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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:憲法9条改正に広い自覚はあるのか?)

憲法9条改正の広い自覚はあるのか?

noname#194087の回答

noname#194087
noname#194087
回答No.16

憲法というのは、法律が暴走しないための番人です。 憲法の下で、法律や政令などが策定され、法律の解釈と運用も細かく決められ、現場は動いていきます。 憲法9条は、戦争がない世界観を放棄しないということで、「被爆国」であることと「侵略戦争」の過ちを犯したという経験から、再び繰り返さないという宣言です。 現憲法でも、自国の自衛を守る「個別的自衛権」は行使できることになっています。9条改憲目的は、「集団的自衛権」の行使と軍隊組織の礎(徴兵制も可能)を作るためのものです。(改憲以前に、強引に解釈変更してまで、集団的自衛権の行使を容認しようとしていますが) 永世中立国が、他国と同盟を結ぶ権利があっても、同盟を結ばない権利を有しているように、集団的自衛権は、国際法上、権利を保有しても、憲法上行使はしないという選択はできるわけです。これは、参議院の憲法調査会でも、すでに確認されていることです。 改憲論者は、現憲法はGHQの押しつけだから、ダメといいますが、マッカーサーは、アメリカの占領を円滑にするために、「天皇制」を残したほうがよいと判断しました。改憲論者は国体護持的な天皇制を支持する方が多いですが、マッカーサーによる「押しつけ」がなければ、極東委員会に委ねられ、天皇制は廃止されていたかもしれません。押しつけというのなら、それは何だったのかを吟味すべきです。 現憲法の性格や理念は、立憲主義に立脚したもので、全体主義から民主主義へと転換したことは評価できると思います。自民党草案は改憲ではなく、戦前回帰の壊憲としか感じません。 日本の国家主権を問うべきは、現憲法ではなく日米安保条約なのに、棚上げして問題をすり替えています。 集団的自衛権は、日本の場合、アメリカとの敵の存在が前提で、「敵」の設定は変動しています。アメリカ・ロシアなど大国が兵器を輸出して、湾岸戦争やシリアなど紛争の原因を作りだすという欺瞞のもと、覇権主義争いの犠牲になってきた国は過去から続いています。真に「国際貢献」を担うなら、アメリカに追随するのではなく、武器貿易条約のような予防防衛も含め、国連のなかで牽引的役割を発揮していくべきです。 イラク戦争の時は、「ブーツ・オンザ・グラウンド(地上部隊の派遣)」と、アメリカは日本に求めました。集団的自衛権が行使されると、長期戦で泥沼化するような場合は、治安の悪化に伴う処理も含め、地上部隊が必要になるでしょう。今後、核拡散によるテロとの複雑化した戦いの場合には、抑止力を越えた問題になります。 日本は海に囲まれて守りやすい半面、原発大国の島国だから、防衛するとしたら、日本海側の原発銀座でしょう。集団的自衛権の行使で、膨大な税金をかけて、アメリカへの長距離ミサイル防衛システムを構築するよりはマシかも。 これまで、日本は、日米関係や東アジアとの関係を主体的に提起することを避けてきました。第二次世界大戦後、ドイツは、戦後の秩序づくりを行ってきて、冷戦崩壊後の礎になったけれど、日本は、冷戦中の硬直した理屈のままで、東アジアの秩序づくりをどう作るかを怠ってきました。 アメリカとも、中国など東アジア諸国とも、対立ではなく、中立で対等な関係を築くことが、緊張や軍拡ではない、共存や平和を東アジアに築くには重要です。現状では、日本は、アメリカからは便利家、中国からはアメリカのポチとしかみられていません。このままでは、日本は埋没してしまうかも。 太平洋の中心で、平和を叫ぶくらいの主体性を持って、日本の存在を発揮すべき(笑)・・軍拡ではなく、軍縮の牽引国として。 憲法9条を活かすには、改憲ではなく、日米安保条約の見直しです。 独立した国家というと、日本の核武装化なんて、とんでもない話をする政治家もいますが、論外です。最近、文芸春秋のインタビュー記事で、維新の会代表:石原氏が、日本も核をもつのがよいなどと言ってましたが・・。 核武装は、NPTを脱退することを意味していて、結局、日本の北朝鮮化による孤立への道を歩むことになります。また、そうなれば、韓国や周辺国も持つようになるし、東アジアの緊張が高まるだけです。NPTが形骸化すれば、中東やアフリカも核武装拡散していきます。 世界の常識、冷静な判断力や先見性もなく、安易に扇情的な主張をする政治家は、社会秩序に混乱をまねくだけです。 ※参考:NPTについて(回答No6) http://okwave.jp/qa/q8214289.html 安部首相は、戦後レジームの脱却と言っていますが、改憲草案を読むと、全体主義的性格が強く、戦前に逆戻りしていくように感じます。選挙後の情勢を見ても、危ないなぁと。 改憲草案21条では、「表現の自由」を制限するような項目がありますが、秋の臨時国会で、「特定秘密保護法案」を提出する方針とか。「知る権利・報道の自由」が抑圧され、例えば、原発で重大なトラブルがあっても、特定秘密に指定されかねません。(すでに重大なトラブルがあるから、内部告発にならないよう、制定を急いでいるのかと勘繰ったり・・) 話が広がってしまいましたが・・ 平和と人権と自由は、切り離せないということで。  ↑ 「日本国憲法」の精神!!

