >>要は両者ともインドでつくられたものか中国でつくられてものかは明確にはわからない!と言うことですね。 私の書き方が悪かったのかもしれません。すみません。 まず、少なくとも「法華経」に関しては初期大乗に分類されますのでインド産です。 『般若心経』に関しては中国産説とインド産説と双方いまだ決定的な決着はついていませんが、先にあげたフリダヤの訳語としての用法等々を見る限りでは、中国語からインド語に訳されたとは考えにくく、インド産説の方が優位であると考えます。詳しくは私が説明するより福井文雅先生の『般若心経の総合的研究―歴史・社会・資料―』を読んでいただいた方が誤解がないと思います。 先の回答では字数の関係で書ききれなかったところをここで少し捕捉させていただきます。 まず、「法華経」の漢訳ですが現存三つとその翻訳者を挙げると 『正法華経』竺法護訳 『妙法蓮華経』鳩摩羅什訳 『添品妙法蓮華経』闍那崛多と達磨笈多の共訳 次に『般若心経』の漢訳は現存では七つとその翻訳者は 『摩訶般若波羅蜜大明呪経』鳩摩羅什訳(小本) 『般若波羅蜜多心経』玄奘訳(小本) 『普遍智蔵般若波羅蜜多心経』法月重訳(大本) 『般若波羅蜜多心経』般若、利言等訳(大本) 『般若波羅蜜多心経』智慧輪訳(大本) 『般若波羅蜜多心経』法成訳(大本) 『聖仏母般若波羅蜜多心経』施護訳(大本) です。あと、もう二つ挙げるとすれば、 『唐梵翻対字音般若波羅蜜多心経』不空音訳 こちらは、サンスクリット語を基本音写(当て字)のみでできているので翻訳とは言えないので別枠で。そして、もう一つが私たちが一般に『般若心経』と呼んでいるもので、 「流布本」玄奘訳をベースに宗派によって多少異なりがあるもの があります。例えば、玄奘訳の経題はあくまで『般若波羅蜜多心経』ですが、宗派によっては『仏説摩訶般若波羅蜜多心経』という題になっていたり、『摩訶般若波羅蜜多心経』となっていたり、内容も写本によって「等」という字が入ったっているものと入っていないものがあったりします。あくまで、「流布本」の中でもいくつか種類があります。 ちなみに、「小本」「大本」の違いですが、小本は普段読まれている『般若心経』で、大本はまず前半中盤後半にわけられます。まず前半に「お釈迦様が王舎城の霊鷲山にいた時に、たくさんのお弟子や諸菩薩に囲まれる中、深い瞑想に入っておられた。」というプロローグとがあり、中盤に小本『般若心経』と一致するものがあって、後半に「お釈迦様が瞑想をやめて、『観音さんマジいいこと言うわ』と誉めると、そこにいたお弟子達や他の諸菩薩が『ワー』って歓喜の声を上げた」と大団円のエピローグが付きます。 小本と大本の関係ですが、学者方は小本ができて大本ができたという順番で基本一致しています。 補足としてはこんなとこですかね。もう一度申しますが、「法華経」はインド産です。『般若心経』はインド産中国産両説あるものの、福井先生の説によれば基本的にはインド産と考えてよいと考えます。 >>仏教はわからないことだらけですので、また質問させて頂きますが、よろしくお願いします。 私もそうです。結局、歴史学的な視点は未来に行けばいくほど過去が変わるという学問であって、仮説が定説となり、定説が新説によって切り崩されるという事の繰り返しです。ですから、結局果てはないんですよね。だからこそ、勉強し続けなければいけないと思います。 急ごしらえのため誤字脱字乱文ご容赦ください。 合掌 南無阿弥陀佛
関連するQ&A
- 般若心経は間違い?
