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江戸時代の庶民は他国の脅威を感じなかった?

現代の日本ではことあるごとに、北朝鮮がミサイル発射するだの、 中国が尖閣に攻めてくるだの、他国の脅威を感じていて、 ふだんの生活でもグローバル競争社会で日本は生き残れないだの 言われてますが、黒船が到来する以前の江戸時代の庶民はこういう 他国の侵攻や弱肉強食の国際社会での生き残りなんて 気にしないで、のほほんと生きていたのでしょうか?

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  • nogul2n
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回答No.2

 東日本ではどうだったかわかりませんが、西日本では庶民もある程度他国の脅威を感じていたのではないかと考えます。  元寇に実際に攻められ、広範囲ではないにせよ戦場となり、実践を戦ったことは寺子屋や僧侶、末端の武士を通じて知っていたでしょう。  元寇のあとに、外国からの襲来に備えた土塁が西日本各地に作られたのは日本史でも習いましたが、それら防御施設は漁民や農民、庶民の生活のすぐそばにあったわけです。土塁と言うと白村江の戦いの後の福岡市の水城が有名ですが、ああいう大きくて史跡指定になってるようなのじゃなくて、元寇後の中小規模の土塁は今でもポツンと海の近くにあったりします。「これは異国が攻めてきたときに異人の兵隊が、村になだれ込んで来ないために、先祖がつくったものじゃぞ。」というのは口伝えで伝えられていたでしょう。  東日本の人からしたら日本史の教科書の中の文字の話かもしれませんが、西日本の人間からすればまさにこの場所であった歴史です。  その前の時代、刀伊の入寇(といのにゅうこう)などでも、突然やって来た異国人に博多の町は焼かれ、住民が殺され、女は手のひらに穴を開けられてじゅずつなぎにされて奴隷として売るために連行されて行きました。  また西日本の海岸には大陸からの漂着民というのがよく来ていました。以前研究者が書いた一般人向けの資料を読んだことがありますが、江戸時代だけでも「えっ、そんなに!」というくらいの数の漂着民が来ていて驚いたことがあります(具体的な数は忘れました)。  自分たちとは違う服装をし、違う言葉を発する異国人を最初に発見するのは漁民などの庶民です。漁民というのはどこの漁民もそうですが、昔から海賊的部分を持っていました。海辺に流れ着いた者が弱っていれば身ぐるみ剥いで金目のものを奪って、見殺しにする。なので逆に、漂着民のほうでも警戒して、助けるふりをしてやられはしないか、やられそうなら先に相手を殺してでも生き残らねば、と身構えます。  漂着民を助けるのも気をつけないと、助けようというこちらが逆にやられるかもしれない。特にことばの通じない異人は、ちょっとした勘違いで誤解されて攻撃を受けることになるかも。  国際社会がどうのとかは知らなくても、おそらく庶民でも皮膚感覚で外国の恐さというのは感じていたのではないでしょうか。  庶民にとって外国といえば、お釈迦さまの国、天竺(てんじく)とか、偉い人がいっぱい出たというシナとか、この辺でも昔たまにヤシの実が流れ着いていたのですがヤシの実がなってる南の方にもどうやら異国があるらしい、あとは朝鮮。そのくらいでしょう。  外国からはお釈迦さまの話とか良いものも来るけど、自身の生命を脅かす悪いものも来る。なので、漠然と気のかまえはあったでしょう。  また話が前後しますが、秀吉の朝鮮出兵のときは全国から庶民が兵士として駆り出されましたが、特に西国(さいごく)からは多くの庶民が徴発され朝鮮へ送られました。  私が住んでいる県からも徴発され、ある村からは男という男が全て徴発され、村には女子供老人しか残りませんでしたが、文禄慶長の役が終わってもとうとうただの一人の男も半島から帰って来ず、村は労働力を失い極貧に瀕します。むらおさが「これからどうしたらいいのか」と途方にくれて書いた文章が○○家文書として残っています。この悲しい記憶は江戸時代を通じてずっと語り継がれて行きます。  また、その隣り村では運良く帰国出来た者が朝鮮から捕虜2人を連れて帰ります。「2人に耕地を与え農業をさせ、地元日本人娘と結婚もさせ、2人とも元気でやっております。」という記述も△○家文書として残っています。  つまり、海の向こうの異国とは戦争をすることもあるのだということ、戦争では人が死に大変な被害が出るということ、戦争で異国に捕まったら帰って来れず異国で暮らすことになることもあるということ、弱い国の人間は悲しい目に合うのだということ(弱肉強食)、そういうことを庶民も実際の体験やオーラルヒストリーで知っていたのです。  秀吉の時代って江戸時代の人からすればすぐちょっとちょっと前、こないだなんです。徳川の御世のすぐ前ですから。  ( 御質問は庶民の意識ですが、では武士は他国の侵攻や弱肉強食の国際社会での生き残りを気にしていたでしょうか。徳川幕府の人間はどうだったでしょうか。今大河でやっている東北の諸藩はそういうことを考えていたでしょうか。  よくは知りませんが、少なくとも西国諸藩は黒船到来以前から考えていました。黒船が姿を現す前から国防の重要性や産業の振興を考え、新式武器を自力で開発したりしていましたね。御存知のように、佐賀藩、薩摩、長州などがそうでしたですね。長州では黒船より前に、村田清風という上級武士が『海防論』を著わしたりしています。 ) ← 余談でした。

