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「般若心経」や「法華経」の作者は?

馬鹿 禿(@baka-hage)の回答

回答No.4

御返事ありがとうございます。 もうしばらくお付き合いください。 >>要は両者ともインドでつくられたものか中国でつくられてものかは明確にはわからない!と言うことですね。  私の書き方が悪かったのかもしれません。すみません。  まず、少なくとも「法華経」に関しては初期大乗に分類されますのでインド産です。  『般若心経』に関しては中国産説とインド産説と双方いまだ決定的な決着はついていませんが、先にあげたフリダヤの訳語としての用法等々を見る限りでは、中国語からインド語に訳されたとは考えにくく、インド産説の方が優位であると考えます。詳しくは私が説明するより福井文雅先生の『般若心経の総合的研究―歴史・社会・資料―』を読んでいただいた方が誤解がないと思います。  先の回答では字数の関係で書ききれなかったところをここで少し捕捉させていただきます。  まず、「法華経」の漢訳ですが現存三つとその翻訳者を挙げると 『正法華経』竺法護訳 『妙法蓮華経』鳩摩羅什訳 『添品妙法蓮華経』闍那崛多と達磨笈多の共訳  次に『般若心経』の漢訳は現存では七つとその翻訳者は 『摩訶般若波羅蜜大明呪経』鳩摩羅什訳(小本) 『般若波羅蜜多心経』玄奘訳(小本) 『普遍智蔵般若波羅蜜多心経』法月重訳(大本) 『般若波羅蜜多心経』般若、利言等訳(大本) 『般若波羅蜜多心経』智慧輪訳(大本) 『般若波羅蜜多心経』法成訳(大本) 『聖仏母般若波羅蜜多心経』施護訳(大本) です。あと、もう二つ挙げるとすれば、 『唐梵翻対字音般若波羅蜜多心経』不空音訳 こちらは、サンスクリット語を基本音写(当て字)のみでできているので翻訳とは言えないので別枠で。そして、もう一つが私たちが一般に『般若心経』と呼んでいるもので、 「流布本」玄奘訳をベースに宗派によって多少異なりがあるもの があります。例えば、玄奘訳の経題はあくまで『般若波羅蜜多心経』ですが、宗派によっては『仏説摩訶般若波羅蜜多心経』という題になっていたり、『摩訶般若波羅蜜多心経』となっていたり、内容も写本によって「等」という字が入ったっているものと入っていないものがあったりします。あくまで、「流布本」の中でもいくつか種類があります。  ちなみに、「小本」「大本」の違いですが、小本は普段読まれている『般若心経』で、大本はまず前半中盤後半にわけられます。まず前半に「お釈迦様が王舎城の霊鷲山にいた時に、たくさんのお弟子や諸菩薩に囲まれる中、深い瞑想に入っておられた。」というプロローグとがあり、中盤に小本『般若心経』と一致するものがあって、後半に「お釈迦様が瞑想をやめて、『観音さんマジいいこと言うわ』と誉めると、そこにいたお弟子達や他の諸菩薩が『ワー』って歓喜の声を上げた」と大団円のエピローグが付きます。  小本と大本の関係ですが、学者方は小本ができて大本ができたという順番で基本一致しています。  補足としてはこんなとこですかね。もう一度申しますが、「法華経」はインド産です。『般若心経』はインド産中国産両説あるものの、福井先生の説によれば基本的にはインド産と考えてよいと考えます。 >>仏教はわからないことだらけですので、また質問させて頂きますが、よろしくお願いします。  私もそうです。結局、歴史学的な視点は未来に行けばいくほど過去が変わるという学問であって、仮説が定説となり、定説が新説によって切り崩されるという事の繰り返しです。ですから、結局果てはないんですよね。だからこそ、勉強し続けなければいけないと思います。  急ごしらえのため誤字脱字乱文ご容赦ください。 合掌 南無阿弥陀佛

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