スマナサーラさんの『般若心経は間違い?』という本を読みました。 彼が言うには、「色即是空、空即是色」という部分で、空は色の上位概念であり色即是空は正しいが、空即是色は正しくないというのです。例えば、「みかんは果物です。」は正しいけど、「果物はみかんです」は正しくないのと同じだと。もし、「色即是空、空即是色」が成り立つなら空=色となり、わざわざ別の単語を使う意味がないではないかと。 この経典の著者は空を正しく理解していないとのことです。 皆さんはどう思われますか? それから、この本とははなれますが、こんな説があります。サンスクリット語で書かれたこの経典の世界最古のものは7世紀の法隆寺のものです。カナダ人の学者が、この経典は中国人が作った偽経をあとの時代になってサンスクリット語に逆翻訳したものではないかと言っています。
- ベストアンサー
- 哲学・倫理・宗教学
- 「浄土真宗と般若心経」のベストアンサーを読んで。
「浄土真宗の教義に反します。」とありました。 教義に反すると、どうなるのですか? 私は大乗仏教の経典の中で、般若心経が一番ありがたいお経だと思っています。浄土真宗の門徒です。「般若心経を捨てろ。」と言う仏様には救って欲しくは無い。
- ベストアンサー
- その他(生活・暮らし)
- 仏教のお経の意味について
仏教のお経は遥かインドの方から来てるんですよね? と言いますのは、般若心経ぐらいしか知りませんが、色即是空 といった文面には日本語の深い意味がついています。でも、これはもとは中国から来た中国語です。 だから日本のお坊さんが本格的にお経を読んでいるようでありがたいようでいて、実は漢字を日本語で「しきそくぜくう」と読んでいるだけなんです。 中国のお坊さんは「スージーシーコン」と読むんです。これが本当の(耳で聞く意味で)お経なのか? いえ。 どうやらこの中国語でさえも サンスクリット語だかヒンドゥー語だか、なんだか知らないですが、それに漢字を当て字したものらしいですよね。 当て字したような漢字が流れ流れて日本に来てなぜこうまでに一文字一文字ありがたい意味を持っているのでしょう。 でないとすれば、色とか空という漢字の意味自体がこのお経が出どころで意味がついてきたことなのでしょうか?
- ベストアンサー
- 中国語
- 般若心経って結局何を言わんとしているのでしょうか?
般若心経の意味や解説を色々調べましたが、単刀直入に短い説明で子供でもわかるように言うと 何が言わんとしているのでしょうか?例えば、色は空空は色、存在はない、存在はないから云々。 なんだか、盗塁失敗して守備にはさまれ行ったりきたりしてるような気持ちです。それと、漢文は意味があるのはわかりますけど、インドから伝わったお経というものは、もともとはサンスクリット語の語音の漢字での模写のようですが、それならサンスクリット語の意味とは全然違ったものになってしまってるのではないでしょうか?外国人の氏名を漢字であらわしたみたいに。例えばジョージなら城侍と勝手にあてはめれば、このジョージは城の侍(家臣)だったかのかと解釈してしまうようなものではないのでしょうか?よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 哲学・倫理・宗教学
- 般若心経について
「600巻に達する”大般若波羅蜜多経”をいろいろな高僧がまとめた(訳した)。なかでも一番有名なのが玄奘三蔵の”仏説摩訶般若波羅蜜多心経(いわゆる般若心経)”である」というところまではインターネットで調べられました。 が、以下の2点について調べ切れませんでした。ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。 1.一般にいう「538年 仏教伝来」の際には玄奘三蔵は生まれていないが、他の高僧が訳した「大般若波羅蜜多経」はその際に伝わってきたのか 2.玄奘三蔵の「般若心経」が日本に伝わってきたのはいつ頃か よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- その他(カルチャー)
- なぜ日本人は法華経を愛しているのでしょうか?
私は日本の仏教史について調べていて疑問に思うことがありました。それは、著名な日本の仏教家の多くが法華経をどの経典よりも重要視してきたことです。 天台宗の教祖最澄、日蓮宗の教祖日蓮はもちろん、聖徳太子、道元、白隠なども法華経を最高の経典としています。 また、民間信仰でも法華経信仰が浸透していて、法華経の塔が各地にたてられていると聞きます。 近代の知識人にも影響を与え、有名なところでは、宮沢賢治、石原莞爾、北一輝、高山樗牛らがいます。 朝鮮では華厳経の影響が強いようですが、日本では華厳経の影響はあまり強くありません。 なぜ、日本ではこれほど法華経が愛され続けてきたのでしょうか。法華経には日本文化と共鳴する部分があるのでしょうか。 皆さんのご意見をお待ちしています。
- ベストアンサー
- 哲学・倫理・宗教学