bougainvillea
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 防人、元寇、朝鮮出兵くらいは話として庶民も知っている、 漁村にはまれに漂着船が来るので外国との接触もある しかし現実の脅威としてはあまり?といった感じでしょうか。

その他の回答 (3)

回答No.4

ペリー来航より50年も前に,ロシアの艦隊が北海道に攻め寄せました。 主として国後・択捉などの島で可成りの略奪行為があり,死者も出た模様です。 それ以来幕府は沿岸防御のために,主な港の近辺海岸に「お台場(砲台)」設置を指示しました。 今では各地で公園に成ったりして,花見の名所とも成っています。 大航海時代が始まると,各地沿岸に難破船が漂着することもありました。本来はお上に届け出て処置すべきですが,正規の処置には労役提供が必要であり,見返りはありませんでした。 豊作の歳には村人総出で救助に当たったりもしましたが,凶年にはご馳走の到来とばかり,乗員をなぶり殺して荷物や食料を略奪したとの記録もあります。 その記録の紹介は地域の名誉にも関わりますので控えます。 元寇の騒ぎに,鎌倉期の人達は肝を冷やしました。いくら庶民でも,北九州の人達は,のんびりなどはして居られなかったでしょう。 竹島問題は隠岐の島の人達には死活の問題ですが,あなたはどう感じていますか?

bougainvillea
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ロシアは対馬占領したり、土壇場で太平洋戦争に参戦して火事場泥棒と 日本とはわりと悪い歴史が続いてますね。 徳川幕府上層部のほうではオランダ風説書などで情報を得てますが 庶民にはまぁ関係ないという感じで、 元寇の騒ぎも江戸時代ではもう何百年も昔の話ですからね・・・

  • poomen
  • ベストアンサー率34% (784/2278)
回答No.3

 徳川幕藩体制、という言葉を聞いたことがありませんか?  240近くあった「藩」というのはいわば独立した王国です。藩主(国王)がいて、その下の武士たちが今でいう行政、裁判、軍事力を独占しています。そのような王国同盟というのが江戸時代の政治体制です。  そしてそのまとめ役であり外交権を独占していたのが徳川氏=幕府ということになります。現在の連邦国家によく似ています  この場合、日本列島のように海に取り囲まれて異民族支配を受けたことがない歴史の中に生きる人々にとって、他国というは別の藩を指します。会津藩であればその周囲の諸藩ということになります。  政治から遠ざけられた庶民にとって、異人・異国というのはあくまでも遠い世界の話であって、外国という観念自体がなかったといっても言い過ぎではありません。  比較的自覚していたのは、ロシアと国境を接する松前、そして長州、薩摩藩ということになるでしょう。もちろん一番情報を持っていたのは長崎からオランダ国王の情報を得ることが出来た徳川幕府ということになります。 >ふだんの生活でもグローバル競争社会で日本は生き残れないだの言われてますが、  こういう自分で検証しないまま、垂れ流されているデマを信じるのはやめましょう。日本が生き残れないのなら世界中に生き残れる国などほとんどありませんよ。

bougainvillea
質問者

お礼

庶民にとっては藩を越えたら、お国が違う感覚で、外国はさらに向こうの向こう、 今で言えば北極南極宇宙空間を旅するようなもんでしょうかね?

  • mekuriya
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回答No.1

そうです。のほほんと生きていたのです。庶民は古来よりそうなのです。他国だの国際社会だのそんなの考えたこともない。心配なのは「今年も米が採れるだろうか」ということだけ。採れたら採れたで飲めや歌えの大騒ぎ。それだけです。アッパラパーのスッポンポン。何にも考えていません。無邪気無垢の幼児と同じです。 外国を意識させるものなど何一つ回りに存在しません。外国人は一人足りともいない。アルファベットの1文字足りとも見る機会などないのです。庶民は地球儀など見たこともないし、世界地図など聞いたこともない。日本列島がどんな形をしているかも知りません。ネットもテレビも新聞もなにひとつない。困ったことがあったら庄屋さんに相談して、お坊さんの法話を聞いて「なるほどそんなもんだべか」と納得して終わりです。

bougainvillea
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 これはこれで楽しそうな世界ですね。

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