noname#246942
質問者

お礼

ご回答頂き、誠に有難うございます。 かなりお礼が遅れてしまい、本当に申し訳ございませんでした。 それにしても。。。 いやはや、脱帽です! その非常な曖昧さ故に、非常に難しい解釈を迫られる。 結局の所、その「本当の理由」は、「9条」そのものより「日米安保条約」の方なんですよね。 その部分に関しては、改憲派の方々のご意見を踏まえて考えた場合、どこか「卵が先か鶏が先か」のような錯覚に陥るのですが、いずれにせよ、それらの行き着く答えは「アメリカの押し付けに対する日本の独立」に他ならない訳です。 ただ。。。 日本が9条を変え、軍事力を強化した事を「独立」とみなすと言うのなら、仮にそれが自称であったとしても、世界No.1の軍事力を誇るアメリカでさえ、他国からの協力を得られなければ、簡単に力に訴える事が出来ないでいる今の世界情勢下に置いて、それは「独立」ではなく「孤立」と呼ぶのではないでしょうか。 尖閣問題も然り竹島問題も然り、「今の状況」から見たならば、確かに「日本に軍事力があったなら」と思える事もあるのかも知れません。 ただ、「今の状況」になる前に、「過去」にはもっと出来ていた事もあったはずですし、やらなければいけなかった事もあったはずです。 それが「9条」のせいだと言うのなら、「日本の外交力」など、戦前の日本と何も変わりは無いという事だと自分は思います。 >太平洋の中心で、平和を叫ぶくらいの主体性を持って、日本の存在を発揮すべき(笑)・・軍拡ではなく、軍縮の牽引国として。 >憲法9条を活かすには、改憲ではなく、日米安保条約の見直しです。 完全に同意します! そうなんですよ! 日本には「日本にしか出来ない事」があります。 自分は、何も「今のこのまま」が良いとも「このままを維持したい」とも思っておりません。 中国や韓国との関係をこのままにはしておけませんし、アメリカとの関係も、イラクだってシリアだって、どこの国との関係も、今よりもっと良くしなければ、良くさせなければならないと思っております。 もし、9条が「アメリカからの押し付け、足枷」と思えるのであれば、それは本当の意味で「今の日本の状況、力」を理解していないからではないでしょうか。 今の日本は、憲法9条を「このまま維持する」のではなく、「これからも維持する」という方向に「変えていかなければいけない」時期に来ているのではないかと思います。 憲法9条は、確かに当時はアメリカからの押し付けだったのかも知れません。 でも「今は違う」。 9条を卑屈に捉えず、「被爆国」として、唯一日本だけが世界に向かって訴える「資格」のある憲法だと、誇りを持つべきではないでしょうか。 もし、9条を変えてしまったら、「他の国と違う意味で同じ」になります。 「対等」にはなれても、それは「日本のレベルが下がったから」と言っても過言ではないでしょう。 「憲法を変えたけど、何かが違う。やっぱり元に戻そう。」 誰もがそう思うような時が来ても、違う意味で可決なんて出来ませんよ。 >核武装は、NPTを脱退することを意味していて、結局、日本の北朝鮮化による孤立への道を歩むことになります。また、そうなれば、韓国や周辺国も持つようになるし、東アジアの緊張が高まるだけです。 >世界の常識、冷静な判断力や先見性もなく、安易に扇情的な主張をする政治家は、社会秩序に混乱をまねくだけです。 日本の核武装化を主張する、石原の馬鹿が行ってきたこれまでの行動を見ただけでも、先見性どころか、いかに「自分の主張を押し通す事しか考えていなかったのか」が分かりますよ。 自分から見れば、反日を訴えては憎悪やストレスを発散させているどこぞの中国人や韓国人となんら変わりはありません。 それでも、どちらも「自分が上だ」と思ってるんですから怖いところですよ。 見るからに馬鹿の石原は、結局は日本のトップにはなれませんでしたが、今のトップの安倍さんも何を考えているのか分からない人ですね。 今後の動向を、冷静に見て行きたいと思います。 お礼と言いながら、ただ自分の言いたい事を殴り書いただけの内容になってしまいました。 本当に申し訳ございません。 ご回答内容の全てには目を通しておりますが、共感は元より、あまりに感心納得させられる部分が多かったもので、ただただ脱帽と言った言葉で表現させて頂きました。 長文に付き合わせてしまったこと、深く反省しております。 この度は貴重なご意見、本当に有難うございました!

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