古文の理解方法について

このQ&Aのポイント
  • 「ねがはざるをいみしきことにして」という表現は「願わないことを忌みしいことにして」と意訳されます。
  • また、この表現は「願わないことを忌みしいことにして」という意味だけでなく、それを過度に行うことを批判しているとも解釈できます。
  • この表現は、人々が本当は欲しいと思っていることを抑えて願わないことを強調していると考えられます。
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「ねがはざるをいみしきことにして」の理解の仕方

本居宣長の『玉勝間』に次のような文章があります。 *****引用***** うまき物くはまほしく、よききぬきまほしく、よき家にすままほしく、たからえまほしく、人にたふとまれまほしく、いのちながからまほしくするは、みな人の真心也、然るにこれらを皆よからぬ事にし、ねがはざるをいみしきことにして、すべてほしからず、ねがはぬかほするもののよにおほかるは、例のうるさきいつはりなり、又よに先生などあふがるる物しり人、あるは上人などたふとまるるほうしなど、月花をみては、あはれとめづるかほすれども、よき女を見ては、めにもかからぬかほして過るは、まことに然るにや、……月花はあはれ也、女の色はめにもとまらずといはんは人とあらむものの心にあらず、いみしきいつはりにこそ有けれ。 *****引用終わり***** 古文に詳しくないのですが、自分で理解してみたところ、下記のような意訳になると思うのですが、 「美味い物を食べたがり、良い絹を着たがり、良い家に住みたがり、宝絵を欲しがり、人に尊まれたがり、命が長くあって欲しいと望むことは、みな人の真心(偽りのない心)である。然るにこれらを皆良からぬ事にし、願わないことを忌みしいことにして、全て欲しがらず、願わない顔をする者の世に多いことは、例の煩い偽りである。又世に先生等と仰がれる物知り人、あるいは上人など尊まるる法師等、月花を見ては哀れと賞でる顔すれども、良い女を見ては、目にもかからない顔をして過ぎるは、真にそうであることだろうか。……『月花は哀れである、女の色は目にも止まらない』と言おうことは人とあろう者の心ではない、忌みしい偽りでは有るけれども」 この場合、「願わないことを忌みしいことにして」という部分の真意は「願うことを忌みしいことにして」だと思うのですが、どうして「ねがはざるをいみしきことにして」と表現されているのでしょうか。理解の仕方が分かりません。 文法的にどういう表現であるか、教えていただけませんか? また、もし意訳に間違い等あればご指摘いただけたらと思います。 よろしくお願いいたします。

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  • SPS700
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回答No.1

1。  たからえまほしく=宝得まほしく  >  財宝を得たいと思って 2。  いみしき=いみじき「はなはだしい」「よい」「ひどい」     http://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%84%E3%81%BF%E3%81%98     ねがはざるをいみしきことにして=願望がないのをよいこととして     いみしきいつはりにこそ有けれ=はなはだしい欺瞞以外の何ものでもない

soyokazespring
質問者

お礼

語意の間違いに気付かせていただいて、目から鱗が落ちました。大変勉強になりました! 「欺瞞」という語にも成る程と思いました。実は上記の文は、ある法哲学の本で古今東西の思想が引用されている箇所の一部なのです。同書では自己欺瞞や自己欺瞞的自尊心についても多く語られていました。この「いつはり」も欺瞞を意味すると今気付き、お陰様で知識を繋げながら理解できるようになりました。 ご回答ありがとうございました!

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